はじめに
こんにちは。イオンスマートテクノロジー株式会社（AST）でSREチームの林 aka もりはやです。
2025/01/18(土)に徳島県で開催された四国のためのAzureコミュニティ「しこあず Meetup #1 徳島」に神奈川から参加してきてとても楽しかったのでレポートします。
神奈川から四国まで飛んだ理由は、主催のののしさんの熱量の素晴らしさと、学生時代に四国をバイクでツーリングしたときの素晴らしい体験以来ずっと四国が好きだからです。
開催場所は「徳島市産業支援交流センター」
開催場所は徳島駅から徒歩数分にある「徳島市産業支援交流センター」です。
名前から連想される古風な雰囲気とは裏腹に、再開発された立派なショッピングモールが入った「アミコビル」の9Fに位置したこの会場は、適度な広さと採光の良さやデザインの良さを感じる壁や椅子などからとても居心地の良い空間となっていました。
会場の様子をののしさんが写真付きでPostしてくれていたので引用します。
この三角の形をした、移動キャスター付きの机を6つまとめるとラウンドテーブルになるのがおしゃれでした。
参加者も多様だった
オープニングトークで主催ののしさんより、参加者の四国内外のアンケート結果が発表されました。
結果としてわずかに四国外が多いものの、約半数は四国内から参加されていて良いバランスだったと感じています。
四国外から来られた方は「地元が香川です」「淡路島で育ちました」など四国にゆかりある方が多くて四国が好きな自分としては良かったです。（もっともっと四国の話を聞きたかったが...)
一方で四国内から来られた方は大学に携わる方や、県内企業の製造部門の方などがおられ、どちらかといえば普段はAzureに触れていない方が多く、まさにそのような方々が興味を持ってAzureをテーマとしたコミュニティに参加されていることに熱い気持ちになりました。
発表内容も粒揃い
自分的には大好きな四国で、Azureのコミュニティがあるだけで大満足でしたが。
当日の発表も有意義で学びになったので紹介します。
箇条書きで並べると以下の通りで「20minのセッション全部に”AKS”って書いてあるぞ！？？」となるかもしれません。（私はなりました。”四国Azure”じゃなくて”四国AKS”かと）
- セッション1: 最適化されたAKS基盤を簡単に構築できる！？AKS Automatic を体験してきた話
- セッション2: AzureStackHCIはもう古い？！AKS on AzureLocalしよう！
- セッション3: AKS or Container Apps or WebApps コンテナアプリケーションはどちらでホストする？
- LT1: 今から、今だからこそ始める Terraform で Azure 管理
- LT2: Azure AI Foundryのご紹介
- LT3: 2025年に活用していきたいAzure関連ブラウザ拡張
それではざっと紹介していきましょう。資料がX上にあるものは引用します。
セッション1: 最適化されたAKS基盤を簡単に構築できる！？AKS Automatic を体験してきた話
K.Murakami @mrk_17tksm さんからは「AKS Automatic」について実際に触ったナレッジをシェアする発表でした。
東海地方から約300Kmを車で走破してきた疲れをまったく見せず、AKS Automaticについて従来のAKSとの違いを含めてわかりやすく伝えてくれました。
個人的には「AKS Automaticのクラスタ作成時の入力項目は、従来のAKSと比べて監視関連の項目だけで極めて少ない！！」の部分が印象的で、ベストプラクティスに沿ったAKSが簡単に作成できてしまう「AKS Automatic」は今後も要チェックだな！となりました。
(VNetのアドレスが指定できないとか、クラスタ停止できない、とかはGAする時にはFixされていてほしいですが...)
