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[2024年11月29日]AI系は嵐の前の静けさ? (週刊AI)

2024/11/29に公開

こんにちは、Kaiです。
うーんAI関連の目新しいニュースがそんなにないですね。
OpenAIのSoraがリークしたとか、Sunoのv4が出たとか、細々したものはありますが大きい話題にはなっていない感じです。
これは嵐の前の静けさなのか、それともネタが尽きつつあるのか……。

では今週のトピックスです。JS/TS系のイベントがいくつかあったせいで、Webの話題が多めです。

注意事項

  • 直近収集したAIおよびWeb系の記事やポストが中心になります
  • 私のアンテナに引っかかった順なので、多少古い日付のものを紹介する場合があります
  • 業務状況次第でお休みしたり、掲載タイミングが変わったりします

Big Tech AIサービス

Anthropic: Model Context Protocol

地味なリリースではありますが、絶対必要だと思っていたものなので納得感があります。ローカル情報を含む、AIが参照すべきリソースとAIの間の共通プロトコルを定義したという話です。
https://note.com/kyutaro15/n/n4b5ee8fd5d85
https://note.com/npaka/n/ncd797acdad06

Anthropic: ClaudeにStyle機能が追加

「フォーマル」や「簡潔」など、答えのスタイルを選択可能に。さらに、何らかのソース(記事やスピーチなど)を入れると、そのスタイルを真似してくれるそうです。
https://x.com/AnthropicAI/status/1861474224151445927

Genspark: Data Search Autopilot Agent

GensparkはもともとAutopilotを強みにしてファクトチェックからリリースしていましたが、この度データ特化のものが登場。アナリストがよくやる業務の、「Webを縦横無尽に検索し、数値データを拾い上げて表にまとめる」という作業をやってくれます。20~30分かかるようですが、精度も高いとのこと。
https://x.com/0317_hiroya/status/1861385607366529164

その他AI系話題

デザインパターンで理解するLLMエージェントの作り方

確かに決まった「型」のようなものはあるので、デザインパターンとして整理してくれるとありがたいですね。ただ、GoFのような抽象化までいくには、まだ技術が枯れ切っていないと思います。
https://speakerdeck.com/rkaga/how-to-develop-an-llm-agent-using-agentic-design-patterns

日本語に特化したOCR、文書画像解析Pythonパッケージ「YomiToku」を公開しました

おおーこれは素晴らしいです。マイナー言語はどうしてもAIぢからで劣後しますが、こうした草の根のプロダクトが出てくると盛り上がりますね。商用利用は有償……は仕方ない……。
https://note.com/kotaro_kinoshita/n/n70df91659afc

WEB開発系話題

俺のフロントエンド依存管理ポリシー20241120

「これはこれ、またはこれ」的な箇条書きでわかりやすい。
https://zenn.dev/mizchi/articles/frontend-version-policies

Next.jsとNuxtが混在? iframeでなんとかする!

むむむ……理屈は分かりますが、メンテナンス性とかセキュリティとかちょっと不安……。
https://speakerdeck.com/ypresto/nuxt-inside-nextjs-with-iframe

徹底解剖! 医療業務システムのReactコンポーネント設計

メドレーの事例。医療業務のみならず、複雑なレイアウトで大量の文字情報を出さなければいけない設計で参考になりそうです。
https://speakerdeck.com/medley/deep-dive-into-react-component-design-for-medical-systems

LINEヤフーにおけるPrerender技術の導入とその効果

Web先読み技術の総覧をしたあと、LINEヤフーでの導入方針、効果をまとめています。結論としては、「イマイチ」だったということで、サイトの特性などをよく見極める必要がありそうです。こういった失敗談を公開してくれるのはありがたいですね。
https://speakerdeck.com/narirou/lineyahuniokeruprerenderji-shu-nodao-ru-tosonoxiao-guo

イマのCSSでできる
インタラクション最前線 + CSS最新情報

2023-2024にかけてブラウザが足並みをそろえて対応している最新状況を一覧できます。さすがに知らないものも多い……。
https://speakerdeck.com/clockmaker/imanocssdedekiru-intarakusiyonzui-qian-xian-plus-csszui-xin-qing-bao

Dockerを使わない、Remix / Next.js 14 など最新ウェブフレームワークのAWS完全サーバーレス構成と環境構築方法

おお、これはいいですね。アダプタ一つで解決するんだ。
https://serverless.co.jp/blog/g30vzpio0ww/

データベースを止めずにテーブル設計を変更したい

二重化してスイッチするいつものやつです。理論的には確かにこの通りなのですが、大規模運用中のDB実務でやろうとすると検討課題がたくさん出てくるという……。
https://zenn.dev/praha/articles/abceef00258275

【ログ分離】 ログデータを DB に保存してはいけません

まぁそうですよね。ツール系で触ったことがないものもあったので、S3などストレージへの集約について参考になります。
https://zenn.dev/primenumber/articles/179cd19b6c9e79

TypeScript でバックもやるって実際どう? 実運用で困ったこと3選

最終的にあんまり困ってませんというまとめでした。NestJSってこんな感じなんですねぇ。
https://speakerdeck.com/yuichiro_serita/typescript-tehatukumoyarututeshi-ji-tou-shi-yun-yong-tekun-tutakoto3xuan

Webフロントエンドで脱SSRして料金を6割節約した話

SSRがいいのかCSRがいいのかはサービス特性によると思いますが、これはCSRがハマった例。ゲームは確かにCSRがよさそうです。
https://zenn.dev/ventus/articles/to-full-spa-ventus

React への依存を最小にするフロントエンド設計

分かります、とても分かります。しかし、どんなに疎結合していても、どこかにはThickなロジックが蓄積されてしまいがち……。
https://speakerdeck.com/takonda/minimize-framework-dependency-in-frontend

安全に倒し切るリリースをするために:15年来のレガシーシステムのフルリプレイス挑戦記

すごくいい!A/Bテストとシャドーテストの合わせ技みたいな感じですね。本番環境で新旧双方の処理を走らせて、結果が整合するかチェックし続ける(移行までは常に旧処理結果を採用する)というもので、整合性が100%になるまで少しずつ本番でのカバレッジを広げながらバグつぶしをすると。
https://zenn.dev/neinc_tech/articles/2d25e455ae63a6

その他一般テック話題

データプロダクトの定義からはじめる、データコントラクト駆動なデータ基盤

タイミー、すごく情報発信に積極的でありがたいですね。結論だけでなく、輪読会での勉強から実際の業務設計に落とし込む試行錯誤プロセスも書いて頂いて分かりやすい。
https://speakerdeck.com/chanyou0311/detapurodakutonoding-yi-karahazimeru-detakontorakutoqu-dong-nadetaji-pan

ドメインモデリングの1歩目としてテスト駆動開発(TDD)を導入してみた

スピードを重視するスタートアップで、テスト文化を導入していったお話。放っておくと数ヶ月で倒産するスタートアップでは、「とりあえず動くものを」が最優先されがちなので、スピードを保ったまま少しずつ導入する、という工夫が大事なんですよね。
https://zenn.dev/syoryu89/articles/ab80a32ba48fe3

『データ分析基盤を作ってみよう ~性能設計編~』というタイトルで勉強会を開催しました

スライドと合わせて、データ分析基盤を作る上でのノウハウが詰まってます。
https://tech.nri-net.com/entry/2024/11/22/143842

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