アウトプットはどうして続かないのか?「モチベの泉」を枯らさない5つの掟
エンジニアにとってメリットだらけのアウトプット。しかし、モチベーションが保てず続かないという大きな課題があります。
この記事では、アウトプットを続けるメリットと、モチベーションを維持するための心構えについて紹介します。
※ この記事でのアウトプットとは、エンジニアがブログ等を通して技術や考え方を発信することを指しています。
サクッと読みたい方はこちらのスライドもどうぞ。
はじめに
こんにちは、おおいし(bicstone) です。突然ですが皆さん、 アウトプットはしていますか?
私も2022年までは、年に数本の記事を書いている程度でした。色々な理由をつけて、アウトプットができない自分を正当化していました。
- アウトプットするようなネタがない
- アウトプットは利益にならない
- アウトプットする時間がない
- アウトプットに価値がないと感じる
- アウトプットを誰も評価してくれない
しかし、私はこの誘惑を乗り越え、2023年はZennと個人ブログ合わせて30記事ほどアウトプットすることに成功しました。
Zenn 2023 Recap
さらには、はてなブックマーク ホットエントリー総合1位を獲得できました!現在は750 usersを超えています。
アウトプットを続けていくうちに、自分なりの「モチベの泉[1]」、そして枯らさない方法を見つけることができました。この記事では、アウトプットを続けるメリットと、モチベを維持するための心構えについて紹介します。
アウトプットをするメリット 4 選
まずはじめに、「モチベの泉」であるアウトプットをするメリット、 4選を紹介します。
① 資産になる
アウトプットしたものは、一生モノの資産になります。
キャリアを積む上で、自身の技術力や考え方をいつでも言語化して伝えられる状態を作ることは非常に重要です。
しかし、言語化することに手間を感じる方も多いのではないでしょうか。普段からアウトプットをしておくことで、いつでも参照できる資産を作ることができます。
例えば、転職活動をする際にも、自分のアウトプットを見てもらうだけで、自身の技術力や考え方をアピールできます。
② フィードバックが得られる
全世界からレビューを無料で受けられます。
全世界からコメントをもらえることで、自分とは異なった視点からレビューを得ることができ、視野を広げることに繋がります。
一方、マサカリを投げられたり、厳しいコメントをもらうこともあります。もちろんダメージは負いますが、普段からコンテキストや読み手を意識したライティングを意識するようになるメリットがあります。直接コメントを見るのが辛い場合は、生成AIに要約してもらうのもオススメです。
③ 認知される
知らぬ間に多くの人に認知してもらえます。
普段からアウトプットをしていると、相手から認知されていることがあり、話しかけてもらえることがあります。
さらに、単純接触効果を実感することもあります[2]。初対面であっても、相手は以前に私をアウトプットで見たことがあるため、親近感を持ってもらえることがあります。
④ 知識が定着する
知識が定着し、自分と世界を救います。
アウトプットする過程で「世の中に公開できる文章」にするため、調査したり整理することで、より知識を定着させることができます。
さらに、将来忘れたとしてもネットサーフィンして自分の記事が見つかるので後々助かることがあります。また、他の人の助けにもなります。
アウトプットを続けるための 5 つの掟
メリットを解説したところで、「モチベの泉」を枯らさずアウトプットを維持するための心構えについて紹介します。
① 普段からメモしまくるべし
質より量。仕事や生活での気付きなどを何でもかんでも手元にメモしておきましょう。
メモする習慣が身につくと慣れていき、手早くアウトプットができるようになります。ハードルが下がっていく感覚が得られます。また、生成AIを活用して執筆する際も、インプットが多ければ多いほど質の高い生成が期待できます。
さらには、メモを整理するついでにブログ記事化するというフローを作ることができます。
その他、副次的効果として、エラーやハマりに遭遇しても、ブログネタになるぞ!とポジティブになれます。
② 所属する組織や団体にシェアするべし
アウトプットしたら、所属する会社やコミュニティにシェアしましょう。
何人かは読んでくれ、何らかの反応をしてくれます。そのため読んでもらえるという大きなモチベーションに繋がります。さらには今後もアウトプットしてくれるのではないかという組織からの期待が良いプレッシャーになります。
また、「発信してくれる人」という一種のステータスを得ることができると、組織から情報やアイデアが舞い込むようになります。その上でアウトプットすると、社内の知識共有につながり透明性向上や組織を引き上げることができるという好循環が生まれます。
一方で、勤務先によっては共有することが憚れる場合もあります。 (私の勤務先も、個人の活動によるアウトプットを共有するハードルは高いです)
先陣を切って会社にアウトプットの文化を広げるのがベストですが、なかなか難しい場合はエンジニアコミュニティに参加するのがオススメです!
