PHPerKaigi2024に参加してきました
はじめに
BEENOSのちだです。
先日参加してきた『PHPerKaigi2024』についてイベントレポートを共有したいと思います。
PHPerKaigiとは?
公式サイト より引用。
PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、PHPer、つまり、現在 PHP を使用している方、過去に PHP を使用していた方、これから PHP を使いたいと思っている方、そして PHP が大好きな方たちが、技術的なノウハウと PHP 愛を共有するためのイベントです。
参加した目的
参加した目的は『最新のPHP事情を知るため』と『他社エンジニアと交流するため』です。
個人的に最近は新しい技術を自主的に学ぶ時間が徐々に減っていると感じており、イベントに集まる技術感度の高い方たちとの交流を通してモチベーションを上げたいなと思いました🔥
また、講演を受けて他社の活用事例等を学び、自社のプロダクトでも活かしたいなと。
弊社がPHPをメインの開発言語にしていることもあり、内容も理解しやすく、すぐにでもアウトプットできそうな知識を学べました。
『PHPerKaigi』とは謳われつつ、実際はPHPや技術的な話に限らず、マネジメントをテーマとして登壇されている方もいらっしゃいました。
ちなみに本イベントの参加費は8000円
でしたが、弊社のマイスター制度(※1)を使って参加しました。
結構大きめの出費なので助かりました✨
弊社からは3人が本イベントに参加しており、みなさんマイスター制度を活用しています。
※1 スキル向上を図るための学習を月1万円まで支援してくれる弊社の技術活動費用補助制度
学んだこと
ここでは特に印象に残った二つのセッションを紹介いたします。
はじめてのメンバー育成。マネージャーとメンバー視点で振り返る1年間
概要
- 登壇者による1年間のマネジメント経験で試行錯誤の末にうまくいった事例をもとに、『育成する側』と『育成される側』それぞれにとって大切なことがまとめられた発表
- マネージャーの経験談ですがメンバー側の視点も交えて振り返られた内容のため、どちらの職種だったとしても参考になることが学べる
チーム内で活用できそうな知見
ご紹介いただいた『育成する側』と『育成される側』にそれぞれにとって大切なことの中で、特に印象に残った点を3つずつ紹介いたします。
育成する側
-
相手の状況を把握できる機会を作る
- 1on1や性格診断ツール等で、仕事へのスタンスやモチベーションの源などを互いに把握する
- まずは『相談』ではなく『共有』をしてもらえるような雰囲気を作る
- 例: 参加人数が少数のSlackチャンネルを用意する等
-
課題をすり合わせる
- 困ったことの根本的な解決のために、課題の設定が正しく行えているか話合う
- 『答え』をすぐに教えるのではなく、『原因を特定するプロセス』を教える
-
期待を一言で伝える
- チーム、組織、会社としてメンバーに期待していることを伝える
- やりたいことを聞くだけではなく、育成する側が期待していることも伝える
- 判断基準は、『メンバーが期待されていることを言えるかどうか』
- チーム、組織、会社としてメンバーに期待していることを伝える
育成される側
-
積極的な自己開示
- 『重要なこと』を迅速で正確に報告できるように、発言することに慣れる
- 細かく管理してもらうのではなく、あくまで『共有』するだけでも良い。
- 例: 参加人数が少数のSlackチャンネルで独り言(実況中継)スレッドを作成する
-
期待されていることをすり合わせる
- 『期待されていること』を自らマネージャーに聞きに行く
- 『自分のやりたいこと』と『期待されていること』のちょうどいいところをすり合わせる時間をもらう
-
チーム内の施策に対して細かい振り返りをする
- チーム内で行っている取り組みを定期的に振り返り、費用対効果がイマイチな取り組みなら廃止し、うまくいったら続けつつ社内にアウトプットする
※具体的な手法は登壇者の開発ブログ等に記載されているため気になった方はこちらへ。
Laravel OpenAPIによる "辛くない" スキーマ駆動開発
概要
- OpenAPIまたはOpenAPIの周辺ツールを活用することで、スピードと品質を両立した開発を行えるようにする、という発表
- フロントエンド側とバックエンド側で分かれて開発する場合、APIの仕様を定めて開発を行う必要がある。APIの仕様を仕様書(エクセルやドキュメント等)で管理するだけでは仕様書の書かれた内容をコードに反映する際にヒューマンエラー等で間違った実装をしてしまう可能性がある。
- またはOpenAPIを仕様書として扱うだけでは、OpenAPI(YAML)を変更しなくても実装に影響がないため、OpenAPIで定義した仕様と実装との不一致が生まれやすい。
- そんな課題を 『OpenAPIの仕様をコードで実装すること』 (※2) で解決するというお話
- PHP/Laravelであれば
Laravel OpenAPI
やL5 Swagger
、swagger-php
等のツールが有効
※2 登壇者は「スキーマ駆動開発」を、『安定したインターフェース記述言語へ依存することで、秩序を強制し、品質を向上させる開発手法』と再定義しています。
チームで活用できそうな知見
『OpenAPIで定義した仕様と実装との不一致』という課題の解決方法が具体的に紹介されていて非常に参考になりました。
実際に自分が携わっているプロダクトでも、API仕様書(設計)・OpenAPI(YAML)・フロントエンドとバックエンドのスキーマは別々で管理されており、人力で定義したOpenAPI(YAML)をもとに人力でフロントエンドとバックエンドが実装されています。
本講演で紹介されていたOpenAPIの周辺ツール導入がチームMTGの議題になり、「バックエンド側は早速取り入れて試してみたい!」 くらいの温度感になっています。
引き続き検討を加速させていきます💨
PHPerKaigi 2024に参加した感想
今回以下の2点が特に良かったと感じました。
-
登壇者と話しやすい
- 『Ask the Speaker』 という登壇された方に登壇後直接話を聞きにいける時間がとても貴重でした。
- 聴きに行く参加者は、高確率で興味関心を持つ箇所が似ていたり、同じような悩みを抱えているので議論を楽しめました。
- 学生時代にお世話になった方が登壇されており、数年振りにお話できて嬉しかったです。何かしらの形で繋がっていたいなと改めて感じました。
-
エンジニア同士の交流をメインにしている
- 『アンチボッチランチ』 というグループづくりをお手伝いして望まぬ「ボッチ飯」を生まない企画が存在し、イベントとして交流を促す工夫が感じられました。
- 懇親会では役職や年齢、肩書き等関係なく交流でき、情報共有できることに価値を感じました。参加されている方の技術への情報感度が高く、普段社内では得られないような知識を得られました。
- 食事も豪華でした😋
ビュッフェ形式の豪華な食事
またLTに登壇された方の中には学生さんや新卒の方もおり、若手がこういった大きなイベントで発表する挑戦ができるのも魅力の一つだと思います!
LT会はさながらライブ会場で、登壇者だけではなく参加者も楽しめる雰囲気でした。
LT会の様子
まとめ
今回取り上げたセッション以外にも、テストの手法や静的解析、例外処理について等のセッションも拝見し、すぐにでも実務に応用できそうな知見を得られました。
また個人的な話ですが、LT会で緊張しながらも精一杯話す他社の新卒~3年目のエンジニアの姿に勇気づけられ、社内のエンジニア月例会で今回学んだことを発表する形でアウトプットする事ができました。
発表資料のタイトル
この記事を書くに至ったのも、本イベントへの参加で発表やアウトプットすることへの心理的なハードルが下がったからだと感じています。
側から見たら小さな挑戦かも知れませんがイベントに参加しなければ得られなかったと経験だと思うと参加して良かったと思いました💪
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