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インセプションデッキ初作成の道 〜我々はなぜここにいるのか〜

2024/12/18に公開

はじめに

「インセプションデッキ初作成の道」シリーズ、第2弾の記事です。今回は、インセプションデッキの最初の質問『我々はなぜここにいるのか?』に取り組んだ様子をお届けします。


インセプションデッキの構成要素と今回フォーカスする質問

本シリーズの序章も執筆しているのでコチラもご覧ください。
https://zenn.dev/babyjob/articles/caee0c8bf777eb

この問いは、チームとしての「目的」を共有し、共通の方向性を見出すための重要なステップです。私たちはこの問いを通じて、チームの「存在意義」を明確にし、それを基にどのように進んでいくかを議論しました。

また、私たちはインセプションデッキをチーム版として改良し、活用しています。この問いに取り組むことで、チームがどのような価値を提供し、どのような目的に向かっていくのかを明確にすることを目指しました。

この記事では、議論を通じて得られた答えとその過程をご紹介します。同じようにチームで取り組みたいと考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

質問への回答(成果物)

議論の結果、私たちは以下の内容で合意しました。


実際の成果物

私たちのチームは「子育てに関する社会課題を解決すること」を大前提とし、対社会対組織 の 2 軸に基づく存在意義を定めました。

合意に至るまでの議論

今回の問いに対して、私たちは『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』で紹介されている方法を参考にして議論を進めました。

「1. われわれはなぜここにいるのか」の作り方の一例

  1. チームメンバーそれぞれが考える「われわれはなぜここにいるのか」を書き出す
  2. 個人の「われわれはなぜここにいるのか」を共有する
  3. 類似した内容同士でまとめ、グルーピングしていく
  4. なぜそれを大切にしているのか皆で話し合う
  5. チームとしての「われわれはなぜここにいるのか」を言語化する

『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック』小田中育生
https://amzn.asia/d/gP6p7Y8

議論の最初のステップでは、メンバー全員で考えを出し合い、それらをグルーピングしました。この段階では、出てきた意見を細かく整理せず、自由に共有し合うことを重視しました。その結果、「価値提供」「プロダクト開発」「社会的な貢献」など、共通して大切にしたいテーマが浮かび上がりました。


グルーピングの様子

チームでグルーピングまで実施した後は、私が一度持ち帰り、言語化した結果をメンバーへ共有しました。概ねチーム内の意見が出揃っていて、整理するのは 1 人でも可能と判断したためです。その後、共有した内容についてメンバー全員で認識を擦り合わせ、納得感が得られる形に調整しました。

ふりかえり

「われわれはなぜここにいるのか?」という問いに取り組んだことで、チームとして以下のような新たな気づきを得ました。

1. 議論がチームの文化を映し出す

この問いは、単に「答え」を出すための議論ではなく、チームの文化や価値観がどのように形成されているのかを改めて知る機会になりました。メンバー同士が「自分たちはこういうことを大切にしている」と話す中で、普段の会話や議論では見えてこない内面が共有され、チームの結束が深まりました。

2. 存在意義を共有することで自信と挑戦意欲が生まれる

「子育てに関する社会課題を解決する」という存在意義をチーム全体で共有したことで、「私たちの取り組みは価値がある」という自信が生まれました。それだけでなく、自分たちが難しい課題に挑戦していることを改めて自認し、「もっと頑張りたい」「やり遂げたい」というワクワク感にもつながっています。

まとめ

今回の記事では、インセプションデッキの最初の質問「我々はなぜここにいるのか?」について議論を進め、その答えを導き出すプロセスをご紹介しました。

次回は、インセプションデッキの2つ目の質問「エレベーターピッチ」に取り組みます。この問いは、チームやプロダクトの価値を端的に伝えるための重要なステップです。
「どんな人に、どんな価値を、どのように届けるのか」をシンプルに表現するプロセスを通じて、さらにチームの方向性を具体化していきます。

お楽しみに!

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