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Androidアプリの配信方法 〜内部テスト、内部アプリ共有、クローズドテスト、オープンテスト〜
内部テスト、内部アプリ共有、クローズドテスト、オープンテストについて
背景
- Androidアプリの配信方法は製品版として配信する以外にも多くあり、各配信方法の用途・詳細について整理したかった
- 個人開発者では新規アプリ申請にあたってクローズドテストが必須であるため、個人開発者観点でもクローズドテストの注意事項についても整理したかった
注意
- 当該記事では製品版の配信方法について詳細は記載しておりません。
各配信方法のまとめ
- 後述する各配信方法の特徴をまとめたものが下記のものとなります。
種類 | ストア申請有無 | 配信可能最大人数(人) | 重複バージョンコード利用可否 | 用途 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
内部テスト | 無 | 100 | 不可 | クローズドテストやオープンテストの前に実施し、開発と社内フィードバックを頻繁に繰り返して開発を進める場合 | デバイス除外ルール(特定の端末にインストールさせないルール)が適用されない。, テスターのメールアドレスを都度登録する必要あり。 |
内部アプリ共有 | 無 | 100 | 可 | スポット的に開発中のアプリを配信したい場合 | ダウンロードリンクを知っている方であれば誰でもインストールできるため、特定のテスターにだけインストールできるようにしたい場合は別途リスト作成が必要。, ダウンロードリンクは60日間のみ有効。, テスター側でも別途設定が必要。 |
クローズドテスト | 有 | 2000 | 不可 | 内部テストよりも幅広い人数のユーザーでテストしたい場合 | テスターのメールアドレスを都度登録する必要あり。, 有料アプリをテストする場合、テスターはアプリを購入する必要がある。 |
オープンテスト | 有 | 無制限(上限指定可) | 不可 | 新機能などを実装した開発中のアプリを一般公開し、試用してもらう場合 | オープンテストのみの公開は不可。, 有料アプリをテストする場合、テスターはアプリを購入する必要がある。 |
製品版 | 有 | 無制限 | 不可 | アプリを全てのユーザーに公開する場合 | - |
各配信方法詳細
内部テスト
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用途: クローズドテストやオープンテストの前に実施し、開発と社内フィードバックを頻繁に繰り返して開発を進める場合
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特徴
- デバイス除外ルール(特定の端末にインストールさせないルール)が適用されない([参考URL No.3])
- 下図の「リンクをコピー」をテスターに連携することで内部テストにアップロードしたアプリをテスターがインストール可能([参考URL No.4])
- テスターのメールアドレスを都度登録する必要あり(CSVでの一括登録可)([参考URL No.4])
- アプリのバージョンごとに内部テストをクローズドおよびオープンテストと同時に実施可能([参考URL No.11])
- 「Publishing API」を利用すると、内部テストで使用できるようになったアプリが自動デプロイすること可能([参考URL No.12])
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インストール可能最大人数: 100人
内部アプリ共有
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用途: 開発中にスポット的に内部テストで登録しているメンバーにもアプリを配信したい場合に有用([参考URL No.1])
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特徴
- ダウンロードリンクを知っている人なら誰でもアプリをインストールすることが可能
→リストを作成することで特定のテスターのみにインストールさせることも可能([参考URL No.2]) - アプリのダウンロードリンクの有効期限は60日間([参考URL No.2])
- テスター側でもアプリをインストールする端末のGoogle Play Storeから内部アプリ共有を有効にする設定が必要([参考URL No.5])
- 何の鍵で署名されていてもOK([参考URL No.6])
- バージョンコードの重複OK([参考URL No.6])
- ダウンロードリンクを知っている人なら誰でもアプリをインストールすることが可能
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インストール可能最大人数: 100人
クローズドテスト
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用途: 内部テストよりも幅広い人数のユーザーでテストしたい場合
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特徴
- 内部テストよりも幅広い人数のユーザーでテスト可能
- 有料アプリをテストする場合、テスターはアプリを購入する必要がある
- 1トラックにつき最大50リスト作成可能
- 合計で最大200リスト作成可能
- 個人開発者が新規アプリをリリースする際に20人以上14日間のクローズドテストが必須となる
→内部テストとオープンテストは任意!([参考URL No.14]) - テスターを追加する場合は都度Google Play Consoleからの操作が必要
- リリース前レポートが自動的に作成される
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インストール可能最大人数: 2000人
オープンテスト
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用途: 新機能などを実装した開発中のアプリを一般公開し、試用してもらう
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特徴
- 新機能などを実装した開発中のアプリを一般公開し、試用してもらうためのテスト([参考URL No.16])
- Google Play Storeで「ベータ版テストへの参加」を押下することで、誰でも参加可能([参考URL No.16])
- アプリが製品版としてリリースされていない状態で「オープンテスト」をはじめると、Google Playでの検索でもヒットするようになる
→製品版の公開との違いは、「(早期アクセス)」の文字がある程度" - 有料アプリをテストする場合、テスターはアプリを購入する必要がある
- リリース前レポートが自動的に作成される
- Google Play Storeから非公開のフィードバックを収集し、Google Play Consoleから確認・返信可能
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インストール可能最大人数: 無制限
※上限の指定も可(1,000 人以上にする必要あり)
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