PHPerKaigi 2025に参加・登壇しました(登壇編)
こんにちは、booost technologiesバックエンドエンジニアのma_meです。
表題の通り、PHPerKaigi 2025に参加してきました。
こちらは登壇編となります。
参加編や各スライドの感想などについては、下記記事にまとめてありますので、そちらもあわせてご覧ください。
登壇内容
14:30からTrack Bで「PHP実行環境の歴史 PHP-FPMからFrankenPHPの誕生へ」というタイトルで発表しました。
セッション概要
PHPの実行環境の変遷について、PHP+CGI+Apacheの歴史から、
FrankenPHPがどう生まれ、どんな特徴があるかを中心に解説しました。
特にFrankenPHPが持つコンテナ環境との相性の良さと、それによって生じるデメリットについても紹介し、「新しいPHPランタイムがどのように動いているか」をざっくり掴んでいただくことを狙いとしたセッションです。
反省点
1. 時間配分が厳しかった
20分で収めきれないほどの情報量でした。
これ以上削れない!と思うところまで内容を絞ったのですが、それでも駆け足になってしまい、かなり早口になってしまいました...
2. イベント駆動とスレッドの話がかけてしまった
イベント駆動の話をするときに、スレッドの仕組みについてしっかり触れる余裕がなく、
結果として「なんとなく動くもの」という印象を与えてしまったかもしれません。
本当はもう少し丁寧に説明したかったのです…。
php-fpmに関する補足
php-fpmの詳細は、同じイベントの直前セッションで新原雅司さんがとても分かりやすくお話されていたので、私の発表では深堀りを省略した部分があります。より詳しく知りたい方は、こちらの資料もあわせて見ることをおすすめします。
個人的に良かった点
1. 伝えたいことが伝わった手応え
「技術の移り変わりがよく分かった」
「自分がいま使っている環境の背景を理解できた」
という声を多くいただけました。
歴史的な観点からアーキテクチャを追いかけると、なぜ今の構成になっているのかがクリアになるのは大きいですよね。
2. FrankenPHPのメリット・デメリットが共有できた
特にコンテナ環境との親和性や、それに付随するデメリット(リソース管理やセキュリティ上の注意点など)も
「なるほど」と思ってもらえたようでした。
単に新技術を紹介するだけでなく、実務上の注意点もセットで伝えられたのは良かったです。
3. ソフトウェアアーキテクチャの話題に発展した
実行環境のアーキテクチャを考えるときに、
『Clean Architecture』や『A Philosophy of Software Design』に通じる考え方がある、
という話題で意気投合できたのは個人的にすごくうれしかったポイントです。
「やっぱりそこ想起するよね!」と共感いただけたのが励みになりました。
次回の挑戦
次は、PHPカンファレンス関西2025にプロポーザルを提出予定です。
今回時間の関係でできなかった以下の2つをやってみようと思っています。
- 具体的なパフォーマンス比較
php-fpmやFrankenPHP、その他のランタイム・実行方式を実際に計測してみた結果を共有したいです。 - FrankenPHP単体でどこまでJSやクラウドサービスの代替ができるか
これも実験ベースで、アプリ開発の幅をどこまで広げられるかに挑戦してみたいと考えています。
プレゼンでも触れたように、FrankenPHPのアプローチは好きなので、
これらの検証を通して、より実践的な観点からFrankenPHPや周辺技術の魅力を伝えられたらうれしいです。
そして次は40分枠にチャレンジ…!
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