🧸

【アクセンチュア・シェアーズ|開催レポート】 Vol.34 -『AI・DX人材育成のリアルと展望 in 熊本』

はじめに。

皆さんこんにちは。
総合コンサルティング会社「アクセンチュア」という会社で働いてます黒木ヨウドウと申します。

この記事は、アクセンチュア福岡で毎月実施している交流型勉強会 「アクセンチュア・シェアーズ」 のレポート記事となります!✨

「アクセンチュア・シェアーズVol.34」開催!!🎉

2025/9/22(月)にアクセンチュア福岡主催の社外向け勉強会「アクセンチュア・シェアーズ Vol.34」が開催されました!今回は熊本特別版!🎉🎉熊本市のビジネス&スタートアップ支援拠点である XOSS POINT.(クロスポイント) のスペースをお借りして、AI・DX人材育成について語り合いました💪

テーマ:🪴 『AI・DX人材育成のリアルと展望 in 熊本』 🪴

◆ ゲスト登壇者

  • 株式会社Lbose 椿原ばっきー さん
  • 日本Lスポーツ協会 代表理事 川口 儀浩 さん
  • 熊本市 経済観光局 産業部 起業・新産業支援課 課長 野口 信太朗 さん

◆ 社内登壇者

  • アクセンチュア株式会社 中川 貴裕 (Nakagawa Takahiro)
  • アクセンチュア株式会社 佐々木 彩加 (Sasaki Ayaka)
  • MC:黒木 ヨウドウ (Kuroki Yodo)、中村 百花 (Nakamura Momoka)

1.プレゼンテーション🎤

まず初めに、熊本市経済観光局の 野口 さんから、熊本市の雇用情勢と企業のDX支援に関するプレゼンテーションをしていただきました。熊本市では全国平均と比較しても人手不足が深刻であり、特に人手不足が課題となっている建設業や製造業、福祉の領域において企業のDX推進に遅れがみられるといいます。これに対し熊本市では、企業のDXを伴走型で支援する事業を展開。企業のDX推進の成熟度に合わせてフェーズを分け、それぞれに適した支援を行っています。具体例として、LINE WORKSやGoogle Workspaceの導入支援により、ある企業では年間1400時間もの業務時間削減に成功したという事例もあります。この支援事業は来年度も継続されるとのことで、地域企業の課題解決に向けた行政の積極的な姿勢がうかがえました!

続いて、株式会社Lboseの 椿原ばっきー さんから、熊本における企業支援のリアルとテクノロジー活用の実情についてお話しいただきました。Lbose社では、国内外約5,000名のフリーランスの方々と連携し、企業に対してオンラインで様々な課題解決の伴走支援をしています。また、ばっきーさん自身は、熊本で大規模なビジネスカンファレンスやITサービスのマッチングイベントを多数企画・開催しています。その活動を通じて感じていることとして、AIなどの新しい技術に対して積極的に活用する層と全く触らない層との「二極化」が地域や組織内で急速に進んでいるという課題を挙げていただきました。この状況に対し、椿原さんは大学生インターンをチームに迎え入れ、AIを使いこなしながら育成する取り組みを実践。「今の若者がAIを武器にキャリアを迷わず進めるようにしたい」という思いから、学生向けのワークショップなども企画し、テクノロジーを起点とした次世代の育成に力を注いでいる様子を紹介していただきました💡

そして、アクセンチュアの 中川 さんからは、社内で実践する「Last 1 Mile人材育成制度」について紹介いたしました。BPO(Business Process Outsourcing)の現場では、システム導入をするだけではなく、その先にある細かな改善領域にまで手を伸ばして改善を進めることが肝要です。このような最後の一押しを「Last 1 Mile」と名付け、これを担う人材を育成するために乱立していた研修制度を統合しました。VBA、RPA、AIといったスキルをレベル1からレベル5まで段階的に定義し、社員が目指すべき道を明確化しました。この制度の最大の特徴は、レベル認定を正式な社内評価と連動させている点であり、これによって社員のモチベーションを高く維持することができています。また、開発されたツールやノウハウは社内のHubページに集約して横展開を促進し、さらにAIチャットボット「マイルくん」がこれらの資産を学習して社員からの質問に最適なツールを提案してくれる仕組みも構築しています。このような組織全体で学び合い、成長するサイクルを生み出されています💪

