自作キーボード(Keyball61)に入門した
はじめに
Keyball61 という自作キーボードを作りました。
はんだごては中学生以来、キーボード自作は初めてだったので色々と苦労しましたが、なんとか完成まで辿り着けました。
同じような境遇の人に届けば嬉しいです。
Keyball とは
- 左右分割の自作キーボード
- 親指トラックボール搭載
- それぞれの指をナチュラルにホームポジションに置けるキーボード・トラックボール配置
- リバーシブル設計なので左利きの人にも優しい
- Keyball61 / Keyball44 / Keyball39 と 3 種類のキー数がある
私は左右分割キーボードを使うのが初めてだったのでキー数が多い Keyball61 にしました。
以降の説明は基本的に Keyball61 の内容になります。
パーツ&工具一覧
遊舎工房さん、Amazon、100 均で注文しました。
組み立てに必要なパーツは公式のビルドガイドと経験者のブログ等を参考にしました。
パーツ一覧
アイテム | 名前 | 数量 |
---|---|---|
キーボードキット | Keyball61 | 1 |
キースイッチ | Gateron Silent スイッチ 赤軸 | 2 |
ロープロファイルキースイッチ | Kailh ロープロファイルスイッチ | 5 |
キーキャップ | Cherry MXGateronKailh ボックススイッチ用 | 1 |
トラックボール | PERIPRO-303 GN 34 mm | 1 |
電子部品 | ProMicro | 2 |
テンティング | 3Coins の PC スタンド | 2 |
ケーブル | Anker 310 高耐久ナイロン USB-C | 1 |
ケーブル | TRRS | 1 |
工具
アイテム | 名前 | 数量 |
---|---|---|
はんだごてセット | goot(グット) 電子工作用はんだこて セット | 1 |
はんだ | goot(グット) 電子工作用 鉛入りはんだ | 1 |
はんだ吸い取り線 | 白光(HAKKO) はんだ吸取線 | 1 |
作業マット | 100 均のシリコンマット | 1 |
こて先のクリーニング | 100 均のステンレスたわし | 1 |
本体作成
公式のビルドガイドが公開されているので、それに沿って進めました。
間違いやすいポイントや注意点も丁寧に記載されており、非常にわかりやすかったです。
なお、今回 LED は見送りました。(難易度が高いらしいので)
部品の向きに注意する
部品の向きが左右逆になるだけで動かなくなるので、慎重に向きを確認しながら組み立てた方が良いです。(それでも 1 つ向きを間違えました)
とにかく部品が小さいので、無くさないように気をつけるのと、組み立て時には壊さないように注意が必要です。
こまめに動作確認する
特に私のような初心者にとっては「完成品が完璧に動く」という可能性は0に近いので、なるべくこまめに動作確認することをおすすめします。
私はトラックボールを取り付ける前に、キーだけ動作確認したのですが、そこで動いていないキーを検知できたので良かったです。
分からないことは Issue で聞ける
組み立てていて分からないことが出てきたり、部品が壊れてしまったりした時は Issue で聞くことができます。他の人の Issue が参考になることも多いので、困った時はどんどん利用した方が良さそうです。(私も何度か Issue に助けられました)
ファームウェアの書き込み
ファームウェアとは、電子機器に組み込まれたハードウェアを動かすためのソフトウェアです。
すでにビルド済みのファームウェアが用意されているので、それを使えば簡単に書き込み可能です。
また、自身でファームウェアをカスタマイズして使うこともできます。
私は かみだいさんという方が提供されているファームウェア を利用しています。
Keyball ではマウス操作のためにレイヤー切り替えボタンを押し続ける必要があります。上記のファームウェアは自動マウスレイヤーはトラックボールの動きを検知してマウスレイヤーに切り替わる機能を搭載しており、マウス操作が楽になります。
キーマップ
キーマップはRemapというソフトウェアを使って編集することができます。
Remap は QMK ファームウェア(自作キーボードによく使われるオープンソースファームウェア)を書き込まれたキーボードのキーマップを、パソコン上の Chrome の画面から直接操作・反映できる Web ソフトウェアです。
キースイッチの選び方
すごく悩みました。(というか今も悩んでます)
私は秋葉原にある遊舎工房 の実店舗を訪問し、そこに置かれているキースイッチのテスターを色々触って決めました。
東京に近い方は直接行ってみるのがいいかもしれません。
「東京は遠い!」という人は キースイッチテスターなるものがあるみたいなので、それで試してみるのが良さそうです。
キースイッチは本当に沼です...
最後に
今回初めて自作キーボードに挑戦してみましたが、非常に楽しかったです。
キーボード操作はまだ慣れないですが、じっくり愛用していきたいと思います。
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