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OSに縛られない!ブラウザからABAP Cloud Developer Trialを操作する方法
1. はじめに
SAP GUI for HTML(WebGUI)からABAP Cloud Developer Trialを利用できるようにしていきます。
WebGUIはブラウザで動くため、SAP GUI for Windows(WinGUI)とは異なり、OSを選びません。
そのため、MacからでもABAP Cloud Developer Trialで作成したSAPのハンズオン環境を操作できます。
2. 前提
ABAP Cloud Developer TrialでSAPのハンズオン環境が既に構築されていることを前提に説明しています。
SAPのハンズオン環境が未構築の場合には、構築方法をこちらの記事で紹介していますので、ご確認ください。
3. 手順
WebGUIの有効化手順の概要です。
- ICFサービスの有効化
- WebGUIの動作確認
3.1. ICFサービスの有効化
- WinGUIに登録しているアプリケーションサーバのIPアドレスが、EC2インスタンスのパブリックIPv4アドレスと一致していることを確認します。
異なっていた場合には、WinGUIに登録しているアプリケーションサーバのIPアドレスを修正してください。


- 以下の表の通りに、ログオン情報を入力し、WinGUIでログオンします。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| Client | 001 |
| User | DEVELOPER |
| Password | ABAPtr2022#01 |

- T-cd:SICFを実行します。

- WebGUIを利用するためには、以下の2つのICFサービスを有効化する必要があります。
まずは、「/sap/bc/gui/sap/its/webgui」を項目「Service Path」に入力し、「Execute」をクリックします。
- /sap/bc/gui/sap/its/webgui
- /sap/public/bc/icf/systemloginjs

-
最下段の項目を右クリックします。

-
「Activate Service」をクリックします。

- 「Yes」をクリックします。

- 有効化に成功すると、文字の色が濃くなります。

- 次に、「/sap/public/bc/icf/systemloginjs」を項目「Service Path」に入力し、「Apply」をクリックします。

- 最下段の項目を右クリックします。

- 「Activate Service」をクリックします。

- 「Yes」をクリックします。
これで、WebGUIを利用するために必要な2つのICFサービスの有効化は完了です。

- 有効化に成功すると、文字の色が濃くなります。

3.2. WebGUIの動作確認
- T-cd:webguiを実行します。

- 「Allow」をクリックします。

- ブラウザが起動しますが、「このページに到達できません」というエラーが表示されます。
これはDNSで名前解決できなかったため、発生したエラーです。
そのため、手動で「vhcala4hci」をアプリケーションサーバのIPアドレスに書き換えます。
| URL | |
|---|---|
| 書き換え前 | https://18.183.142.193:50001/sap/bc/gui/sap/its/webgui/?sap-client=001&sap-language=EN# |
| 書き換え後 | https://<アプリケーションサーバのIPアドレス>:50001/sap/bc/gui/sap/its/webgui/?sap-client=001&sap-language=EN# |

- 手動で「vhcala4hci」をアプリケーションサーバのIPアドレスに書き換えることで、WebGUIのログオン画面が表示されます。

- ユーザIDとパスワードを入力し、「Log On」をクリックすることで、WebGUIにログオンできます。


- Macからもアクセスできます。

4. おわりに
今回はSAP GUI for HTML(WebGUI)からABAP Cloud Developer Trialを利用できるようにする方法を紹介しました。
プライベートでMacを利用されている方は、ぜひWebGUI経由でABAP Cloud Developer Trialを利用してみてください。
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