入社して分かった受託開発と自社プロダクト開発の違い
はじめまして、booost technologiesの藤本です。
新しい環境を求めてbooostにジョインし、3ヶ月がたちました。
前職はSIerで受託開発プロジェクトのプロマネ・アプリ開発をしていて、受託開発から自社プロダクト開発への転職になります。
もしかしたら私と同じように、受託開発と自社開発ってどんな風に違うんだろう?と興味を持っていたりする方がいらっしゃるかもしれません。
まだまだ勉強中ですが、前職の記憶もまだあるうちに、こんなところが違うな、と感じたことをご紹介します[1]。なお、私が主に担当してきたプロマネ目線での話になります。
必要な機能は自分たちが決める
受託開発では要件(どんな機能が必要か、いつまでにリリースしないといけないか)が決まっている状態でプロジェクトがスタートするのが基本です[2]。したがって、悩むのは、限られた予算・時間・人・環境・その他様々な制約の中で、いかに効率的にプロジェクトを進めるか、ということでした。
自分で作業スケジュールを立てて割り振りし、進捗や課題を管理し、うまくやれれば感謝されるし、自社の利益にもつながる。それはそれでおもしろさ、やりがいがありました。
でも、たとえば「どんなUI/UXがよいか」で悩むことは比較的少なかったです。なぜなら、迷った場合はすぐにお客様に聞いて、お客様がこれがいいと言ったら、それで決まるためです。最終判断はお客様なので、その点はある意味楽だった、と言えるかもしれません。
一方booostでは、どんな機能をいつリリースしていくか、自分たちで考えて決めていきます。もちろん、お客様に意見をもらう、ということはしていますが、やる/やらないを決めるのは自分たちです。
そうすると、特定のお客様のことを知っているだけでは不十分で、潜在的なお客様も含めた、ターゲットユーザ全体の理解や、業界の状況(どんどん出てくる新しいルールや制度、とか)、他社サービスの状況など、視野を広くもつ必要があります。「だから今必要なのは、こんな機能、こんなUI/UXがなんだ!」と自分たちで考え、判断する必要があるためです。自分はまだまだそんなレベルにはなっていませんが・・・ 難しいけど、大きな裁量があって、チャレンジングだと感じています。
エンジニアリングにスピード感がある
booostのエンジニアはモチベーションが高く、優秀で、相談しやすいと感じています。
自分が考えた機能をふわーっとエンジニアにお話すると(ドキュメントをちゃんと書いてなかったり・そもそも無かったり・・・といった状態でも)、圧倒的スピードで実装されてくるので、ちょっとこわくなるくらいですw
受託開発だと、お客様との契約にもとづいて動くので(契約外の作業をしてもお金はもらえないので)、設計内容を細かく決めてドキュメント化し、お客様ともしっかりにぎった上で(あとで手戻りが発生しないように)、それから実装にとりかかる、という進め方でした。
どちらも善し悪しありますが、やはりbooostのスピード感でプロダクトが作れる・改善できると、それだけ早くリリースでき、お客様にとってもメリットが大きいです。これはbooostが「圧倒的スピード」をコアバリューに掲げていることもあるのだと思います。自分もおいていかれないよう、がんばります!
より広く深いドメイン知識が必要になる
受託開発だと、お客様の業務・お客様のシステムを詳しく知ることになります。私の場合、1年~数年ごとにプロジェクトを異動していたので、いろいろなお客様と会話したり、一般の人が入れないような現場に入らせてもらって現場業務を教えてもらえたりもしました。システム面では、オンプレもあればクラウドもあり、開発言語・環境もさまざまでした。私にとっては、毎年のように新しいところに行き、新しい技術に触れることができるのは、とても楽しいことでした。[3]
一方、自社プロダクト開発ですと、当然ですが、自社プロダクトにフォーカスすることになります。したがって、その分野のエキスパートになることができます。たとえばbooostでは、GHGプロトコルにしたがったCO2排出量の算定方法や、省エネ法への対応などです。
私は最近の打合せで、お客様のサステナ担当に対してbooostの先輩たちが省エネ法の最新動向について回答していたのを聞いて、驚きました。お客様はサステナを担当している専門家や実務者ですが、自分たちもそれに太刀打ちできるくらいの知識を身につけないといけないのだな、と改めて痛感しました。
なお、エンジニア面でも、利用している技術について継続して深く学ぶことができそうだと感じています。
これからやりたいこと
私はサステナ領域で専門性を身につけたいと考えており、サステナ関連のニュースを積極的に読むようにしたり、サステナ関連の資格取得の勉強をしたりして、早くチームに貢献できるようになることを目指しています。サステナもWebサービスも、どんどん新しいトピックが出てくる世界です。1年でも数ヶ月でも、がんばれば誰でもトップランナーになれる可能性がある、夢のある業界だと思っています。
booostで一緒に働いてみたいと思われた方は、採用ページを見ていただければ幸いです。
Discussion