PMではなく「PL」の役割について考えてみる
こんにちは。だむはです。
普段は自社受託開発企業でサーバーサイドエンジニアとして開発に携わっています。
その前はSIerに4年くらいいました。
結構、いろんなプロジェクトに携わってきたのですが、その中で私はPL(プロジェクトリーダー)的なポジションを任せれることが多かったの、今回は「PM」ではなく、「PL」の役割について私なりに書いてみようと思います。(初Zenn記事です)
なぜ、あえて、「PMではなく」とつけているのかというと、PMに関する情報って結構多いけど、「PL」についての情報はあまりなくて、強調したかったからです。そもそも「PL」なんていない、っていうプロジェクトもあると思います。「PL」ってなんですか?と聞かれたこともあるので、あまり一般的ではないのか、、?とも思っていますが、少なくとも私が携わったプロジェクトでは必要不可欠だったのでPMと比較しながら書いていこうと思います。(あくまでSIer、受託開発などのお客さんありきの場合)
PMとPLの違い
1、体制図で見てみる
PM
顧客調整や、プロジェクト全体の管理をします。
また、工数見積もりやそれに対するお金の管理もします。
PL
PMとエンジニアの橋渡し的な存在だと思っています。
PMのサポートしつつ、PMより近い距離でエンジニアに必要な情報を共有したり、まとめたり、フォローしたりします。
2、絵で見てみる
PM
エンジニアが円滑に開発できるように、いろんな管理をして後ろからみんなの背中を押してくれます。
PL
先頭でエンジニアと同じ方向にプロジェクトを引っ張っていきます。
3、表で見てみる
PM | PL | |
---|---|---|
お金周り | 管理する | あまり関与しない |
要件定義 | 基本的にはPMが顧客と要件や仕様を詰める | MTGは参加して、状況把握はする。技術的な部分のフォローなどは行う |
進捗管理 | プロジェクト全体の進捗管理、エンジニアそれぞれの大まかな進捗管理 | プロジェクト全体の進捗把握、エンジニアそれぞれの細かい進捗管理、調整、相談 |
仕様変更 | 仕様変更について顧客と調整、メンバー全体に伝える、大まかなタスク割り振り | エンジニアそれぞれに細かい仕様変更の共有、相談確認は基本PLに来る |
開発 | しない | する |
コードレビュー | しない | する |
エンジニアとの距離 | 遠め | 近い、相談を聞く係 |
技術力 | 必要 | 必要 |
基本、PMに相談しないで、PLの方が相談しやすいらしく、めちゃくちゃ電話かかってきます。(わたしの場合です)
その相談によって、PMに直接相談した方がいいものと、PLで判断できるもので取捨選択することが多い気がします。
PLは何が求められる?
ここまで、PMと比較して、PMとPLの役割についてあげてみましたが、実際、わたしがPLをやってきて、PLに求められるものってなんだろうって考えてみました。
- チームの状況を把握して、PMに報告できる
- 仕様を詰める際に、技術的に可能か考えられる、かつ、実現可能な工数見積もりが出せる
- メンバーが相談しやすい、話しやすい状況を作れる
- 難しいことは難しいと言える(エンジニアに無理をさせない)
- PMの目が行き届かない部分を拾える
- メンバーのメンタル把握(仕事が集中していないか、困っていないか、順調か)
などなど、私が考えたPLに求められるものを挙げてみました。
まとめちゃうと「PMのサポートをしつつ、メンバーにも気を配ってあげられる」PLだと嬉しいのかな〜と思いながら日々、頑張っています。
わたしがPLをやるときに意識してること
私がPLをやるときに意識していることは
「あくまでメンバーの一員で、最後までメンバーと同じ方向を向く」ということです
- 例えば、PMが仕様変更の話を顧客としているときに、無理難題に対してブレーキをかける役割をしたり、
- できるメンバーにタスクが集中しそうな時は、他のエンジニアにふってもられるようフォローしたり、
- メンバーから受けた相談をさりげなく、PMに伝えたり、
- メンバーの愚痴を聞いたり、話し相手になったり、
常にメンバー目線でいることを意識しています。
PMは忙しいし、孤独だし、とても大変なのだ(個人的な意見です)
PMは常に忙しく、やることがたくさんありますよね。プロジェクト全体を把握しているとは思いますが、メンバー一人一人を見れる余裕はあまりないと思います。PLはこのPMが目の届かない部分をフォローして、メンバーとPMの認識齟齬やすれ違いを防ぐ役割ができるといいのかなと思います。
今まで、PMが暴走して、メンバーがついていけず、破綻したプロジェクトもあったり、PMや顧客に対するヘイトが溜まって、険悪になるチームも実際にありました。
ちょっとかっこよく言うと、エンジニアを一番近くで守る存在でもあるのかなーと思ってます。
もちろんPMが悪いと言っているわけではなく、管理側と現場が揉めることはよくあると思うんです。
ここをうまーくつなげる役割がPLなのかなと、最近思ってます。
もちろん、PMも孤独になる時があると思うので、PMの相談に乗ったり、愚痴を聞いたりもします。
PLって必要なのか
PMが優秀でリーダー的な役割もできる(背中も押せるし、先頭も引っ張れる)タイプであれば、いらないと思います。でも、そんなPMなかなかいないので、個人的にはプロジェクトの大きさ関係なくいるといいんじゃないかなーって思います。
私はPMはやりたくないけど、PLとかだったらやり続けたいですね!
まとめ
PMではなく「PL」の役割について、私の経験を元に考えてみました。
普段漠然と考えていたことを、言語化できたのでよかったです!
初Zenn記事でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
Discussion