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Claude CodeからCodex CLIへ移行した話 — モバイル/SRE/クラウド視点
要約
- Claude Codeの更新タイミングでサブスクを解約し、Codex CLIへ移行。
- モバイル/SRE/クラウドのCLI中心ワークフローに適合。
- コスト低下+精度向上。Windowsでの操作性も改善。
前提
- 著者のロール: モバイルアプリ開発 / SRE / クラウドエンジニア。
- AIのCLIを使い、ローカルのコード/IaC/スクリプトを一緒に扱う。
- リポジトリにガイド(AGENTS.md 等)を置き、それに沿って動いてほしい。
Claude Codeの不満
- 品質の揺れ: 一定期間の精度低下があり安定性に不安。
-
ガイド無視:
CLAUDE.md
を無視する挙動があり、「mdを育てる」前提が崩れる。 - Windowsでの改行問題: 意図通りに改行できず生産性低下。
- 価格: 月100ドルは使用量の割に高い。
- 文脈づくりの負荷: こちらが丁寧に文脈を整えないと動かない。
- 自動化止まり: 脳内手順の自動化以上に踏み込まない。
- MCP(serena)でも伸び悩み: 期待ほど賢くならなかった。
- Yesマン傾向: 反論や代替案が弱く任せづらい。
移行のきっかけ
- 課金期限が迫りフラットに見直し。
- 要件: CLI中心 / レート制限回避 / ガイドライン遵守。
- 結果: Codex CLIへ移行し、そのまま定着。
Codex CLIのよかったところ
- 価格とレート: 月20ドル。GPT-5 mediumでレートリミット未到達。
- レート更新: 2025/08/23 に ChatGPT Plus のレートリミットが50%引き上げとの報告あり(出典: https://x.com/embirico/status/1959057942445269141)。
-
ガイドライン遵守:
AGENTS.md
やリポの規約を素直に守る。 - 精度: 要点抽出が鋭く、誤答が減り手戻りが減少。
- Windows相性: 改行ミスが激減し操作感が素直。
-
スラッシュコマンド:
/compact
/diff
/status
などが使える。 - ChatGPTエコシステム連携: Plus契約等があれば Sora など付随サービスも併用可能(提供状況と地域に依存)。
Codex CLIの不満
- 一部スラッシュコマンドが無い(Claude Code互換ではない)。
- hook 等の拡張機能が無い。
- ネイティブなWeb検索機能が無い(必要なら外部コマンド/API連携で補完)。
結果
- 精度安定: ガイドライン(AGENTS.* など)を踏まえた応答が一貫し、再指示・やり直しが減少。
- 作業速度: CLI前提のやり取りと差分適用が噛み合い、編集→検証の往復が短縮。
- コスト: 月額が約100→20ドルとなり、実利用でも課金圧が目に見えて低下。
- Windows適性: 改行/インデント崩れがほぼ解消し、Git差分が綺麗な状態で維持しやすくなった。
-
CI通過率の向上(体感):
flutter analyze/test
や Functions の lint/ビルドが初回で通るケースが増え、PRの手戻りが減少。 - ドキュメント駆動の回しやすさ: リポ内の規約やドキュメント更新と実装がズレにくく、ナレッジの陳腐化を抑制。
まとめ
- CLI中心・Windows併用・ガイド重視の自分には Codex CLI が最適。
- 手戻りの少なさとコストの素直さが決め手。
- Claude Code の良さは参考にしつつ、当面は Codex CLI を主力に。
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