最後に、日本Lスポーツ協会の 川口 さんからは、Lスポーツ(L-sports)の取り組みについて紹介していただきました。Lスポーツとは、学び(Learning)を競技にしたスポーツであり、ExcelやRPAといったビジネスツールを使いこなすスキルを、楽しみながらチームで競い合う新しい学びの形です。川口さん自身が、ITツールの作り手と使い手の間に存在する大きな溝を課題に感じ、その架け橋となる人材を育成したいという思いからLスポーツを立ち上げたといいます。実際の種目としては、3人1組でRPAによる請求書作成の自動化スピードを競うような実務に近い種目と、AIを用いた画像解析のようなエンジョイを優先した種目があります。Lスポーツの魅力・興味深い点の1つとしては、技術や知識だけではなくコミュニケーションやチームワークが勝敗を大きく左右することです。現在、大学の授業や企業研修にも導入されており、楽しみながら実践的なスキルを習得できる新しい人材育成の形として注目されています👀





2.パネルディスカッション🤝

プレゼン後はディスカッションタイム。野口さん、ばっきーさん、川口さん、中川さんに加え、アクセンチュアの 佐々木 さんがご登壇。いくつかのテーマに沿ってゲストの方々と意見を交換し合いました。また、QRコードで視聴者の方々からも匿名で質問・意見などを募集し、様々な意見が飛び交いました💫

  • 地方においてDX/AI人材をどう確保・育成すべきか?
  • DX/AI人材が育成しやすい組織・環境とは?
  • DX/AI活用に適した人材とは?

地方でのDX/AI人材の確保・育成については、社内のリソースだけで完結させようとせず、客観的な視点を持つ外部人材を積極的に活用し、伴走支援を通じて内部人材を育成していくアプローチの有効性が語られました。また、採用の観点からは、企業側が優秀な若者たちにとって魅力的な環境を整備し、地方でも最先端の仕事ができることを積極的に情報発信していく必要性が強調されました。学生が地元に残る選択をするかどうかは、企業の受け入れ態勢にかかっているとの意見で一致しました。

DX/AI人材が育ちやすい組織や環境としては、単にツールを導入するだけでなく、挑戦を後押しする組織文化の醸成が不可欠であるという議論が展開されました。具体的には、社員の小さな挑戦や成果を正式な評価制度にも連携させることで、AIやツールの活用をポジティブな活動として社内に根付かせることが重要です。また、大規模な導入が絶対に必要という訳ではなく、無料ツールで充分というケースも多いため、まずはスモールスタートで着手して効果を実感してみるという工夫も有効であるとの声が上がりました。

DX/AI活用に適した人材については、日々の定型業務に対して面倒だ、もっと楽をしたいと感じる気持ちが、業務効率化やAI活用の強力な推進力になるという意見が非常に興味深かったです。さらに、AIとの対話では自然言語での的確な指示が求められるため、言語化能力の高い読書家の人や、自身の専門分野に固執せずに気軽に最新のツールを試せる人も適性が高いとのこと。文系・理系といった従来の枠組みではなく、現状をより良くしようとする探究心や知的好奇心が、これからのAI時代を生き抜く鍵となりそうです🔑




3.結び💫

現地・オンラインを含めて沢山の方々にご参加・ご視聴いただき、誠にありがとうございました!!今回の参加人数は 計70名以上 となり、大盛況でした!アンケートの結果などを参考にして、今後も更にイベントのアップデートを進めていきます🔥

これからも皆さまの関心の高いトピックを集めて開催をしていきますので、アクセンチュア・シェアーズをどうぞよろしくお願いいたします!🌈

「アクセンチュア株式会社」について|会社紹介🏙️

総合コンサルティング会社「アクセンチュア」はグローバル企業です。

の従業員が所属しております。

基本的には、BtoBでお客様の支援を行う企業なので、皆さんが日々生活の中で目にするようなBtoCビジネスの企業のように認知度が高くないかもしれません。

しかしお客様企業のビジネスをささえるために、様々な職種の社員が一丸となって働いています。
ビジネスコンサルタントだけでなく、デジタルコンサルタント/戦略コンサルタント/ソリューション・エンジニア/データサイエンティスト/AIアーキテクト/マーケティング/クリエイティブ/デザイナー/コンテンツデザインなどです。

アクセンチュアってどんな会社だろう?と興味がわいた方はこちらで!

私が所属しているアクセンチュア福岡では、もっと地元の人たちと交流をしながらアクセンチュアのことを知ってもらおう!ということでマーケティング活動を行っています。

Accenture Japan (有志)

Discussion