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アウトプットの効能

2024/11/28に公開

アウトプットすることはコストが低い割に様々なメリットがあるので、わかっている限りその理由を言語化しておく。

ここではアウトプットという言葉を、経験したことや学んだことの言語化と自分以外の人間に見せること、としている。チャンネルは問わないが、想定しているものは次。

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  2. SNS
  3. ブログ

成長につながる

経験学習という理論がある。

https://zenn.dev/beingish/articles/4eb8a47c96275f

その中に、人間の学習プロセスをモデル化した部分がある。

経験学習

  • 具体的経験: concrete experiences
  • 内省的観察: reflective observation
  • 抽象的概念化: abstract conceptualization
  • 能動的実験: active experimentation

具体的経験が最初にきているが、特にここから始めなければならないというわけではない。たとえば本や他分野の知見を試してみるというのは能動的実験にあたり、そこからサイクルがはじまるということもあり得る。

そして、アウトプットは、この経験学習における内省的観察をするためにちょうど良い。なぜなら言語化するためには自分の具体的経験を客観的に観察しなければならないからだ。

アウトプットを習慣化することにより、経験学習プロセスを駆動しやすくなる。

経験学習について有効性や最新の知見など詳しく知りたい場合は次の本がおすすめだ。

https://www.utp.or.jp/book/b553616.html

誤り訂正

アウトプットされることによって、他社からフィードバックを受けやすくなる。上司やメンターでもない限り、普段の行動を見ているわけではないため、そもそもフィードバックの材料がないからだ。

フィードバックは事実に基づいて伝えなければ効果が薄い。そのため、事実を観測できるようになるアウトプットの影響は非常に大きい。

フィードバック内容は、技術的な誤りの訂正ももちろんだが、前述した内省的観察や抽象的概念化のサポートまで及ぶ。特に上司やメンター、同僚などからは言語かも含めて、内省的観察を手伝ってもらいやすくなるだろう。

自己ブランディング / 組織マーケティング

特定のトピックを継続的に発信したり、一定以上のコストを投下しないと得られない知見を共有したりすることで、コミュニティからの認知を得ることができる。個人では自己ブランディング、組織ではマーケティングにあたる。

自己ブランディングができていると転職活動や事業立ち上げなどでコミュニティからのサポートを得やすくなる。

が、この目的においては長期的なアウトプットが必要だ。幸いアウトプットは残り続けるのでロングテールで効いてくる。過去分も含めた積算で存在感が大きくなっていく形だ。

短期的に認知を獲得しなければならない場合はマーケターなどの専門領域になってくるので適切な方に相談するのが良い。

上達

文章術や表現などスキルなのでやればやるほど上達する。エンジニアが書くものでレトリックが必要になることもないだろう。

最初は意図通りにアウトプットできないだろうが、それも経験学習でいう具体的経験だ。そこからうまく書けるようにサイクルを回していけば良い。

続けやすい

これは人による可能性がある。

単純にアウトプットを読んでもらえるだけでうれしい。対面でのフィードバックやいいねやコメントなど、何かしら反響があるとうれしい。こういったものを得ようとしてアウトプット自体が目的となる。

ただ、自己目的化することにより習慣化され、この記事で書いたたいていのメリットが得られるのでうまく使えばよいだろう。メリットが感じられたらまたアウトプットしたくなるはずなので、さらに習慣化が進む。

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