PHPerKaigi 2025に参加・登壇しました(参加編)
こんにちは、booost technologiesバックエンドエンジニアのma_meです。
表題の通り、PHPerKaigi 2025に参加してきました。
day1はオンライン参加、day2は現地参加&登壇でした。
day0はこれから見ます…!
day2の登壇した内容は下記記事にまとめてありますので、そちらもあわせてご覧ください。
では早速、視聴分の感想に移ります。
day1
レガシーシステムのリプレイスを安全に完了させ、高い生産性とモダン環境を獲得するまで
リプレースの際に直面しがちな「現状維持の方がユーザーにとって安全」という空気をうまく乗り越え、サービスを止めることなく移行を完遂された点が印象的でした。
作業の分割方法が巧みで、どのタイミングでどの機能を切り出すかの判断が非常に参考になりました。
特に、適切にマイクロサービス化を進めた具体的なアプローチが実践的で、マイクロサービス化にあたってとても良い参考事例になりそうです。
「うわっ…うちのテスト、遅すぎ…?」 PHPUnit高速化テクニック by ぴんくもひかん
テストサイズに関する整理がシンプルかつ分かりやすく、実践の参考になりました。
特に「すべての環境で全テストを実行する必要はない」という視点にはハッとさせられ、テスト戦略を見直す良いきっかけになりそうです。
テストを追加するうちに「あれもこれも」と増えてしまいがちなので、改めて設計を見直して最適化を図りたいと思います。
QAエンジニア、大募集中です!
プロダクトコードとOSSに学ぶ例外処理の選択肢 — キャッチするのか、投げっぱなしにするのか
技術的例外とビジネス例外の整理が非常に分かりやすく、今後の設計に活かせそうです。
これまで何でもビジネス例外として扱い、ログを残しすぎて運用が煩雑になる…という悪循環に陥りがちだったので、適切に使い分ける意識を持ちたいと思います。
技術的例外は、勇気を持って「投げっぱなし」にしていく方針で!
ソフトウェア開発におけるインターフェイスという考え方 / PHPerKaigi 2025
インターフェースを単なる境界線ではなく、使用者の体験を左右する重要な規約として捉える視点がとても印象的でした。
USBの例えが非常に分かりやすく、自分の説明にも取り入れたいと思います。
また、「DBスキーマもユーザーに露出するインターフェースである」という考え方にはとても考えさせられました。
確かに、カラム名やテーブル名が分かりにくいと困りますよね…。
APIも同じくインターフェースとしての役割がもっと認識され、意識的に設計されるようになると良いなと感じました。
day2
モジュラーモノリスでスケーラブルなシステムを作る - BASE のリアーキテクチャのいま
Day1では適切なマイクロサービス化の話を、こちらでは適切なモジュラーモノリスの話を聞けて、非常に有意義なセッションでした。
現在の組織やDBの構造、そして将来的に目指すべき姿を踏まえてアーキテクチャを設計する重要性がよく理解できました。
また、内容の随所に個人的に大好きなDDD本Learning Domain-Driven Designの要素を感じられ、非常に共感できる部分が多かったです。
「オブジェクト設計スタイルガイド」は未読だったので、必ずチェックします!
複数ドメインに散らばってしまった画像…!運用中のPHPアプリに後からCDNを導入する…!
キャッシュサーバー導入時の運用トラブルは気になっていたテーマだったので、とても興味深い内容でした。
課題解決のアプローチごとにメリット・デメリットが明確に示されており、自分自身も考えながら聞き進めることができました。
また、「導入後の検証では、初めてのケースではないのだから、事前に良くあるトラブルを把握しておくべき」という視点は、実践的で非常に参考になりました。
自身の身に降りかかったときによくこの考えが抜けているので、改めて心に刻みます…
新卒から4年間、20年もののWebサービスと向き合って学んだソフトウェア考古学
新卒4年目とは思えない鋭い視点、言語化能力、そしてメンタルモデルに圧倒されました。
「古いコードベースは、自身の持つメンタルモデルとの乖離が大きい・多い」という言語化は非常に的確で、共感する部分が多かったです。
また、鳥の目と虫の目を使い分ける視点の切り替え方は、早速意識して実践していきたいと思います。
加えて、これほどのスキルを持ちながら、既存のプロダクトやコードに対して敬意を持って向き合っている姿勢にも感銘を受けました。
php-fpm がリクエスト処理する仕組みを追う
いつも自分が意識せずに使っていた「スーパーグローバル変数がこうやって作られているのか」
「実際にこうやってバッファリングしているのか」と、驚きと発見の連続で非常に面白い内容でした。
未視聴の方はぜひ動画をチェックしてほしいです!
また、自分のスライドを紹介していただき、本当にありがとうございました。
この場を借りて改めて感謝します。おかげで見てくださった方もいたようで、とても嬉しいです。
この後は登壇を終えて帰宅しましたが、次回はLT会や懇親会まで参加したいと思えるほど、
素晴らしいカンファレンスでした。
このような貴重な機会を提供してくださった運営スタッフの皆様に、心から感謝いたします。
Discussion