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Claude CodeのShift+Tabが効かない!?調べたらキーが変わってた(Win)

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はじめに

先日、Claude Code がWindowsでネイティブサポートされたことで、WSL のセットアップをしなくても使えるようになりました。

これまで敬遠していたWindowsユーザーの方も、PowerShell から簡単に使えるようになったことで「触ってみた!」という方も多いのではないでしょうか?

私も 「早速、まだ使っていない人に Claude Code を布教しよう!」「もしかして、WSL経由よりも起動が速くなったりファイルアクセスも改善される!?」 というモチベーションで試してみたのですが、Plan Mode への切り替え(Shift+Tab)のショートカットが反応せずハマってしまい解決まで時間がかかってしまいました。

同じような問題に直面している方の役に立てばと思い、この記事を書きました。

結論

Windows(PowerShell)の Claude Code で Plan Mode に切り替えるには...

  1. Claude Codeのバージョンを v1.0.54以降 にアップデート
  2. Plan Mode は Alt+M で切り替え

なぜこのような変更があったのか、詳しい解決方法については以降で書いていきます。

Plan Mode とは?

Claude Code の 実行する前に計画を立てる機能 です。

Plan Mode 中に「○○を実装したい」と指示すると、「どのファイルを修正するか?」「どんな手順で進めるか?」などをコードを書く前に整理してくれるため、大きな変更や複数ファイルに渡る作業を任せるときに重宝します。

作成されたプランが想定と異なる場合、「No, keep planning」を選択してプランを修正させることもできますので、コードベースを壊されることなく安心して任せられます。

実際の操作の様子はこちらの動画をご覧ください。

https://x.com/_catwu/status/1932857816131547453

この Plan Mode には Shift+Tab で切り替えられるはずなのですが、私の環境では WSL 経由だと「OK」PowerShell では「NG」 という状況でした。

何が起こっているのか?

Claude Code の Windows サポートの流れと、調べたことをまとめてみます。

Windows ネイティブサポートの開始

Claude Code は v1.0.51 で「Windows ネイティブサポート」が開始されました。これにより、これまで WSL が必要だった Windows ユーザーも、PowerShell から直接 Claude Code を使えるようになりました。

キーバインディング問題の発生

Windows ネイティブサポートの開始後、[BUG] Shift + Tab is not working in powershell on windows native · Issue #3368 で複数のユーザーから「Shift+Tab が効かない」という報告が相次ぎました。

ざっくり簡単にまとめると...

  • Node.js 24.2.0/22.17.0での仕様変更により、Windowsで Shift+Tab の認識に問題が発生
  • Claude Code は Node.js で作られているため、この影響を受けた
  • Node.js のバージョンによって、Plan Mode への切り替えができない状況が発生

対応策の実装

この問題の対処として、v1.0.54 で Windows では Plan Mode 切り替えが Alt+M に再マッピングされました。

https://github.com/anthropics/claude-code/blob/90c26533d185a99ac87f42d17d9e945c898cf50f/CHANGELOG.md#L3-L10

解決方法

まずはバージョンを確認

現在の Claude Code のバージョンを確認します。

claude -v

バージョンが古い場合

v1.0.54未満の場合は、最新バージョンにアップデートします。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest

バージョンがv1.0.54以降になっているか確認します。

claude -v

うまくアップデートできない場合は、バージョンを指定してみてください。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code@1.0.54

Plan Modeの切り替え方法

v1.0.54以降にアップデートすると、Alt+Mで Plan Mode に切り替えられるようになりました。

Plan Mode

バージョンアップできない場合の代替手段

何らかの理由で Claude Code のバージョンアップができない場合、--permission-mode plan フラグを使用して Plan Mode で起動することもできます。

claude --permission-mode plan

この方法では、常に Plan Mode で動作するため、キーバインディングの問題を回避できます。また、実際の変更を行う前に必ずプランを提示して確認を求めるため、安全に作業を進められるというメリットもあります。

  • 安定版を維持したい環境での作業
  • 組織のポリシーでソフトウェア更新が制限されている場合
  • コード変更を慎重に行いたい場合

上記のような状況では有効な選択肢かと思います。

注意点

今回紹介した Alt+M は、将来的に変更される可能性があります。

Issue #3368での議論 では、「Node.jsバージョンが新しい場合は Shift+Tab、古いバージョンの場合は Alt+M」という提案が多く支持を得ているため、今後のアップデートで動作を変更する可能性があるとのことです。

投票結果

https://github.com/anthropics/claude-code/issues/3368#issuecomment-3082026356

おわりに

Windowsのネイティブサポートにより、WSLのセットアップが不要になったことで、エンジニア以外の方にも Claude Code 導入のハードルが下がり試しやすくなったと思います。

これまで「初期設定が面倒そう...」と敬遠していた方も、Claude Code はとても便利なので、ぜひ触ってみてください!!

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