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MuseScore Studio のキーボード操作を改善してみた
この記事について
この記事は、東京大学工学部電子情報工学科・電気電子工学科の学生実験「大規模ソフトウェアを手探る」のレポートとして書かれたものです。
この実験では、世の中で実際に使われている大きなソフトウェアを改良、機能拡張できるようになることを目標に、学生でチームを作り課題に取り組みます。
私たちのチームは、オープンソースの楽譜作成ソフト「MuseScore Studio」のキーボード操作改善に挑戦しました。
コードの全容が見えない中、どの部分を変更すれば機能改善ができるのか、手探りながら進めた過程を複数記事に分けて投稿しました。これからMuseScoreの機能変更に取り組む方の助けになれば嬉しいです。
記事紹介
開発環境構築
開発を始めるまでに必要な準備や、IDEの使い方を簡単に紹介しています。
機能1. 強弱記号ショートカット
強弱記号のテキスト要素をキーボードショートカット経由で追加できるようにするために行ったことを紹介しています。
機能2. ショートカットの細かい動作を改善
リハーサルマークを追加した際にデフォルトテキストを設定し、自動的に選択状態にする機能を実装した過程について解説しています。さらに、テンポ記号にも同様の機能を拡張したことや、小節や範囲選択時にもショートカットでテキスト要素を追加できるようにした改良についても紹介しています。
機能3. 音程を変更するときに表示される臨時記号を固定化
音程を変更したときに、表示される臨時記号を固定化する機能を実装するために行ったことを説明しています。
プルリクエスト
実装したいくつかの機能についてプルリクエストを作成してから、実際にマージされるまでにやったことの記録を紹介しています。
Discussion