Google Cloud の認定を全部取ってみた (全冠達成)
表題そのままですが、Google Cloud 系の認定をすべて取得したので、そのまとめとして利用した学習リソースなど残しておきます。

Google が提供している認定・マイクロバッジについて
Google が提供している認定には、Google Cloud に関するものや、ChromeOS などのデバイス、パートナーや教育機関向けや、Skillshop で提供されている広告・Adsenseや、Google Career Certificates など様々な種類があります。 この記事ではその中でも Google Cloud だけを取り上げています。
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Google Cloud 認定資格
- これに付随して、より粒度の細かい「スキルバッジ (Google Skills)」なども提供されています。
- 開発・アプリ運用系
- ビジネス・マーケティング系
- Google Skillshop (Google 広告, GA4 など)
- Grow with Google : Google Career Certificates (Cybersecurity Professional や、Data Analyst Professional など)
- デバイス・教育・その他
Google Cloud 認定
2025年11月時点では、下記14認定が提供されています。一部の試験は "英語" でしか提供されていないものや、特定の技術領域に特化した専門資格も含まれており、網羅するには幅広い知識と戦略が必要です。
- Foundational : Cloud Digital Leader, Generative AI Leader
- Associate : Cloud Engineer, Data Practitioner, Google Workspace Administrator
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Professional
- Cloud Architect
- Cloud Database Engineer (英語試験のみ)
- Cloud Developer
- Data Engineer
- Cloud DevOps Engineer
- Cloud Security Engineer
- Cloud Network Engineer
- Machine Learning Engineer
- Security Operations Engineer (英語試験のみ)
取得に向けた学習方法
主に自身が取得に向けて利用したリソースについて列挙します。 基本的に 自身で契約する Google Cloud / Workspace 環境は必須という認識ですが、Google Skills で学習する際にはサンドボックス型のハンズオン環境も提供されるため、適宜実践しながら学ぶためにどこを利用するか?を踏まえつつ進めるのが理解が深まると思います。
公式リソース
当たり前の話ですが 公式サイト の各認定ページは必読です。 各認定のページでは以下の内容が提供されています。
- 試験概要 : (試験の申し込みもここから。 Certmetrics -> Kryterion 経由での予約となる)
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試験ガイド
- 必読です。特に Cloud Architect などは試験に出てくるケーススタディの企業情報などが含まれているため、試験前には各企業の要件に沿った Google Cloud のサービスはどれか?など頭の体操をしましょう。
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模擬試験
- 各認定の模擬試験へのリンクが掲載されています。 一般的な問題集もそうですが必ず実施する事をおすすめします。
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学習リソース(Google Skills)
- 各認定に沿った無償・有償の Google Skills コンテンツへのリンクが掲載されています。
G-gen社の認定資格記事
G-gen社さんのブログにて、各 Google Cloud 認定の試験対策マニュアルが公開されています。
Google Cloud認定資格 カテゴリーの記事一覧 - G-gen Tech Blog
最後に受けた試験が "Professional Security Operations Engineer" でしたが、こちらは英語でしか試験が提供されておらず、特に SecOps はなかなか触れる機会のないサービスなので概要を理解するのに助かりました (SIEM としては Sentinel の方の理解はあるので割とスムーズに認識できました)
Professional Security Operations Engineer試験対策マニュアル
Google Skills (旧:Skills Boost)
Google Skills は、Google が公式に提供している学習プラットフォームです。
例えば "Professional Security Operations Engineer" 認定であれば、認定の公式ページから下記のラーニングパスに飛ぶことができ、提供される一連のコンテンツ (動画/テキスト/テストや、実際に操作を行うラボなど) で学ぶことができます。 どの資格においてもラーニングパスが用意されているので、利用を強く推奨します。
Security Operations Engineer | Google Skills
Google Skills はアカウントの作成自体は無償で出来ますし、一部有償コンテンツを利用するためのクレジットまでくれる太っ腹なサービスですが、$29 (約4500円/月) でラボなどが利用し放題になるので、Google Cloud / Workspace など Google 系のサービスを積極的に学習されたい方は契約した方が手っ取り早いです。

✨学習効率を最大化するための "Google Workspace"
一連の資格を取得するのと並行して Google Workspace も 個人で契約して利用しています。 Google Workspace 自体を理解するためにも必要ではありますが、Google Workspace が素晴らしいのは 1アカウントから契約 し NotebookLM や、Gemini 3 Pro が利用できる点です。 これは Google Cloud 系以外の学習や調べものでも活用できるので、非常におすすめです。
自分は Business Standard を利用していますが 1,600円/月 + 独自ドメイン で運用できるのでぜひ検討してみてください。
柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspace
Oreilly Learning Platform (ACM会員)
いまは Google Skills で学べば良いと思いますが、以前は Oreilly Learning Platform もよく利用していました。 通常契約すると 約8万円/年 かかるサービス (円安怖...) ですが、ACM会員となる事で半額以下 (2.7万円/年ぐらい) で利用する事が出来ます。
子細は他のブログ記事があるので、そちらを参照ください。
O'reilly learning platform(オラのサブスク)のすすめ 2024 - 勘と経験と読経
Whizlabs などの問題集
試験に向けた問題集については、相変わらず Whizlabs や、会社から提供されている Udemy Business で提供されているものなどを利用しています。
いずれにせよ評価の高い問題集を利用する事をおすすめします。 英語の試験については英語のまま問題を解き、実際に英語と問題の理解があっているか?などの確認は上記 Google Workspace で利用できる Gemini にスクリーンショットで投げて確認していました (生成AI、ほんとたすかる...)
