"キャリアチェンジ"について韓国の大学で登壇してきた
"私のキャリアチェンジと日本の転職市場"について登壇
先日、ご縁の中で貴重な機会をいただいて、
韓国のHRDKさん企画のイベントで、
釜慶大学にて日本で働きたい韓国の方や日韓の大学生向けに
「私のキャリアチェンジと日本の転職市場」について登壇させていただきました。
このイベントには約40名が参加し、大学生の発表と私を含む3名のスピーカーが
それぞれの経験や考えを共有しました。
今回はその登壇者間で私が共通したと思うことと、
質疑応答の中で感じたことを整理してまとめてみたいと思います。
登壇者について
私以外にも、韓国出身で日本で働いている方が2名参加し、
それぞれが以下の点を話しました。
- 自身のキャリアチェンジ経験
- 日本で働く上で知っておいた方がよかったこと
- 日本で働く上で大事な点について
私の役割は、日本の労働市場やキャリアチェンジの現実について
自分の経験も踏まえてお伝えすることと、
大学生の方には将来について、"こんなケースもあるよ"、
"専攻以外のことでも挑戦できるよ"ということを伝えられたらいいな、というところでした。
about me
は、ちょっと省略して書くと...
一昨年までは鍼灸師、柔道整復師でした。主任をしてました。
一つの出会いの中のきっかけでエンジニア(webアプリ開発)に興味が湧き
勉強し始めたところとても楽しくて、転職に挑戦しました。
今は、バックエンドエンジニアとして開発してます!1年ちょっとになります。
Kotlinを使ってSpringBootで開発しています。
開発にプラスして、たまに面接に関わらせてもらったりメンターの仕事をもらったり
楽しく仕事してます(^^)
登壇者3人が共通していた内容
実際の日本のでの労働(事実)以外の話で、
3人が最後に伝えたかった内容は同じように思えました。
それが以下3点だったと思います。
- 転職は人生においてリセットではない(点ではなく線の上だということと自分の売り方)
- 経験こそ財産だということ(どんな経験も大事)
- いろんな業界の人と関わって話してみてほしいということ
📍転職は人生においてリセットではない(点ではなく線の上だということ)
結構転職を悩む方の中には、今までやってきたことを捨ててスタート...
と考える人が多いのではないだろうか?
学生であれば、自分がやってきた専攻の知識を活かせるもので考えて、
別の分野に興味持ったとしても"私の分野ではないから"と
あまり考えない方が多いのではないだろうか?(悪いことではない!!!!!)
学生時代の私も微塵たりとも"転職"を考えたことはなかったし。
でも今気づいたらこうしてキャリアチェンジして楽しく仕事をしている。笑
実際には 「転職=ゼロスタート」ではない と私は考えてます。
"他職業を経験してるからこその自分の強み"が絶対あると思っていて、
それをどう活用するかという視点を持ちながら活動することが重要だと思っています。
例えば、私が思う共通するスキルセットは,
コミュニケーション能力や問題解決のスキル、視点だ。
他の人とは異なる観点からの価値や考えを提供できる機会があるだろうし、
いろんな方と接してきたからこそ、その人に合った会話の仕方やNeedsの引き出し方ができる
とかとか。
📍それも踏まえて"経験は財産"という話
様々な職種、分野にまたがる経験というのは、その中身に自分の意思がある限り
個人のキャリアにおいてむしろ強みになると思います。
"継続力がない" "責任感がない" などのイメージが転職自体にあっても、
十分伝える機会(面接)がある。自分の売り出し方次第だろうと思う。
もちろんずっとその専門でやってきた人に比べたら、前提知識はないのでスタートは少し遅いけど
技術職である以上そんなことは努力とかける時間で回収できる。
(日本を、業界を変えるようなレベルは話が違うけど...!)
