システムの信頼性指標『MTBF』と『MTTR』の関係を『手書きで』説明
一応、試験対策用
本来ですと、システムの稼働に関わる指標として知っておく必要があります。
しかしながら、この記事では試験対策用の豆知識としてご紹介します。
幅広く見かける
この『MTBF』『MTTR』は、IPAの情報処理技術者試験にまんべんなく出題されている印象があります。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
あとは未確認ですが、高度試験のITサービスマネジメント試験や他の区分の午前Ⅰ・Ⅱでも出題されているかもしれません。
手書きで紹介
今回は、私自身が確認用に使用したメモ書きをそのまま写真に撮りましたので、これを使ってご紹介します。
MTBF
正式名称は割愛しますが、最後の『F』で覚えてください!
フェイルの『F』つまり故障です!
『平均故障間隔』ですので、ざっくりこんな感じです。
「次はいつ故障するの?」
厳密には違いますが、記憶に残る覚え方としては良いのでは?と思います。
MTTR
こちらは、最後の『R』で覚えてください!
リペアの『R』つまり修復です!
『平均修復時間』ですので、ざっくりこんな感じです。
「いつになったら使えるようになるの?」
こちらも同様に厳密には違いますが、あくまで覚え方としての表現です。
同じになる場合がある
実は、1つのケースで2つの指標が同じになる場合があります。
そうなる条件とは何でしょうか?
それは 『稼働率』が0.5(50%) の時、つまり 『稼働時間 = 故障時間』、
ちょうど半々の時です。
稼働率とは?
上記の『稼働率』は、簡単に説明すると「使う時間全体に対して、どれだけ稼働(生産的な活動)しているか?」を示す指標です。
今回ご紹介した用語を使って計算する場合は、MTBFを全体(つまりMTBFとMTTRを合算)で割って算出します。
稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)
過去問に出てます
上記でご紹介した知識があると、下記の問題は一瞬で答えられると思います。
※出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題冊子
正解は注釈をご覧ください[1]
さいごに
簡易的な紹介ではありますが、ます『イメージを掴む』『覚える』という点では、このくらいがちょうど良いのではないかと思います。
また、上記の過去問は不正解の選択肢についても「なんで違うの?」と疑問に思い、ご自身で調べてみることをオススメします。更に理解が深まります。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
-
正解:ア ↩︎
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