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「フォルダ」機能をアプリに実装するためのアイデアとインスピレーションを手早く得る方法『Files by Google』編

2020/11/15に公開約7,800字

メモ帳に文字数カウント機能を添えた Android アプリ『CountablePad』に、近々、「フォルダ」機能を搭載したいと考え、検討を始めています。

Android アプリの新機能を検討する際、アイデアとインスピレーションを手早く得るには、『Google 公式製のアプリ』を参考に勉強するのが間違いないと私は考えています。これは、駆け出しのエンジニアなどにとっても、最適なプログラミング学習方法だと私は思っています。

前回は『Google ドライブ』を勉強し、アイデアとインスピレーション、そして課題を得ることができました(以下記事)。

Android アプリに「フォルダ」機能を搭載する為のアイデアとインスピレーションを得る方法『Google ドライブ』編

https://zenn.dev/cutboss/articles/84eadedc34e3fbe6a6b9

今回は、『Files by Google』の機能仕様について、学びたいと思います。

『Google ドライブ』では腑に落ちなかった点や課題などが、『Files by Google』ではどのように実装されているのかを、主に比較していきます。

そこから改めて、必要な機能を精査して、『CountablePad』に具現化していきます!

メモ帳に文字数カウント機能を添えて ~素朴な意匠と取扱に仕立てたノート~ :CountablePad

https://play.google.com/store/apps/details?id=cutboss.countablepad&hl=ja

『Files by Google』の「フォルダ」機能

Google 公式製のアプリで「フォルダ」機能を有しているのは『Google ドライブ』だけではなく、ファイル管理ツールである『Files by Google』も同様に有しています。

では、「フォルダ」に関する機能や操作、情報などを個々に確認していきます。

操作と情報

操作と情報操作と情報

『Files by Google』の「フォルダ」に関する直接的な基本操作は「新しいフォルダを追加」「削除」「移動」「コピー」「名前を変更」です。

新しいフォルダを追加

新しいフォルダを追加新しいフォルダを追加

『Google ドライブ』と同様で、長文が読み難い「ダイアログ」上での入力操作となっています。

『Google ドライブ』では「新規フォルダを作成」だったものが、『Files by Google』では「新しいフォルダを追加」になっています。「作成」ではなく「追加」です。

『Google ドライブ』ではボックスにデフォルトで「無題のフォルダ」が入力済みになっていましたが、『Files by Google』ではデフォルトは空欄です。空欄のまま「フォルダを作成」をタップすると、「このフォルダに名前を付けてください」と警告されます。「フォルダを作成」ボタンを非活性化しない点も『Google ドライブ』とは異なります。

「フォルダを作成」を実行後は、フォルダ/ファイル一覧が更新されるだけで、新しいフォルダの位置にスクロールも移動したりしません。しかし、画面下部に「新しいフォルダを追加しました。」とメッセージが表示されます。『Google ドライブ』ではメッセージは表示されませんでした。

そしてメッセージ内の「表示」をタップすると、そのフォルダ内に画面が遷移します。これは親切な仕様だと感じます。

新しいフォルダを追加新しいフォルダを追加

ボックスのデフォルトが空欄だったのには理由がありそうです。同一名称のフォルダを作成しようとすると、「この名前はすでに使用されています。別の名前を入力してください。」と警告されます。なんと『Files by Google』では、同一名称のフォルダは禁止されているのです。

長文入力に関しては『Google ドライブ』では制限がなく、40,000 字を入力しフォルダを作成したらそのフォルダの動作が不安定になるという状態に陥りました。

『Files by Google』では、最大入力文字数が 85 文字でした。それを超えた入力の場合、「フォルダを作成できません」という警告が表示されます。

それにしても、メッセージについて、句点の有り無しが気になります。『Google ドライブ』でも同様でしたが、Google は表記ゆれに無頓着なようです。

この細かさは日本人の性質、グローバル視点では悪い癖なのかもしれません。こんなことに拘っても、アプリの品質やインストール獲得には殆ど影響がないのに、つい時間を割いてしまう……。

名前を変更

名前を変更名前を変更

「名前を変更」は「新しいフォルダを追加」するのと同様で、「ダイアログ」上の操作になっています。文字数制限などを含め、その他の仕様も同様ですが、文言が異なっています。

ヒントは「フォルダ名を入力」という表記になっています。未入力実行時の警告も「名前を指定してください」です。

「ダイアログ」のボタンが凡庸な組み合わせの「OK」「キャンセル」です。『Google ドライブ』の「フォルダ」機能にも登場しなかった意外な組み合わせです。

名前を変更名前を変更

85 文字の制限を超えて入力した場合の警告が、「エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください。」という不思議なメッセージになっています。勿論、しばらくしてもこのエラーは解決しません、入力した文字数が多いだけですから。

