カナリーでの半年間で得た実践的エンジニアリングと信頼関係構築の真髄
はじめに
2025年、🐍巳年の新春を迎えました。今年も着実にレベルアップできる一年になりそうな予感がします!
昨年、お部屋探しサービス「CANARY カナリー」開発チーム(以下マーケットプレイスチーム)で過ごした、半年間で得た学びを、この機会に共有させていただきたいと思います。
自己紹介
私はマレーシア出身のエンジニアで、来日してから5年になります。
2024年7月1日にカナリーに入社するまで、日本の複数の会社でエンジニアとして経験を積んでまいりました。
カナリーにおいてはマーケットプレイスチームでバックエンド開発を担当しております。
日本で母国とは異なる文化や働き方に触れ、多くの学びを得ることができました。
とりわけカナリーへの入社は私のエンジニアライフにおける大きな転換点となり、この半年間で多くの気づきと学びを得ることができました。
エンジニア同士のコミュニケーション術
エンジニア同士の効果的なコミュニケーションには、意外にも「削ること」が重要です。最初は遠回しな説明をしがちでしたが、要点を絞り、背景の共有を確実にすることで、話が噛み合わないというストレスを事前に防げることを学びました。
とくに意識するようになったのは、「このメッセージを送ったとき、相手に理解されるか。また、理解するのが負担になってしまわないだろうか」という点です。
質問する前に、まず自分で問題を理解し、深く咀嚼することも重要です。これにより、チーム全体の生産性向上につながる質の高い質問ができるようになります。この方法で質問の質が上がり、チームメイトからの信頼を築くことができると思いました。
進捗の可視化がチームの生産性を上げる
私の所属しているマーケットプレイスチームでは、2024年半ばにチームの開発規模拡大に伴い、開発体制を見直してスクラム体制を導入しました。
同じコンテキストのメンバー間で作業の進捗をSlackにて随時共有する仕組みを整えたことで、方向性のズレを早期発見できるようになりました。さらに、スクラムメンバーが互いの進捗状況を把握し、必要に応じてサポートし合える体制が自然と形成されました。
マルチタスク時の品質管理
複数の優先度の高いタスクを同時に抱え、プレッシャーを感じていたとき、プロダクトリードエンジニア (以下 PLE) がかけてくれた言葉が今でも心に残っています:
今色んな対応があって、めちゃくちゃ大変だと思うんですけど、そんな時ほど冷静にひとつずつのタスクを丁寧にやっていきましょう
この言葉を胸に、忙しいときこそ、各タスクの詳細まで丁寧に取り組むことを心がけています。これは単なる作業品質だけでなく、チームメンバーからの信頼に直結することを実感しています。たとえ時間がかかっても、丁寧に仕事をすることで、より余計なミスを避けられ、究極的には作業効率が上がり、チームの信頼も得られることを学びました。
失敗を成長の糧に
新しいことに挑戦する際、失敗は避けられません。自分自身も何度も失敗を重ねましたが、そんな時、PLEがかけてくれた言葉が心に響きました:
自分を責めないでください。新しいことに挑戦している証なので、むしろポジティブに捉えましょう。
この言葉をきっかけに、失敗を恐れるのではなく、むしろ新たな挑戦ができている証として、前向きに受け止められるようになりました。
とくに、周りの人の方が早く成長しているように見えて落ち込むことがありましたが(いわゆるインポスター症候群)、それも成長過程の一部だと受け入れられるようになりました。
最も重要なのは、失敗から学び、その経験を最大限に活かすことだと思います。
終わりに
これらの学びは一朝一夕には身につきません。時には周りと比べて自分の成長が遅く感じることもありましたが、カナリーで実感したのは「心理的安全性」の大切さでした。失敗したとき、根本的な問題を率直に共有でき、批判されることなく、共に成長の方法を考えてくれる環境があります。
このような心理的安全性が確保された環境だからこそ、自分の心理的課題に正直に向き合い、確実な成長が可能になったと実感しています。失敗を隠すのではなく、チームと共有することで、チーム全体の成長と自己の成長の両方につながり、より信頼関係を築くことができました。
カナリーがこのような成長の機会と心理的安全性のある環境を与えてくれたことに、感謝しています。来期も新たな挑戦を重ね、チームと共に、さらなる成長を遂げることが楽しみです。
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