ついでに公式ドキュメントや試験ガイドなど、諸々のリソースを NotebookLM に入れて相談するのもおすすめです。
認定取得後の特典とクーポンについて
特典とクーポン
認定取得後は Certmetrics にて 50%OFF のクーポンが貰えるので、次以降の試験はクーポンを活用する事で半額で受けることができます。 それ以外でも不定期で試験のキャンペーンも行われていますのでそれらも活用すると良いと思います。
また Google Cloud パートナーであれば 12カ月毎に1つ更新バウチャーを貰えるので、パートナーであればこちらも活用すると良いと思います (フォームから申請したら、翌日には発行されました)
*Partners are generally eligible for one voucher per certification track within a 12 months period, no matter how many programs you sign up for.
認定グッズ
過去には Professional 系の認定に合格した際には、合格通知のメールと共に中に記載されていたコードを元に認定グッズを貰うことができました。 少し前には Certmetrics からコードが発行されるようになり、下記サイトでコードを使う事でパーカーやバックパックを貰えるなどしました。
ただ Google の方針変更等により最近は Professional 認定を取得しても上記のクーポン以外もらえなくなりました ( 初回だけもらえたりするのかな? ) 、個人的にはパーカーがめっちゃ助かっていたので残念な限りですが、もし普通に Google グッズが欲しい!というファンな方は下記サイトで購入するのが良いかもしれません。
Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise (Jagu’e’r) について
全冠を達成した後で知ったのですが、Google Cloud ユーザ / パートナー向けのコミュニティがあったので、事後でこちらにも入会しました。
上記サイトに掲載されていますが、分科会形式で Google Cloud / Workspace に関する情報が発信されており、中にある "人材育成分科会" では資格合格報告などのチャンネルもありました。 イベントなどの情報周知も積極的に行われているため、Google Cloud / Workspace に関わる ユーザ / パートナー の方は参加されると良いと思います。
Google Cloud Partner All Certification Holders について
AWS (Amazon Web Services) 認定では All Certifications という認定資格を全取得したパートナーエンジニアを表彰する制度がありますが、Google Cloud でも同様の取り組みが開始されました。 Google Cloud の認定をすべて取るという目標はこれに関係せずに始めたものですが💦 上述の通り数ある認定の中でも対外的なアピールに直結するので、パートナーのエンジニアには目指す目標が出来たのではないかと思います (自分も来年は申請しようと思います。忘れてなければ💦)
- Google Cloud Partner All Certification Holders 2025 応募開始
- Google Cloud Partner All Certification Holders 2025 受賞者発表
今後について
Google Cloud 系の認定ですが、当然ですが更新期間が存在しています。 All Certification Holders を維持し続けるのであれば当然更新し続ける必要があるので、恐らく飽きない限りは更新し続けると思います。
認定資格の更新 - Google Cloud 認定資格 ヘルプ
基礎的な認定資格とアソシエイト認定資格: 認定資格の有効期限の 180 日前から更新が可能です。
プロフェッショナル認定資格: 認定資格の有効期限の 60 日前から更新が可能です。
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Google Cloud 認定資格の有効期間は何年ですか?
Professional の試験は 2 年間有効です。Associate と Foundational の試験は 3 年間有効です。
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