削除

削除削除

『Google ドライブ』とは異なり、『Files by Google』では「削除」を実行時に「ダイアログ」で確認を促されます。『Files by Google』には「ゴミ箱」が存在しない為、「削除」を「元に戻す」ことができないからです。

「削除」を実行後は、画面下部にメッセージが表示されます。複数選択ができるので、その個数が言及されます。

ところで「フォルダ」を「1 件」と表現しているのが気になります。「フォルダ」は「件」という単位で正しいのでしょうか。

移動

移動移動

『Google ドライブ』と同様で、「移動」では専用の画面へ遷移し、「移動先を選択」することになります。その際に「新しいフォルダを追加」することもできます。

『Google ドライブ』では「フォルダ」を作成するだけでしたが、『Files by Google』では同時に「移動」が確定します。

移動移動

専用画面で「ここに移動」を実行すると、画面下部にメッセージが表示されます。「移動」は複数選択して実行できるので、メッセージでは移動した個数が言及されます。

『Google ドライブ』とは異なり、この「移動」を「元に戻す」ことはできません。

「移動」を実行後の画面は、移動元の画面のままです。移動先の画面に自動的に遷移することはありません。

移動元フォルダで「ここに移動」を実行した場合は、「ファイルを移動できませんでした。これらのファイルはすでに にあります」と警告されます。

コピー

コピーコピー

『Google ドライブ』には存在しない「コピー」機能です。仕様は「移動」と同様です。

移動元フォルダにコピーした場合、元のフォルダ名に「(連番)」を加えた名前で「コピー」が実行されます。例えば、「無題のフォルダ」をコピーした場合、「無題のフォルダ (1)」になります。又、

  • 無題のフォルダ
  • 無題のフォルダ (2)
  • 無題のフォルダ (3)

という状態で「無題のフォルダ」をコピーした場合、「無題のフォルダ (1)」になって欠番を埋めてくれます。

『Files by Google』の「フォルダ」機能に登場する文言

『Files by Google』の「フォルダ」機能に登場する文言を以下に纏めます。

新しいフォルダを追加

新しいフォルダを追加
新しいフォルダ
新しいフォルダ名を入力してください
このフォルダに名前を付けてください
この名前はすでに使用されています。別の名前を入力してください。
フォルダを作成できません
フォルダを作成
キャンセル
新しいフォルダを追加しました。
表示

名前を変更

名前を変更
フォルダ名の変更
フォルダ名を入力
名前を指定してください
この名前はすでに使用されています。別の名前を入力してください。
エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください。
OK
キャンセル
フォルダの名前を変更しました

削除

削除
1 個のフォルダを削除しますか?
ファイルを削除すると元に戻すことはできません。
キャンセル
1 件のフォルダの削除完了

移動

移動
新しいフォルダを追加
ここに移動
1 件のフォルダの移動完了
ファイルを移動できませんでした。これらのファイルはすでに にあります

コピー

コピー
新しいフォルダを追加
ここにコピー
1 件のフォルダのコピー完了

『Google ドライブ』との簡易比較

Google ドライブ Files by Google
ヒント 無題のフォルダ 新しいフォルダ名を入力してください
ボタン 作成 フォルダを作成
ヒント フォルダ名の変更 フォルダ名を入力
ボタン 名前を変更 OK
アクション 新規フォルダを作成 新しいフォルダを追加
メッセージ 1 個のアイテムを削除しました 1 件のフォルダの削除完了
メッセージ 1 個のアイテムを「」に移動しました。 1 件のフォルダの移動完了

『Google ドライブ』ではボタンの非活性化を仕様に取り入れたりしている為、警告のメッセージなどもなく、『Files by Google』の方が圧倒的に文言が多いです。

私だったら、『Google ドライブ』のように、必要最低限で済むように検討します。文言リソースが増えると翻訳が大変なので。

まとめ

今回は『Files by Google』の「フォルダ」機能を勉強しました。『Google ドライブ』と比較してみると、思っていたよりも機能差があり文言も違い、新たなアイデアとインスピレーションを得られました。

表記ゆれに関しては Google はだいぶ無頓着なようで、そこは日本人として美しくしたいとどうしても思ってしまいます。

CountablePad』にどのように活かしていくか、引き続き、検討したいと思います。


  1. 長文を読み難いダイアログによる入力形式の代替案はないか
  2. フォルダ名の文字数上限は 85 文字で最適なのか
  3. マテリアルアイコンの作成
  4. メッセージ表記の統一、共通化による最小限のリソース設計を検討
  5. ボタン等の非活性化・非表示で選択肢を制限
  6. ゴミ箱がないケースでは削除時に確認をすること
  7. フォルダの単位は「件」ではなく「個」で良いか
  8. 同一名称のフォルダ作成を許容するか
  9. フォルダのコピーに対応するか需要はあるか

今後共『CountablePad』を宜しくお願い申し上げます。

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