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[Minecraft Mod] Vintaium(sodium-1.12)導入解説 Optifineを超えた軽量化 マイクラ 1.12.2

2024/04/07に公開

この記事は随時更新予定です。

概要

Vintagiumは、Minecraft 1.16以降のFabricで動作する軽量化mod「Sodium」のCleanroomMCによる1.12.2非公式フォークです。開発中ですが、すでに十分使用可能であると判断したため解説記事を書きました。

動画解説

YouTubeに解説動画(2024/02/21)を投稿しています。情報は本記事よりも古い可能性がありますが、動画で確認したい方はぜひご覧ください。
https://youtu.be/FYEih-n9uQw

Vintagiumを使う理由

1. バグや競合が少ない

Vintagiumはオープンソースなので、バグや競合が少なくなります。一方、Optifineは有名ですが、バグや競合が多いことでも知られています。

2. 活発な開発が期待できる

CleanroomMCは、放棄されたバージョン(1.12.2)のForge Minecraftを再生することを目的としているため、OptifineよりもVintagiumの方が活発な開発が期待できます。

3. 高い軽量化効果

Vintagiumは、Optifine以上に軽量化効果が高いと言われています。

インストール方法

Vintagiumは、ForgeではなくCleanroomLoaderで動作するように設計されています。Forgeで使う方法もありますが、CleanroomLoaderの方が最適化されているため、今回はCleanroomLoaderに導入します。

プリズムランチャーのインストール

CleanroomLoaderはまだ開発中であるため、CurseforgeやModrinthのランチャーでは使用できません。インストーラーもありますがMultiMC系ランチャーを使用する方法をおすすめします。今回はその中の一つであるPrismLauncherを使用します。
公式サイトのダウンロードページからインストーラーをダウンロードします。ダウンロードしたexeファイルを実行し、インストールウィザードに従えば特に難しいことなくインストールできます。

CleanroomLoaderのインストール

CleanroomLoaderのGithubからダウンロードしますが、まだReleasesがないためActionsタブからビルドをダウンロードします。まだ開発中のため、不安定なビルドもあります。動作検証したビルドは後述しますが基本的には最新のExperimentalワークフローのビルドを選択してください。

ダウンロード方法

ダウンロードしたいビルドのワークフローをクリックします。
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その後下にスクロールしたところにあるArtifactsのCleanroom_MMCをクリックでできます。
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この際、GitHubにログインしていないとクリックできないため、あらかじめログインしておいてください。アカウントは無料でつくれます。

ダウンロードしたファイルをzipのままPrismLauncherのホーム画面にドラッグアンドドロップするとインポート画面が開きます。
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OKをクリックすればインストールが完了します。
しかし、CleanroomLoaderを使用するためにはもう少し作業が必要です。
インポートしたCleanroom_MMCを右クリックし、編集を選択します。
そしたら設定タブを開いて「Javaの指定」、「Javaの互換性チェックをスキップする」にチェックを入れ、自動検出もしくは参照からJava21を選択してください。
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Java21のがない場合

Java21がない場合はOracleのダウンロードページからダウンロードしてきてインストールしてください。

本来1.12.2のMinecraft及びForgeはJava8で動作しますがCleanroomLoaderは開発時点で最新バージョンのJava21で動作します。インストールは少し面倒ですがJava8よりも最適化されています。

これでCleanroomLoaderのインストールは完了です。
次はいよいよVintagiumを導入します。

Vintagiumの導入

Vintageiumも現在開発中であるため、CurseforgeやModrinthにはありません。そのためこちらもVintagiumのGithubからダウンロードしてください。ダウンロード方法はCleanroomLoaderと同じです。
ダウンロードしたzipファイルを展開すると2つのjarファイルがあるので、「-dev」がついていない方を先程作成した起動構成の「Mod」タブにドラッグアンドドロップしてください。

これでVintagiumのインストールも完了です!

