開発記録取得方法を改善(開発日記 No.072)
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はじめに
昨日は開発記録の取得方法について検討し、今日はその具体的な仕組み作りを進めます。既存のMCPサーバー"fileSystem"を活用し、より効率的な記録体制を目指します。
背景と目的
これまで使用していた開発記録の取得方法には、いくつかの課題がありました。記録プロンプトが冗長であったり、関連ファイルが散在していたりするため、管理が煩雑になっていました。そこで、今回はこれらの課題を解決し、よりシンプルで使いやすい記録方法を確立することを目的とします。
検討内容
まずは、既存の記録プロンプトである@[dev-docs/Auto_Logging_Guide_Lite.md] を見直し、不要な情報を取り除くことから始めました。また、@[dev-docs/conversation_log_format.md] の扱いについても検討し、両者の役割を明確にすることにしました。
具体的には、Auto_Logging_Guide_Lite.md
から記録プロンプト以外の内容(まとめや移行ガイドなど)を削除し、conversation_log_format.md
を詳細なルール文書として位置づけることにしました。これにより、記録プロンプトをより純粋なものにし、管理の効率化を図ります。
実装内容
まず、Auto_Logging_Guide_Lite.md
を最適化し、Auto_Logging_Guide_Lite_Optimized.md
という新しいファイルを作成しました。このファイルでは、以下の点を改善しました。
- 不要な内容の削除: 移行ガイドやJavaScriptの実装例などを削除
-
conversation_log_format.md
との関係明確化: 明示的に参照するように追記 - コンテキスト最小化: 必要最小限の指示のみに細分化
- 外部ディレクトリアクセスの明確化: fileSystem MCPの利用方法を整理
次に、conversation_log_format.md
も最適化し、冗長な記述を削除しました。そして、最終的な自動記録プロンプトファイルを整理するため、Auto_Logging_Guide_Lite_Optimized.md
を auto_logging_guide.md
にリネームし、古いガイドファイルを削除しました。
最終的なファイル構成は以下の通りです。
-
/home/centervil/repos/Docs/dev-docs/auto_logging_guide.md
- 主要な自動記録プロンプト -
/home/centervil/repos/Docs/dev-docs/conversation_log_format_optimized.md
- 最適化された会話ログフォーマットとルール
技術的なポイント
今回の実装における重要な技術的ポイントは、fileSystem MCPを活用した外部ディレクトリアクセスです。これにより、開発対象プロジェクトのみのワークスペース構成が可能になり、コンテキスト量を削減することができます。
また、記録プロンプトを必要最小限の指示に絞り込むことで、LLMの処理負荷を軽減し、よりスムーズな自動記録を実現しています。
所感
今回の開発では、既存の仕組みを見直し、より効率的な方法を模索することの重要性を改めて認識しました。特に、記録プロンプトの最適化は、LLMの性能を最大限に引き出すために不可欠であると感じました。
また、fileSystem MCPのような既存のツールを有効活用することで、自作のサーバーを構築する手間を省き、開発効率を大幅に向上させることができました。
今後の課題
今回の改善により、開発記録の取得方法は大幅に効率化されましたが、まだいくつかの課題が残っています。
例えば、記録されたログの分析や活用方法については、今後の検討が必要です。また、様々な開発環境に対応できるよう、記録プロンプトの汎用性を高めることも課題の一つです。
まとめ
今日は、開発記録の取得方法を改善し、より効率的な記録体制を確立しました。記録プロンプトの最適化やfileSystem MCPの活用により、コンテキスト量の削減とワークスペース管理の効率化を実現しました。
明日は、実際にこの新しい方式での開発記録取得方法を試してみる予定です。
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