「失敗する権利」をデザインする
こんにちは、株式会社Antwayシステムアーキテクト部のy-sasaki です。
今日は少しポエムっぽい記事を書いてみようと思います。あくまで僕の個人的な考え(IMO: In my opinion)が前提であることをご理解ください🙇
失敗は挑戦の証
「心理的安全性」という言葉は、誤用も含めて広く知られるようになりました。多くのチームが生産性向上のためにこの概念の醸成に取り組んでいます。
しかし、日本的な感覚ではまだ「失敗は許されない、減点される」という考え方が根強く残っているかもしれません。僕たち自身も、そうした教育を受けてきた世代にいるのではないでしょうか。
幸い、僕の周りではこの感覚を顕著に感じることは少なくなりましたが、それでも「失敗」というものは、とりわけ慎重に扱うべきだと考えています。
マネージャーとメンバーの間では、設計や見積もりの失敗、リリースの遅延、バグの混入、目標設定の失敗、人間関係のトラブルなど、さまざまな「失敗」に直面することがあります。
僕は、こうした場面でこそ、「失敗は挑戦の証であり、学びの貴重な機会である」 というメッセージをチームに送り続けることが何よりも大切だと信じています。
人間は失敗する権利を持っている
「人間は失敗する権利を持っている。」
これは、本田宗一郎さんの言葉の一部。
マネージャーは、メンバーやチームが次にまた挑戦できるように促すことしかできません。その挑戦を、無意識にでも阻害してはいけません。
この感覚はメンバー同士でも共有すべき大切な価値観だと感じています。
メンバーが何らかの失敗をした際、もちろん僕たちは「そこから何を学ぶか」を促す必要があります。しかし、その過程で、「次の挑戦」を妨げないよう細心の注意を払わなければなりません。
僕自身、人間なので、つい指導的な態度になってしまったり、がっかりした表情が顔に出てしまったりと、「失敗」をしてしまうことが何度もあります。そのたびに申し訳なかったな、と反省することも多いです。マネージャーの何気ない言動が、本人が思う以上にメンバーに伝わり、挑戦の意欲を削いでしまう可能性があるからです。
「失敗」から最速で学ぶ
もちろん、お客さまの健康に関わるような品質管理や、法令に関わる部分で失敗を繰り返すことはできませんし、そこには大きな「責任」が伴います。しかし、それはあくまで大前提です。ここで話しているのは、マネージャーと現場メンバーのレイヤーで「起こりがちな失敗」についてです。
例えば、リリース遅延、バグの混入、コミュニケーションのミスなど、自分も含めてよく起こり得ることです。
変化の早い時代の中で、スタートアップ企業や新規ビジネスでは、「崖から飛び降りながら飛行機を組み立てる」ようなスピード感が求められます。この環境においては、たいていの失敗は致命的ではありません。
むしろ、いかにスピーディーに失敗を繰り返し、そこから固有の学びを得て、次に活かすかが成功の鍵を握っています。
「失敗する権利」をデザインすることは、チームの成長を加速させるための、不可欠な仕組みなのだと僕は考えています。
ポエムおしまいです。
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