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ConoHaVPS 512MB で Ubuntu 22.04 から逃げ出す

2023/03/04に公開

昨年 12 月に ConoHaVPS + Cloudflare で IPv6 に対応する というタイトルで ConoHa Advent Calendar 2022 に参加しました。
その際に、ちょろっと脚注に以下のようなことを書きました。

ConoHa さん、RAM 512 MB で Ubuntu 22.04 を立てると Kernel Panic する問題をなんとか解決していただけると非常にうれしいです…。参考: Twitter での検索結果

この記述が原因となったのかそうでないのかはよくわかりませんが、ひっそりと ConoHa VPS の仕様ページ に以下の記載が追加されました。

※Ubuntu 22.04は、512MBプランではご利用いただけません。1GB以上でのご利用を推奨しています。

ちなみに、さくらの VPS では 2022/09/12 に さくらのVPS 512MBプラン「Ubuntu 22.04」にて最新のカーネルを用いて起動できない事象について というアナウンスとともに 512 MB プランでの Ubuntu 22.04 の選択ができなくなっていたようで、ConoHa もこれと同様の対応をとったようです。


と、ここまではまあ妥当な対応だと思い良かったのですが、2023/03/01 に「月初めだしサーバの各種アップデートでもするか〜」と思い RAM 512MB の Ubuntu 22.04 サーバを apt upgrade したらまたカーネルパニックを起こしました。linux-* 系のパッケージアップデートしないようにしていたつもりなのになあ…。
GRUB のコマンドラインに入って /boot/ 以下にある古いイメージとかを使ってブートすることを試しましたが、まともに起動せず頭を抱えるはめに。

そんなわけで、前置きが長くなりましたが ConoHa VPS 512 MB プランUbuntu 22.04 を立てた上で、apt upgrade したらカーネルパニックの無限ループに吸い込まれてしまった方 向けの逃亡方法記事です。(対象読者があまりにも狭すぎる!)

環境と留意事項

  • ConoHa VPS 512 MB プラン
  • Ubuntu 22.04 → Ubuntu 20.04
  • vmlinuz-5.15.0-25-generic
  • 作業日: 2023/03/01

この記事に記載されている内容を実行し、発生したいかなる問題について執筆者は一切責任を負いません。自己責任でお願いします。

作業

作業内容は大したことなく、以下の通りに進みます。

  1. Ubuntu 22.04 のイメージを保存する
  2. 作成したイメージをもとに、リカバリ用の VPS を立てる
  3. リカバリ用の VPS から必要なデータをダウンロードする
  4. もともとの VPS で、Ubuntu 20.04 を用いてサーバ再構築する
  5. がんばる

1. イメージを作成する

ConoHa のダッシュボードにログインし、対象 VPS の個別ページにアクセスします。

アクセスしたら、VPS をシャットダウンし「イメージ保存」を押してイメージを保存します。

保存にはそれなりに時間がかかるので、お茶でも飲んでゆっくり待ちましょう。イメージリストにてステータスが「利用可能」になったら完了です。

2. リカバリ用の VPS を立てる

なにはともあれデータを救出したいので、作成したイメージから VPS を立てましょう。

「サーバ追加」から以下のように設定しサーバを契約します。

  • サービス: VPS
  • 料金タイプ: 時間課金
  • プラン: 1GB プラン以上を選択
  • イメージタイプ: 保存イメージ

この選択によって Ubuntu 22.04 が 1GB プランで立てられます。root パスワードやその他オプション設定はお好みで。

3. 必要なデータをダウンロードする

契約が完了しサーバが作成されたら、SSH などを用いてリカバリサーバからデータをダウンロードしましょう。
TeraTerm で SSH SCP してもよいし、WinSCP で SFTP してもよいし、とりあえずデータを安全に手元にダウンロードできればなんでも良いかと思います。

ダウンロードする対象として、以下を忘れずに。

  • /etc 以下のカスタムした設定ファイル群
    • /etc/nginx/nginx.conf
    • /etc/squid/squid.conf
    • /etc/crontab
  • ホームディレクトリ
    • /root
    • /home/*
  • /var/www

4. サーバ再構築をする

512 MB プランで Ubuntu 20.04 を契約し、再構築します。

ConoHa のダッシュボードで元サーバの個別ページにアクセスし、「サーバ再構築」を押して再構築画面を開きます。

以下のように選択して、「サーバ再構築」を押下してください。

  • OS: Ubuntu
  • Version: 20.04
  • root パスワード: お好きなものを
  • SSH Key: お好きなものを

5. がんばる

必要なデータを使って、1 からサーバを構築しなおしです。がんばりましょう。

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