「起動」をクリックしてMinecraftを起動し、無事読み込まれていることを確認してください。

Fugueの導入

CleanroomLoaderではほとんどのmodが動作しますが、一部のmodではエラーが発生することがあります。それらのmodにパッチをあて、正常に動作させるmodがFugueです。このmodもCleanroomMCが開発しています。こちらもVintagium同様beta版のためGitHubからダウンロードします。

こちらはActionsではなくReleasesからダウンロードできます。Assetsのjarファイルをダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルを「Mod」タブにドラッグアンドドロップすることでこちらも導入完了です。

Fugueには対応するCleanroomLoaderのバージョンがあります。動作確認済みの組み合わせは以下に示しますが基本的にはどちらも最新のものを選択すればよいです。

動作確認済みの組み合わせ

併用推奨mod

ここではVintagiumとの併用をおすすめするmodを紹介します。

mod名 説明 ダウンロード
Alfheim 照明エンジンを最適化するmodです。Phosphorのフォークのフォークです。 CurseForge LogoModrinth Logo
Better Biome Blend 「Biome Blend」設定を拡張し、パフォーマンスへの影響を下げるmodです CurseForge LogoModrinth Logo
BetterFps アルゴリズムを最適化する定番軽量化modです。様々な最適化アルゴリズムが用意されており、自動でベンチマークを実行して最適なアルゴリズムを選択することができます。 CurseForge Logo
Chunk Pregenerator チャンク生成を最適化し、ワールド生成を高速化します。チャンクの事前生成や再生成も可能で、コマンドのサジェスト機能も追加されます。 CurseForge Logo
Dynamic Lights 光源アイテムを手に持っているときに周囲を照らすmodです。Optifineの機能を代替します。 CurseForge Logo
Fixeroo 複数の経験値オーブを一つにまとめるmodです。Clumpsとは違い、エンティティを追加しません。 CurseForge Logo
LoliASM VanillaFixとTexFixの機能を含む軽量化modです。クラッシュ時にゲームが終了することを防ぐ効果もあります。CleanroomMCの中心人物であるRongmario氏によるmodです。 CurseForge Logo
Multithreaded Noise ノイズジェネレーターをマルチスレッド化するmodです。ワールド生成の高速化が期待できます。このmodはPrismLauncherから直接ダウンロードできないのでCurseForgeから手動でダウンロードしてmodsフォルダーに追加してください。 CurseForge Logo
Universal Tweaks さまざまな軽量化、微調整、バグ修正modをまとめたmodです。 CurseForge LogoModrinth Logo
VintageFix FormFixのフォークでFerriteCoreの一部機能も含みメモリ使用量を最適化します。 CurseForge LogoModrinth Logo
Zume Optifineのようなズーム機能を提供するmodです。 CurseForge LogoModrinth Logo
BetterFpsの設定

BetterFpsには複数のアルゴリズムがあります。BetterFpsのjarをダブルクリックすると以下のような画面が開きます。
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ここで「TestAlgorithms」をクリックすると各アルゴリズムのベンチマークを実行できます。ベンチマークの結果がもっとも良かったアルゴリズムをゲーム内の設定で選択してください。
また、CleanroomLoader環境でBetterFPSを導入するとFPSが低下したという報告もありました。僕の環境ではそのようなことはありませんが環境によっては導入しないほうがいいかもしれません。

Mod互換性

現在確認できているもので以下のmodに非互換性があります。

  • RenderLib
  • Tweakeroo
  • Litematica
  • Replay Mod

Modの互換/非互換情報は以下にまとめています。是非参考にしてください。こちらも随時更新します。
https://github.com/daizu-007/Vintagium-Compatibility-List

まとめ

Vintagiumは、1.12.2環境で動作する最新の軽量化modです。CleanroomMCによって開発が続けられており、Optifineよりもバグが少なく、より高い軽量化効果が期待できます。
インストール作業はやや複雑ですが、本記事の手順に従えば問題なく導入できるはずです。併用を推奨するいくつかのmodも紹介しましたので、状況に応じて組み合わせることでさらなる軽量化が可能です。
Minecraftの軽量化を検討している方は、ぜひVintagiumを試してみてください。開発の続く有望なmodであり、Optifineに代わる選択肢になり得ます。今後の更なる改善と発展に期待したいところです。

記事の内容に間違いがあった場合や質問がある場合は気軽にコメントしてください。

そういえばMinecraftの記事をzennに投稿しても大丈夫だったんですかね?内容が若干エンジニア寄りの人向けな気がするので大丈夫だと思いますが問題があれば教えてください。

参考文献

Vintagiumが使えたことを報告するRedditの投稿:
https://www.reddit.com/r/feedthebeast/comments/1ais1pa/it_is_now_possible_to_run_1122_with_java_21_and/
日本語でVintagiumの導入方法を解説したツイート:
https://twitter.com/mctech_ringo/status/1756536432985092360
MC百科のVintagium解説ページ:
https://www.mcmod.cn/class/13582.html

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