③ 他人でなく過去の自分と比較するべし
絶対に自分のアウトプットをバズり記事と比較してはいけません。
個人的には最も大事にしている掟です。バズっている記事と比較すると、自分のアウトプットが評価されていないように感じ承認欲求が傷つきます。そして、どんどんモチベーションが下がっていき、アウトプットできなくなります(経験済み)。
このようなことを防ぐために、必ず過去の自分と比較することをおすすめします。私はモチベーションが低下した時に、自分の過去記事を見ることが多いです。明らかに今よりも技術力は低いし文章力も低い記事を書いていた当時と比べて、アウトプットし続けたことによって成長したんだと実感できます。
④ 好きなアーティストのアウトプットを追うべし
推しのアーティストのアウトプットを追ってみましょう。
あなたの知っているアーティストは、今も継続してアウトプットしていませんか?
例えば、私の推しの1人であるARuFaさんは、2005年からテキストサイトを始め、現在では著名なWebライターになっています。クオリティがアウトプットされる度にどんどん進化していると感じます。彼が今もアウトプットをして進化し続けていることは、私にとって大きなモチベーションになっています[3]。
個人的な話をしてしまいましたが、あなたが好きなアーティストのアウトプットからモチベーションに繋げるのはオススメです。なお、あえてエンジニアでなくアーティストに限定しているのは、自分のアウトプットと比較してしまうことを防ぐためです。
⑤ ポートフォリオサイトを活用するべし
自動でアウトプットをクロールしてスコア付けをしてくれるサービスがあるので活用しましょう。
LAPRAS や Findy などがオススメです。これといった反響がなくても、アウトプットがゲーム感覚で楽しめるようになるのでおすすめです。
LAPRAS ACTIVITY LOG
Findy 発信力ランキング
Findy友達紹介コードはこちらです。
Findyに会員登録後、職務経歴書をアップロードして私の紹介コード【 GgE1gZ_ZRlPlB
】を使ってキャンペーンに応募してください。
※応募の際は注意事項をよく読んでご応募ください。
まとめ
メリットだらけのアウトプット。しかし、続かないという大きな課題があります。この記事では、私がモチベーションを作り出した5つの掟を紹介しました。
人によって「モチベの泉」や枯らさない方法は異なるでしょう。あなたご自身の性格にあわせて様々な工夫をしてみてください。
最後に、はてなブックマーク ホットエントリー総合1位を獲得した記事を置いておきますね。
-
「モチベの泉」という言葉は、Findy Engineer Labのコラムに共感し、使用させて頂きました。継続するエンジニアのミニコラム集 - "モチベの泉" - はじまります - Findy Engineer Lab - ファインディエンジニアラボ ↩︎
-
執筆時の最新動画では、ARuFaさんの動画技術の成長を感じ泣きそうになっていました(後方腕組み保護者オタク) 僕だけ別世界の2024年に行ってしまいました - YouTube ↩︎
Discussion
自分が言いたかったけど言語化できなかった部分(マネジメントの透明性を高める)について書かれている記事がありましたので紹介します!
記事を修正しました。
元々の記事のタイトルでは「4つの掟」となっていましたが勢いあまって5つ目を書いていたことに、なんと公開後に気がついたので修正しました🙇♂️
また、「所属する組織や団体にシェアするべし」の内容を少し追記しました。
「① 普段からメモしまくるべし」ですが、Howについてはこちらの記事がとても勉強になるのでぜひご覧ください!
自分もARuFaさんが好きで、常におもろを考えて形にしてると感じました笑
5つの掟、とても参考になりました!
コメントありがとうございます!
ARuFaさんのオモロをアウトプットする能力、日々向上していてすごいですよね…!
これぞアウトプットの力なんだなと勇気をもらっています笑