ものづくりに十分な時間が取れないときに
残念ながら、我々はビジネスをしているわけですから、エンジニアリングの観点で最適なものづくりをするには、明らかに時間が足りない状態によく出くわします。ひどいときには、見積もる前に納期が決まっていたします。そして、このような状況下で後先考えずにものづくりをしてしまうと、僕や僕のまわりのエンジニアが遠くない未来に痛い目をみることになります。
こんな厳しすぎる世の中で、できるだけちゃんとエンジニアリングをするために、僕が良く取るサビ残以外の3つの選択肢があるので、それを書き留めておこうと思います。
1. 納期を伸ばすコミュニケーションを取る
可能であれば必ずそうします。ですが、たとえどんなにステークホルダーに丁寧に終わらないことを伝えたとして、深々と頭を下げたとして、毎回合意が取れたら苦労しません。多くの場合は失敗します。残念なことです。ぴえん。
2. あるべき姿の過程としてのアウトプットを出す
十分に時間がなくても、十分に時間があった場合にどうなっているのかを想像できることがあります。今回ものづくりの過程で出たアウトプットが、その過程の中におけるならそうします。とはいえ、一人でものづくりをしているわけではないので、他の人があらぬ修正をかけてしまう可能性があります。
限られた時間の中で、注力すべきは以下の2点です。
- ものづくりに関わる人に、あるべき姿の相談をする、レビューをしてもらう
- あるべき姿のどこに位置するのかという意図を確実に伝えられるように、後続で修正を加える人が参照できるようにする
3. すぐに捨てられるアウトプットにする
考えることすら許されないほど、ステークホルダーにプレッシャーをかけられることがあります。もう、なんだか他のエンジニアと相談している場合でもなさそうなので、そういうときはその場限りのものにしてしまいます。最適じゃないので、それを大きく育てる気がなくなるほど、雑につくってしまいます。
限られた時間の中で、注力すべきは以下の2点です。
- 最低限の作業だけやる
- いつ捨てるかを決める
また、上記に加え、あるべき姿に後で変えるということに、ステークホルダーと合意ができると良いでしょう。
とはいえ、大局的にものごとを見ることで、常に十分な時間の中でものづくりに励みたいものです。さて、時間がないのでこれで。
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