【参加レポート②】LINE BIZ DAY2021 : アダストリアによるアパレルブランド戦略とパーソナライズへの道
どうも!BULB加藤です。 LINE BIZ DAYのレビューの続きになります。
前回の記事はこちら
グローバルワーク、ローリーズファームなど30ブランドを展開するアダストリア
セッション2で登壇したのは株式会社アダストリアの田中さん。
アダストリアはカジュアル衣料品および雑貨を中心としたSPAブランドを展開する企業。グローバルワーク、ローリーズファーム、ニコアンドといった有名な30以上のブランドを有しており、国内外に1400以上の店舗を展開しています。
アダストリアという社名は聞いたことがあったものの、大変失礼ながらアパレル企業ということは存じ上げず。そしてローリーズファームやニコアンドが同じ会社で運営されていたということも知らなかったのでそれもびっくりでしたね!
公式webストア「.st」(ドットエスティ)
オリジナルのwebストアにもかなり注力している模様。「ドットエスティ」はのんさんが出ているCMのCMソングがめちゃ耳に残ります!
多様なブランド / チャネルに合わせたマーケティング戦略
アダストリアには30以上のブランドがそれぞれ店舗を展開しており、さらにwebストアもある。それぞれのブランドやチャネルごとにどのようなセグメントでマーケティングを進めていくかを非常に考えているということでした。
3,000万人近い友だち基盤
アダストリアが管理しているLINE公式アカウントは現在15個あり、合計すると3,000万人近い友だち登録者がいます。
その基盤を活かしつつも、パーソナライズにこだわることの重要さが田中さんから語られていいたように思います。
たとえばローリーズファームが好きだけとニコアンドには興味が無いような人には、ローリーズファームの情報は通知してもニコアンドの情報は不要。不要な情報を与え続けるとUnsubscribeやBlockされてしまうのでやるべきではない。
しかしアダストリアの別の雑貨ブランドの情報なら欲しいかもしれない。そういったところでマッチした販促活動ができれば、現状の会員基盤を活用していくことができますね。
好事例を横展開する。LINEのCTRは非常に高い
そのために意識していることとして、このようなことが挙げられていました。
- 販促やブランディングごとに目的を明確化
- webストア(ドットエスティ)では指標を明確化
- 目的に応じてクリエイティブを細かく変えていく
アダストリアでは様々なブランドを持っているので、ひとつのところで成功した例を積極的に横展開しているとのこと。
さらにアパレルやリアル店舗という特性がマッチしているためか、LINEによる配信はメルマガに比べると3倍のCTRがあるとのことでした。
個々のスタッフもオンラインで活躍
前回の記事(https://zenn.dev/bulb/articles/88893e94d308f1 )でも触れたような、スタッフひとりひとりによる情報発信にもかなり注力している模様。
スタッフが自身のコーディネートやライフスタイルを発信していて、消費者とのつながりを強めているようです。
オンライン接客やPtoCの流れはやはり強力ですね!
パーソナライズを強固にするLINEミニアプリ
従来よりもより簡単に会員登録することができるLINEミニアプリも活用を始めているということでした。特に店舗ではQRコードを読み込んで「許可する」ボタンを押すだけで終わるので非常に簡単です。
こちらはまだまだ始めたばかりということで効果検証中の部分が多いようでしたが、とくに若い客層が多いアパレル店舗では期待が持てそうですね。
仲間 = ナカマーケティング
田中さんのプレゼンは非常に聞きやすくて面白かったですが。最後に出てきた「ナカマーケティング」という言葉はとても印象的でした。
売る人が広告を出して、たまたまそれを見て欲しいと思った人が買う。昔からそうだし今もそうだと思いますが、SNSに登場によって売る人と買う人はそれほどハッキリとは分断されなくなってきているような気がします。
いかにして消費者との関係性を築いて、仲間としてつきあっていけるか。特に日本でいうと、LINEはそのための土台・入り口として使いかたを熟知していくことが重要だと感じました。ユーザーがLINEをどのように使っているかも知っておく必要がありますね。
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