📍いろんな職業の人と関わって話してみることのメリット
やはり仕事をし始めると、これまでの人生以上に
限られたカテゴリーの方との関わりになってくるんではないだろうか。
その環境に埋もれてしまうのは少し勿体無いと考えます。(これは人によるけどネ)
平日(仕事)とは違う外の世界の人と交流を持つことで、
自分の仕事や今の生活に対して新たな視点を得られ、俯瞰的に見える幅が広がるし、
何か少し息詰まった時でも、思考の枠を広げ、柔軟なアプローチの発想が得られる。
新しいアイデアやインスピレーションがそこからお互いに生み出せることは
大きいのではないかと思います。
私の話をすると、1社目にいた時は朝から夜中まで働いて休みも少なくて
会社の人しかほぼ会えなくて異常なことに気づけなかったです。笑
本当に苦しくて心身の調子崩して休職した時、
久しぶりにいろんな人に会って初めて変なことを知りました。笑
変な”当たり前”が完成されるところでした。笑 (これもいい経験。)
私が登壇後にアンケート内で受けた質問から整理する"転職"
📍"転職"ってどうやってするんだろう、何をしたらなれるの?
登壇後のアンケートにも多く書かれていた質問の一つでした。
多くの方は、私と同じで文系の方が多かったためもあるのではないだろうか。
今回はそのために何をしたのか、なぜそうする必要があったのかまでは
お話しすることができなかったのですが、
少しでも"興味を持ってもらう"の目的が果たせた結果ではないだろうか?
私が転職した時に、書いた記事があります。
- キャリアチェンジに向けて何を準備し行ってきたのか.
- どんなことを意識して学んだのか.
- 転職活動の中で実際評価されたことはなんだったのか?
についてはここに書いてます。
ちなみに今読んでみて補足したいことがありました。
技術ブログについてですが、内容が評価されるわけではないです。
(それはそう、進化は早いし、その時の見えることなんて高が知れている)そこに対する姿勢が評価されることが多いよ、ということですね。
そして1番の目的は、 評価されるためではないよ。ということ。
自身もいつになっても忘れないようにしたいです。
📍専攻ではなかったからこそ苦労したことは?
転職して1年経過しましたが、振り返ると
土台知識(前提知識)が専門で学んできた人や経験のある人と比べたらないこと
言葉がわからなくて会話に全くついていけなかったこと
だったかなと思います。
現在進行形でまだわからない言葉が出てくることがあります。笑
苦しいわけではないし、苦労という言葉があっているのかわからないけど、
常に学んでいく楽しさがあり私は毎日が新しい刺激でむしろ楽しいです。
一緒に仕事する仲間には質問する中で時間をとってしまうこともあるかもしれないけど、
その分自分が学んで早く成長しようと考えてやっています。
登壇を終えて思うこと
このような経験は人生で初めてで、しかも海外で、登壇するということは
自分が思ってた以上に緊張しました。笑
しかしアンケートの回答を見ながら、その中でも伝えることはできたと知ることができ
今のベストを尽くせたのだと安心しました。
自分の登壇の準備をしながらもそうですが、参加者の方から質問を受けながら
自分についてさらに振り返り考える機会にもなったし、学ぶことも多かったです。
そしてもう一つ、UIUXデザイナー志望の方からも質問を受けたことにより、
自分も関心を持ち、会社にいるデザイナーの方にお願いして初めてお話しながら
情報収集して、今まで知らなかった世界を知るきっかけにもなりました。
誰かのためにやってるようで、自分にとって得るものが大きかったです。
エレベーターにあった言葉ですが、日本語にしたら
最初から怖がらないようにしよう、
実際に行ってみればなんでもないことが 世の中には本当に多い
という意味ですが、とてもいい言葉だなと思いました。本当にそう。
これからも、今までと変わらず、
どうなっても数年後には話のネタだし私なら上手くやってのける精神がある
の適度な根拠なき自信で挑戦し続けたいと思う。
この自分の姿と結果で、悩む人たちの背中を押せたり、誰かのきっかけになったり、
力になることができたら嬉しいなと思います。
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