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Dify 0.6.16 Llama 3.1 Support

2024/08/06に公開

はじめに

昨晩Difyの最新バージョン0.6.16が公開されました!
https://github.com/langgenius/dify/releases/tag/0.6.16
https://x.com/dify_ai/status/1820489762622652628

RAGのRetrieval SettingでN対1が廃止

N対1の検索戦略を2024年9月1日より段階的に廃止するそうです。
さらに、新たにマルチパス検索戦略を導入しています。
この新しいアプローチは、アプリの検索効率を上げるので、切り替えをお勧めとのこと。

Retrieval Setting関連のBlogを読む

こちらの記事に詳細が記載されているとのことで、NootbookLMと共に読んでいきます。
https://dify.ai/blog/dify-ai-blog-n-to-1-knowledge-retrieval-legacy

概要

Dify.AIは、知識ベース検索システムの強化を発表しました。従来の「N対1検索」戦略は2024年9月1日に廃止され、より柔軟な「マルチパス検索」戦略が導入されます。

「N対1検索」廃止の理由:

検索範囲が単一の知識ベースに制限される。
知識ベースの記述に対するLLMの解釈に大きく依存するため、不完全または不正確な検索結果が生じる場合が多い。
コミュニティからのフィードバックにより、これらの制限が明らかになり、より効果的なソリューションへの移行が決定された。

「マルチパス検索」の利点:

複数の知識ベースから情報を取得できるため、検索範囲が拡大する。
キーワードと意味の重み付けにより、検索の精度が向上する。
CohereやJinaなどの再ランク付けモデルと統合することで、最適なパフォーマンスを実現できる。

ユーザーへの影響:

Dify Cloudユーザー:

コンテキスト > 検索設定で、「N対1検索」から「マルチパス検索」に切り替える必要がある。
2024年9月1日以降は、デフォルトでマルチパス設定に自動的に更新される。

コミュニティおよびエンタープライズユーザー:

2024年9月1日以降にリリースされるリリースノートを参照する必要がある。
移行スクリプトと詳細が提供される。

「マルチパス検索」の最適化:

キーワードと意味の重み付け:

キーワードのみ、意味のみ、またはカスタムの重みバランスを選択できる。

再ランク付けモデル:

検索結果の精度をさらに向上させるために、再ランク付けモデルの実装が推奨される。

今後の展望:

Difyは、RAGシステムの改良に継続的に取り組み、柔軟性とオープン性を重視することで、多様なコミュニティと顧客のニーズに応えていく予定です。

総評:

今回のアップデートは、DifyのRAG機能を強化するための第一歩です。Difyは、ユーザーのフィードバックを基に、より柔軟でオープンなRAGシステムを構築し、生成AIアプリケーション開発プラットフォームとしての地位を確立することを目指しています。

Llama 3.1 サポート

Llama 3.1はmeta社が提供するオープンソースのLLMです。オープンソースということで、このLLMを活用したChatGPTサービスがいくつかあるのですが、そのうちOpenRouterとGroqCloudのLlama 3.1サポートが始まったようです。
下記記事のとおりDify Cloudユーザはすでに使えていたので、オープンソースで対応したということなのでしょう。

Llama 3.1 405Bを体験してみた
https://zenn.dev/acntechjp/articles/9217097622fcaa

さいごに

Difyの最新のバージョンアップについて記事にしました!日々進化し続けている生成AI界隈ですが、楽しんで追っていけたらと思います!

Accenture Japan (有志)

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