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トラック係数が1ではなくなった日

2025/03/06に公開

※これは、深夜テンションで書いたポエムです。

今日は、いくつかの重要な機能と、一部のサービスのECS化をリリースした。
(そのうちの一つは、おそらくサービスのプレスリリースで別途発表するので、ここでは説明しない。)→プレスリリースがでました

ずっとやりたかったけど、整理が難しくて手がつかなかった機能。目立つものと地味なものと、それぞれ難しいと思っていたものが、私自身の手を経ずに出来上がった。2024年のはじめには、まず手をつけられない機能だった。それができた。
それとは別に、昨日はあるコーナーケース不具合が見つかった。おそらく、0.001%か、それより低い確率で発生する事象だと思う。正確な計算はできていないが、実際の件数からすればそうなのだ。私に余裕があれば、すぐに直してリリースしてしまいたかった。余裕があったなら、30分でリリースしていたと思う。でも、そうもいかないかな、と思っていて、「最遅で明日のリリースに乗せる」とだけ言っていたら、その不具合は修正されて、かつテスターの検証まで行われてしまった。私はそれをリリースするだけでよかった。

からの、今日。

ECS対応がリリースされたことで、私はリリースをする必要もなくなった。まあ、なんだかんだリリースはしてもいいし、あるいは作業としては別の人がやっても見張っているかもしれないのだが、とにかく私がいなくてもリリースが円滑に進む状態になった。
運用上の、そこそこ面倒なコーナーケースの対応ができることは、(私も事象の解読を行ったとはいえ)ほぼ完全に示された。多分できそうという手応えはあった中で、実際にできたし、何より私が直接言わずにそれが遂行されたということは、本当によかった。
定期リリースするためのサイクル・仕組みは一昨年に作ったし、そのリリースのための打ち合わせは企画された最初から私は出席していない。他の開発メンバーから、オペレーションに説明する仕組みができている。
戦力とか作業量とか、そういうことを除けば、もはや本当に私がいなくても動くようになった。
もちろん、これまでも、仮に私がいなくなったらいなくなったなりにそれぞれで調べて動いて、なんとか保守はできたと思う。思うが、一応は日常業務をチームとしては私以外で把握できているという状況にはなった。

某サービスをリリースしたときに、トラック係数が2になったということを言ってはいたのだが、今のように開発サイクルも含めて完全に定義・整理された状態ではなかった。いまは、その効率や精度はさておき、スケジュールされた仕組みとしてリリースのサイクルが定義されていて、ある程度は誰でもできる。本当の意味で、トラック係数が1ではなくなったし、それが2か3かというのは正直わからない。もっと多いかもしれない。それぐらいの状態にはなった。
正社員にAWSアカウントを一つ提供して、CDKを動かして実際にキャパシティを除けば本番とほぼ同等の一式環境を構築して(この環境一式で一人あたり月額万単位の金がかかっている)、だいぶリッチな福利厚生と言って差し支えない環境を作る判断をして、おそらくそれは相当な功を奏して、みんながそれなりには基盤を理解できるようになった。
それでもリリースには難しいこともあったりして(といってもsshしてgit pullするだけで良かったのだけど)、でもそれもCodeDeployでblue/greenデプロイできるようにして、単純なリリースなどは大体誰でもできるようになった。

採用対象を未経験者に制限しているわけでは全くないのだが、今のうちの開発チームの正社員は私を除いて全員が開発未経験で、いわゆるWeb開発スクールを卒業して中途採用したメンバーだ。サービスは昔と比べればだいぶ複雑な構成になったが、それでもチームとして今のサービスを維持開発できる。

某所で、「過去の自分に怒り狂い慟哭する」という言葉を見かけた。
怒り狂い慟哭するという表現が適切かはわからないが、思い出したら反射的に叫ばざるを得ないような出来事も、なんでそんな事をしたかなと思うような出来事も、どうにか避けられなかったのかなと思うような出来事も、いくらもあった。あったというか、今でもまだ増え続けているし、自分の力不足を痛感することが未だにある。未だにあるが、それでもようやく、トラック係数が本当に1でなくなるという経験をすることができた。

次の課題はたくさんあって、しかもそれをうまく超える算段はできていない。普通にピンチだが、まあでも進んではいる。

AIで仕事がなくなる、と言える人々は本当に羨ましい。私の仕事はAIで無くなるとは全く思えないし、無くなるものなら無くしてほしい。仕事をせずに無限に価値を産めるようになる、ということだから。

だんだん、眠くて何を書いているのかわからなくなってきた。
今日がそんなマイルストーンの日だとは全く思っていなかった。
ただ、気づいてメモしたりしていたら、なんだかこういうことになってしまった。
そういうただのポエム。

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