🦔

NotebookLM使ってみろよ。飛ぶぞ

に公開

NotebookLMを触ってみたので、Zennの練習も兼ねて簡単に感想を書き連ねておく。
無料版でもほぼ全ての機能が使えるのでぜひ使ってみてほしい。

NotebookLMとは

https://notebooklm.google.com

Googleが提供するAI搭載型のノートブックアプリ。
テキストファイルや音声データ、PDF、サイトリンクなど、ユーザーがアップロードした情報をAIが解析し、要約や質問応答ができる。
要するに自分専用の情報整理AI君が爆誕する。

ChatGPTとの違い

データの参照先が違う。

  • NotebookLM
    アップロードされた資料に基づいて情報を整理・分析する。
    →余計なものが入らない。指示したものだけを参照。
  • ChatGPT
    ネットにあるより幅広い情報を総合的に活用する。
    →創造的なコンテンツ生成に適している。

NotebookLMの方が信頼できる情報、あるいは外部では知り得ない情報を扱うので、勝手に情報を補完したり、ハルシネーションが起こりにくい(絶対にないとは言えない。AIなので)

画面について

アップロード画面


画像やテキスト、PDFはもちろん、音声もいける。
YouTubeのリンクを貼れば、その内容を読み込むことも可能。
スゴいぞ!

操作画面

  • ソース
    データの保管場所
  • チャット
    ChatGPTやそれに近いAIツールとだいたい一緒。
    内容の要約、質問、なんでもござれ。
    ソースをアップしたら表示されますが、他にも音声概要、マインドマップ作成機能もある。
  • Studio
    おそらくNotebookLM一番の強み。
    • 【音声解説】
      読み込んだソースを元にポッドキャストのように内容を解説する音声会話生成機能。
      すごいのはただ喋るのではなく、「あ〜」とか「えーっと」とか「まぁ」とか「〇〇でしょうか?」という問いかけまで、まるで本当に人間が会話をしているように生成されるところ。(若干の読み間違えや違和感はご愛嬌)
      カスタマイズで内容の焦点をどこに当てるとか指定可能。
      個人的にはこれが一番好き。
    • 【学習ガイド】
      学習に役立つ小テストや用語集を自動で生成してくれる機能。(正直、学生の時に欲しかった……いや、どうだろう?)
    • 【ブリーフィング・ドキュメント】
      追加した情報を整理した後、要約する機能。チャットから要約をお願いするのとほぼ同じ。ワンクリックでできる。
    • 【よくある質問】
      よくある質問とその回答を自動生成する機能。個人の感想ですが、精度はかなり高い気がします。
    • 【タイムライン】
      追加した情報を時系列に整理する機能。
      扱う情報によっては不要かもしれませんが、レポートとか日記とかで重宝しそう。
    • 【メモを追加】
      説明不要。読んで字のごとく。でも便利。

他にもAIが出力したものや自分が書いたメモを新たにソースに渡す「ソースに変換」
知りたい情報をネットから引っ張ってきて、ソースに渡す検索機能
などもある。
今後も便利機能は増えていくと思うので楽しみ。

所感

——飛んだ。

資料の要約はもちろん、議事録やマニュアル作成、ノウハウ蓄積とかでおおいに活かせるのではないかと思う。
良いか悪いかは置いておいて、どうしても自分だけが活用する情報とか、その会社独自のやり方というものはどの業界にも存在すると思うし、それを「じゃあまとめて?」と言われた日には阿鼻叫喚ものです。
そういった断片情報でしか存在しなさそうなものでも、とりあえず放り込めば簡単にまとめて専用のデータベースを作れるのはエンジニアはもちろん、非エンジニアでも参入しやすいのではと思う。
今までAIはエンジニアのようなその界隈の人間が使うあくまで便利ツールだったけど、これなら誰でも活用できる可能性がある。
ただまぁ、AIに問いかけるユーザーの質問力は変わらず必須スキルかなと思います。

不満点があるとすれば、有料版でも読み込めるソースの数やチャット回数に限界があること。(現時点でソース数は300個くらいだった)
PDFやテキストファイルは一つにまとめるなど工夫すればいいけど、有料なら可能な限り無制限にしてほしい……です。

使い道

先に述べた議事録や各種マニュアル作成のほか、電子日記や自分専用の学習教材作成など、非エンジニア的な方向で夢が広がりそう。(もちろんエンジニアも!)
特にめちゃくちゃ長くて難しい資料を解析し、それをいろんな形で出力できる点がNotebookLMの強みかと感じました。

今後に期待

情報の参照先をアップロードしたデータのみに絞っているせいか、クリエイティブ性の高い使い方は個人的にまだ弱いと感じました。
このデータを元におもしろいストーリー考えて〜とか。
現時点でそういうものを求めるなら他のAIを使った方が良いかも。

情報の精度や創造性に関しては、NotebookLMに限らず全AIの課題かなと思ってます。
そもそも完璧などありえないのが今の時代のAI。けどこれは決して悪いことではない。
BLEACHの涅マユリも言ってます。
「今まで存在した何物よりも素晴しくあれ、だが、けして完璧であるなかれ。」
と。つまりはそういうことです。

AUN Tech Blog

Discussion