
半自作Linuxで理解するLinux起動のしくみ
ブートからログインプロンプトに至るまでのLinuxの起動プロセスはどうなっているのか? 本稿は、Linuxが起動する過程を「ブートローダ」と「ユーザ空間開始」の2つのポイントに分けて、それぞれの仕組みを解説しております。 また机上理論だけではなく、中盤の章からは実際のUSBメモリからブートするLinuxの試作を通してリアルなブートまわりの理解を試みています。USBブートのLinuxは、debootstrapを活用して基礎研究に適したコンパクトなDebianベースシステムを「半自作Linux」のように構築します。 ユーザ空間開始からはinitramfsとsystemdのユニットの理論をまとめており、最後は簡単なサービスの試作を紹介してます。
Chapters
はじめに
1章 ディスクの構造を理解しよう
パーティション方式
パーティション構造の詳細
パーティションへのアクセス
2章 Linuxのブートローダ「GRUB」
BIOSブートとMBR方式でのGRUB
UEFIブートとGPT方式でのGRUB
GRUB設定「grub.cfg」の更新
GRUB設定項目
3章 debootstrapでUSBブートLinuxを作ろう
BIOSブートの“仮想”USBメモリLinuxを作る
UEFIブートのUSBメモリLinuxを作る
4章 カーネル開始〜ユーザ空間の開始
initramfsによるルートファイルシステムのマウント
systemdによるユニットの並列起動
systemdの実際の動き
サービスの自動起動
サービスを作ってみよう
参考
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- 約61,133字
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