セッション2: AzureStackHCIはもう古い？！AKS on AzureLocalしよう！
つづいて 生きニキ @ryuuu_ch さんより「Azure Local」についてのセッションです。
私はこのサービスの存在自体知りませんでしたが、Azure Stach HCIからの流れを汲んだ、ユーザ側の物理サーバリソースを活用できる興味深いソリューションであることがよくわかりました。
当グループも探せば眠っているオンプレリソースがあるかもしれず、それらを「Azure Local」として再生する未来もあるかと夢想しました。
生きニキ さんのセッションは勢いがあり当日一番笑いを起こしてくれていて、もっとも印象的なトークが「前日から徹夜で検証して動く環境を持ってこようとしましたが、結局動かなかったため”ただの徹夜したやつ”しか持ってこれませんでした...」のくだりには爆笑が起こりました。あれはお見事でした。
"USBを刺せばAzureがローカルでさくっと動く"世界観はまだ先のようです。
笑いの一方でAzure Localの魅力もしっかりと伝えてくれており、とくにAKS on Azure Localによるコストの比較などは興味深かったです。
セッション3: AKS or Container Apps or WebApps コンテナアプリケーションはどちらでホストする？
前半2セッションへのQAと、小休憩を挟んでから なむゆ @namuyuy さんのセッションに入りました。
自己紹介で衝撃的だったのは、なむゆ さんは Certified Kubernetes系の資格を全取得した者が得られる称号「Kubestronaut」の国内でも早期に取得された方でした。
（ちょっと脱線）イオンにもKubestronautがいます
なお当イオングループにもKubestronaut "Hikaru Saito" が所属しておりますので少し脱線してご紹介。
”AKSのアップグレードに失敗しない”大変頼りになる同僚氏です。
（話を戻して）コンテナサービスのホスト先は大きく3つと公式にある
なむゆ さんのセッションは、私も読んだことのあるMSLearnのコンテナホスティングの”サービス モデルに関する考慮事項”のドキュメントの紹介から始まりました。
素晴らしいのはこのドキュメントを前段としつつ、ご自身の経験から来るナレッジを交えて改めて3つのコンテナアプリケーションのホスト先について知見を述べてくれました。
このシンプルで簡潔なまとめも大変良いですが、そこに至るまでの論理も良かったのでもう一度復習したいほどです。
LTは勢いよくちゃんと5分で
ここまでの時間もほぼ予定通り進み、LT3連続の時間に突入します。
ののしさんが丁寧にタイマーを用意してくれていて「終了を告げる銅鑼はないですが、きっちり5分で終わりましょう」を合意したのは良い緊張感が出て良かったです。
LT1: 今から、今だからこそ始める Terraform で Azure 管理
トップは主宰でもある ののし @nnstt1 さん。
当日は1人運営で設営・司会・応対など全部をこなしつつも疲労を見せない勢いある良いLTでした。
直近の話題性もあった「既存リソースからAzure Portalを使ってTerraformコードを作成」などを紹介しながら、聞き手に「Terraformやるか...!」と思わせる力はさすがHashicorpアンバサダーと言えるでしょう。ナイスLTでした。
LT2: Azure AI Foundryのご紹介
Ryuji Iwata @qt_luigi さんからは今もっともホットな分野のAI関連より「Azure AI Foundary」の紹介LTです。
わずか5分でずばっと紹介していただき気持ちよかったですが、もっとじっくり聞きたかった...!という感想も抱きました（笑
LT3: 2025年に活用していきたいAzure関連ブラウザ拡張
最後は私のLTです。
ブログにも書いた Azure Portal plus以外にも便利なブラウザ拡張をいくつか発見することができました。
これも全部「しこあず」のおかげです。
懇親会はローカルフードを食べつつ楽しかった
懇親会には7名が参加され、会場近くの山内農場 徳島駅前店で徳島フードを食べながらAzureと四国談義に花を咲かせました。
個人的には参加者の1人があのブチザッキさんということにもテンションが爆上がりでした。
5年？くらい前からブチザッキさんのブログにはお世話になっていて、とくにIgniteのまとめは社内に展開しているほどです。
余談：翌日はイオンモール徳島に寄ったよ
イオングループにJoinして変化したことのひとつに「遠出をした時に近くにイオンがあると嬉しい」があります。
当グループの入社時の合同研修では、全国からまったく役割の異なる中途入社のメンバーが幕張に集合して8名程度の小グループに分かれて研修を受けます。
その時の交流が少なからず全国の多様なポジションで働くグループの同僚たちの解像度を上げてくれていて、地元はもちろん旅先でイオンや系列の店舗を見つけると嬉しくなってしまいます。
今回は四国 徳島にある「イオンモール徳島」を訪れることができ、快晴な天気と近くを流れる川（新町川というらしい）沿いも気持ち良くて感無量でした。
以前書いた以下の記事では「全国のイオンを巡るのが趣味」といったPodcastを紹介しましたが、気がつけば自分もそうなりつつあるようです。これは楽しいですね。
おわりに
以上が「四国発のAzureコミュニティ「しこあず Meetup #1 徳島」参加レポート！」でした。
改めて「四国って良いなぁ」と感じましたし、技術的な学びも、良い出会いも、イオンモール徳島もある素晴らしい旅になりました。
発起人でもあり当日の全運営に尽力された ののしさん に敬意と、当日お会いできた皆さんに感謝して記事の終わりとします。
それではみなさまEnjoy Azure！
イオングループで、一緒に働きませんか？
イオングループでは、エンジニアを積極採用中です。少しでもご興味をもった方は、キャリア登録やカジュアル面談登録などもしていただけると嬉しいです。
皆さまとお話できるのを楽しみにしています！
Discussion