「SWQA Weekly News」の制作を通して感じたポジティブな効果
はじめに
「株式会社ビットキー Software QA Advent Calendar 2024」15日目の記事は、Software QCチーム所属の田上が担当します。
Software QAチームには、日々の活動を記事にまとめ、社内に向けて発信する施策があります。
題して「SWQA Weekly News」です。
この施策は「チームの取り組みや文化を周囲に広めたい」という思いから始まりました。
発信がもたらすポジティブな効果を想像しながら、心を込めて制作しています。
そこで本記事では「SWQA Weekly News」の取り組みについてご紹介します。
対象読者
- Notionを活用したドキュメント作成を行う方
- 社内報の施策を取り入れたい方
この記事を読むことの効果
- Notionを使った表現の一例を知り、ドキュメント作成の参考にできる
- 施策がもたらすポジティブな効果を想像できる
記事の紹介
記事はNotionで作成しています。以下はサンプルページです。
コンテンツの構成
3つのコンテンツで構成しています。
「今週のWin Session」の掲載イメージ
Win Session スライドは各QAチームの担当者が作成しています。
表現の形式は自由であり、1枚のスライドに成果を集約しています。
スクロールで全容を確認できるため、気軽に参照することができます。
SWQA Weekly NewsのQ&A
施策の詳細をQ&Aでご紹介します。
工夫したこと
取り組みで工夫したことを5つにまとめました。
1. タイトルを普遍的にする
発信対象が外部であるほど、共通の認識が少なくなり、興味を持ってもらうことが難しくなります。
記事は他部署の方が参照する想定ですので「斬新さ」や「独自性」よりも「親しみやすさ」や「安心感」を優先したいです。
そこで、記事を「SWQA Weekly News」とし、普遍的なタイトルにしました。
「Weekly / 週刊」や「News / ニュース」は、人によって解釈が変わらない単語です。
これにより、読み手の心理的な負担を低減できたと思います。
2. 一部の機能を制限する
Lightning Talkは「トグル」を使って表現しています。
本来であれば「トグル」ではなく「データベース」を使用し、管理の効率化を図りたいです。
ですが、記事の管理者と読み手では視点が異なります。
「トグル」と「データベース」を比較したところ、以下の違いがありました。
機 能 | メリット | デメリット |
---|---|---|
トグル | - 参照時の心理的ハードルが低い | - 機能の拡張性が低い - 情報を個別で管理する必要がある |
データベース | - 機能の拡張性が高い - 情報を一元管理できる |
- 参照時の心理的ハードルが高い |
読み手にとって「参照時の心理的ハードルが低い」は重要なメリットです。
そこで、コンテンツの優先度に応じて使用する機能を変えました。
Notionの機能を制限する手段も、ときには有効であると思いました。
3. 親しみやすさを重視する
Software QAチームはテスト活動にまつわる専門的な情報を取り扱います。
独自性のみが強調され、読み手に疎外感を与えてしまうのを避けたいです。
そこで「親しみやすさ」を重視し、読み手の属性を問わない表現を心がけました。
❶ カバー画像
「Software QAチームの歩みを記録する」という意味を込め「足跡」の絵文字を使用しました。
共通概念を使うと、意図が伝わりやすくなります。
❷ 賞状と推薦者の声
「賞状」は誰もが目にした経験があり、解釈が容易です。
「推薦者の声」は当事者のコメントを引用しているため、情景を思い浮かべることができます。
❸ 配色
色には心理的効果があります。
「黄色」をメインカラーにし、以下のイメージを示唆しました。
4. 継続しやすさを考慮する
記事は2週間に1回の間隔で投稿します。
充実した記事を提供したいですが、継続できることが何より大切です。
管理コストの低減が「継続しやすさ」につながると考え、以下の工夫をしています。
場 面 | 工 夫 |
---|---|
記事の新規作成 | - テンプレート機能を使用しています |
Win Session | - Software QAチームの成果発表で使用されたスライドを引用しています |
スピーカー | - 同期データベース機能を使用し、別ページの情報と同期しています - メンバーの表示をフィルタで制御しています |
5. 投稿の形式を型化する
記事は全社向けのSlackチャンネルに投稿しています。
作成から投稿を素早く行うため、投稿形式を型化しました。
これにより、以下の効果があると考えます。
- 再現性が高まり、一定の品質を担保できる
- 習慣になり、記憶しやすくなる
- 一貫性が保たれ、信頼感が高まる
型化した要素 | 詳 細 |
---|---|
曜日 | 木曜 |
投稿時間 | 12:00 |
投稿間隔 | 隔週 |
投稿文 | - ヘッダー (記事へのリンク) - 挨拶 - 本文 |
▲ 投稿のイメージ
今後の展望
この施策を通して、部署間の交流を促進し、新たな発想を生み出すきっかけを作りたいです。
部署間の連動性が高まることで、日々の業務がより有意義なものになると思います。
自分自身への影響
当初は、取り組みの発信により、周囲へ良い影響を広めたいという思いがありました。
しかし、筆者にも思わぬ効果がありました。
賞状の作成において、適した言葉を探す過程が楽しいと感じます。
言葉によって自身が励まされるからです。
語彙が増えると、新たな解釈が生まれます。
解釈が増えると、物事をさまざまな側面から評価できるようになります。
その結果、感情をより繊細に区別できるようになるのです。
賞状の作成を通して、ポジティブな語彙が増え、自身に新しい解釈ができたのだと思います。
▲ 記事用に一部を変更しています
最後に
日々の活動の良い側面に注目することで、新たな発見があるかもしれません。
この施策をきっかけに、社内の皆様へポジティブな効果をもたらせたら幸いです。
以上「SWQA Weekly News」の取り組みについてご紹介させていただきました。
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