古いMac延命メモ
TL;DR
基本メモです。
- https://zenn.dev/buttyo_kuny/articles/93eba0d3996006 で、MacBook Late2008の延命にtryした。その後色々試してみた試行錯誤のメモ。
- OS10.6は持っておくと何かと便利。すべての原点。
- OS10.7以降はAppleから入手可能。
- OS10.11以下くらいまでのインストラーは、Appleから入手してもすでに証明書の期限が切れているので、時計を巻き戻さないと公式の手順が使えないので要注意。
- OS10.7以降であれば、Chromiumの有志ビルドが使用可能だが、OS10.9まではGPU支援が利用できないらしいので、動作速度的に実用は難しいと思われる。
- Digital Performer5は、OS10.8あたりまで動作する。
- OS10.11頃までのMacOSは、5GHzと2.4GHzを同一のSSIDで吹いている無線LANに接続できない。
古いOSの入手
個人的にはOS9とか漢字talkとかが「古い」OSであって、OSX以降は最近という感覚だが、令和5年にやってみたところ、OS10.6でさえ既に「古い」。
Old Macに入れたくなるであろうOSのバージョンと略称は以下の通り
- Mac OSX 10.3 / Panther
- PowerPC版のみ。ヤフオクで探すしか。
- Mac OSX 10.4 / Tigar
- Intel版は当時のリカバリディスクのみで一般発売なし(のはず)
- Mac OSX 10.5 / Leopard
- ユニバーサルバイナリ、PPC版はここで最終
- Mac OSX 10.6 / Snow Loepard
- OS10.6.8(最終盤)に更新するとAppStoreが実装されているが、すでに接続できない。
- OLD Macで安定して動作するOSだが、現代のSWはほとんど動作しない。旧環境保持専用OS
- Mac OS X 10.7 / Lion
- 未確認
- ここからは有志版のChromiumが使えるが、10.9まではGPUレンダリングが使えない。
- OS X 10.8 / Mountain Lion
- Appleからインストール用dmgをDLして、母艦の時計を戻して作業すればインストールUSBが作れる。
- OS X 10.9 / Mavericks
- OS10.8と同様
- OS X 10.10 / Yosemite
- OS10.8と同様
- OS X 10.11 / El Capitan
- 時計戻さなくてもインストールUSB作れるかも。作れなければ時計を戻す。
- 探せばこの世代までは動作するSWが存在する。
- VSCodeの最小要件
- macOS 10.12 / Sierra
- OLD Mac(〜2010年モデル)だとこの辺が実用限界。
- Google日本語入力の最小要件がこのバージョン
各OSをとっかえひっかえする可能性がある場合、外付けHDDを1つ用意して、パーティションを複数切ってインストール用USBを作成すると便利。
OS10.6 Snowleopard(入手をオススメ)
全ての試行錯誤の起点にOS10.6があると便利である。この頃のリファレンスOSであり安定している。過去のSWとの互換性も良い。
よく知られた話であるが、MacOSは10.6まで有償だった。以前は、OS10.6のディスクが3000円ほどで入手できたが現在の価格は不明。
従ってOS10.6 SnpwleopardのDVDはどこかから入手するしかない。私の場合、ディスクはなぜかキズだらけで使用不能だったため、過去のバックアップからHDDに書き戻して利用。
OS10.7 Lion以降
OS10.7 Lion以降は無償で公開されている。従って、母艦があればインストールUSBを作成することは可能。
インストールUSBを作成するには、
- AppleのWEBサイトからdmgファイルを入手。
- dmgをマウントするとインストーラ(アップデータ)のapkが出てくるので、一旦母艦にインストール
- アプリケーションフォルダにアップデータがインストールされるので、コマンドに従いインストールUSBを作成。
手順について詳しくは、
を参照する。
pkgから直接インストールUSBを作成する方法もあるようだ
ただし私の環境では成功しなかった。Windowsでも作成可能といったような情報をちらほら見かける?が、私は成功していない。
非対応OS
High Sierra Pacherなどを利用する。
ブラウザ
有志が旧OSでも動作可能なChromiumを公開している。
対応しているOS VerはOS10.7以降。OSのVerによっては制限がある。
GPU assists
on 10.7, due to the old OpenGL version, disabled entirely by embedded policy
on 10.8/10.9, GPU compositing is disabled by hardcoded --disable-gpu-compositing option due to rendering glitches.
とのことなので、OS10.9以下での動作はしんどいかもしれない。実際、OS10.8で試したところ描画が遅すぎて実用は難しかった。
無線LAN
特にOS10.11くらいまでのMacOSにおいて、最近良く見かける5GHz帯と2.4GHz帯のSSIDが同一で、バンドステアリングで誘導するタイプのAPは接続できない場合あり。この辺はAPのファームウエア実装にもよるのかも。
digital performer 5
MOTU DP5という化石SWがどのVerで動くかという話
- OS10.5 ok
- OS10.6 ok
- OS10.8 ok
- それ以降、多分NG、少なくともOS10.10以降はNG
所管
- 自分が高校、大学時代に現役だったPCはすでに古典入りしていた。
はっきり言って、Core2時代のMacを実用するのであれば、そのへんで売っているジャンクWindowsマシンにChromeOSを入れたほうが快適であろう。悲しい。 - Digital Performer5もだいぶ古くなってきたというか古すぎる。そろそろアップグレードしてもいいと思うけど数年に一回カット編集するだけに数万使いたくないしなあ。
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