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Raspberry Pi 5 クラスターの構築記録

「いつかは『おうち Kubernetes インターン』をやってみたい」と誰しも思っているだろう。
Raspberry Pi 5 が公開された今、ついにその時がやってきたのかもしれない。
最終的に購入したもの
購入物 | 値段 | 個数 | 合計 |
---|---|---|---|
Raspberry Pi 5 4GB | £59.30 | 4 | £237.20 |
送料 | £3.99 | ||
GeekPi Raspberry Pi Cluster Case | £17.99 | 1 | £17.99 |
USB-C Charger | £35.59 | 1 | £35.59 |
USB-C Cable x 2 | £5.99 | 2 | £11.98 |
microSD 256 GB | £16.65 | 4 | £66.6 |
Micro HDMI to HDMI Display Cable | £5.76 | 1 | £5.76 |
NETGEAT PoE Switch 5 Port | £84.99 | 1 | £84.99 |
CAT7 Flat LAN Cable | £5.98 | 4 | £23.92 |
合計 | £488.02 (¥92,243) |

電源周り
- 仕様によると、USB-C 経由の 5V/5A DC 電源が必要 => 25W (= 5V x 5A)
- 供給方法
- USB-C 経由
- PoE 経由
- メリット
- 配線を減らせる (特にクラスターを作る人)
- デメリット
- PoE ハット (Raspberry Pi を PoE に対応させるためのアドオンボード) と PoE スイッチングハブが必要
- メリット
USB-C
公式が 27W USB-C Power Supply を提供しており、Power Delivery をサポートしていて、以下の組み合わせが可能らしい。
- 5A / 5.1V (25.5W)
- 3A / 9V (27W)
- 2.25A / 12V (27W)
- 1.8A / 15V (27W)
クラスター作りたいので、複数ポートついてる電源タップが欲しい。
- USB 規格 (Universal Serial Bus)
- USB 1.0
- 仕様公開年: 1996 年
- 最大転送速度: 12 Mbps (1.5 MB/s)
- Low-Speed: 1.5 Mbps
- Full-Speed: 12 Mbps
- 供給電力: 0.5A / 5V (2.5W)
- USB 1.1
- 仕様公開年: 1998 年
- 最大転送速度: 12 Mbps (1.5 MB/s)
- Low-Speed: 1.5 Mbps
- Full-Speed: 12 Mbps
- 供給電力: 0.5A / 5V (2.5W)
- USB 2.0
- 仕様公開年: 2000 年
- 最大転送速度: 480 Mbps (60 MB/s)
- High-Speed: 480 Mbps
- 供給電力: 0.5A / 5V (2.5W)
- with USB BC (Battery Charging) 1.2: 1.5A / 5V (7.5W)
- USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1 / USB 3.2 Gen 1)
- 仕様公開年: 2008 年
- 最大転送速度: 5 Gbps
- SuperSpeed: 5 Gbps
- 供給電力: 0.9A / 5V (4.5W)
- USB 3.1 (USB 3.1 Gen 2 / USB 3.2 Gen 2)
- 仕様公開年: 2013 年
- 最大転送速度: 10 Gbps
- SuperSpeedPlus (SS+ モード): 10 Gbps
- 供給電力: 0.9A / 5A (4.5W)
- with USB PD (Power Delivery):
- 3A / 9V (27W)
- 3A / 15V (45W)
- 3A / 20V (60W)
- 5A / 20V (100W)
- with USB PD (Power Delivery):
- USB 3.2 (USB 3.2 Gen 2x2)
- 仕様公開年: 2017 年
- 最大転送速度: 20 Gbps
- SuperSpeedPlus (SS+ モード): 20 Gbps
- 供給電力: 0.9A / 5A (4.5W)
- with USB PD (Power Delivery):
- 3A / 9V (27W)
- 3A / 15V (45W)
- 3A / 20V (60W)
- 5A / 20V (100W)
- with USB PD (Power Delivery):
- USB 1.0
候補
PoE (Power over Ethernet)
- Ethernet ケーブル経由で電源供給ができる。
- 3 つの PoE 規格
- PoE (IEEE 802.3af)
- 最大電力: 15.4W (12.95W の PD に対して利用可能)
- PoE+ (IEEE 802.3at)
- 最大電力: 30W (25.50W の PD に対して利用可能)
- PoE++ (IEEE 802.3bt) Type 3
- 最大電力: 60W (51W の PD に対して利用可能)
- PoE++ (IEEE 802.3bt) Type 4
- 最大電力: 100W (71W の PD に対して利用可能)
- PoE (IEEE 802.3af)
- PSE / PD
- PSE (Power Sourcing Equipment): 給電機器 => スイッチングハブ
- PD (Powered Device): 受電機器 => Raspberry Pi
- 電力クラス
- PoE の PSE から PD にどれくらい電力供給できるかを定めたもの
- 5 つのクラス (なぜクラス 0 が クラス 1 ~ 3 をカバーしてるのかは謎。。。)
- クラス 0 => IEEE 802.3af / PoE
- PSE 電力: 15.4W
- PD 電力: 0.44~12.95W
- クラス 1 => IEEE 802.3af / PoE
- PSE 電力: 4.0W
- PD 電力: 0.44~3.84W
- クラス 2 => IEEE 802.3af / PoE
- PSE 電力: 7.0W
- PD 電力: 3.84~6.49W
- クラス 3 => IEEE 802.3af / PoE
- PSE 電力: 15.4W
- PD 電力: 6.49~12.95W
- クラス 4 => IEEE 802.3at / PoE+ (Raspberry Pi 5 には、これが必要)
- PSE 電力: 30W
- PD 電力: 12.95~25.5W
- クラス 0 => IEEE 802.3af / PoE
PoE HAT
- 公式が出してる PoE HAT
-
PoE HAT – Raspberry Pi
- 規格: IEEE 802.3af (PoE)
- 対応機器: Raspberry Pi 3 Model B+ / Raspberry Pi 4 Model B
-
PoE+ HAT – Raspberry Pi
- 規格: IEEE 802.3at (PoE+)
- 入力ボルト数: 37-57V DC, クラス 4
- 出力電力: 5V DC / 4A
- 対応機器: Raspberry Pi 3 Model B+ / Raspberry Pi 4 Model B
-
PoE HAT – Raspberry Pi
以下の記事によると、Raspberry Pi 5 はピンの配置が変わっていて、L 字型のすっきりとしたものが作れるようになるらしい?でも、探しても、まだ見つからない。。。すぐに発売されることを期待。
(2024-02-12 追記) Waveshare が Raspberry Pi 5 用の PoE HAT をついに発売。追加の HAT をつけられるように GPIO ピンを維持してるのだが、ケースに収まるかどうか。。。
PoE Switch
- 要件
- 最低 3 つの Raspberry Pi から構成 => 各ポート 25W と全体で 75W あれば安心
- 学習用なので大きなクラスタにするつもりはない (<= 8)
- 探してみての感想
- 5 ポートで 75W 以上のものが、なかなか見当たらない。
NETGEAR 製の製品を Amazon で見ていた際に、以下の比較表を見つけた。
Unmanaged は、Plug-and-Play で使えて設定いらずということらしい。
NETGEAR GS305PP に決定!
LAN Cable
- LAN ケーブル: https://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/lancbl/hikaku.html
- カテゴリ: 数字が大きいほど、通信速度が速い。Cat 5e 以降は IEEE 802.3bt (PoE++) まで使えるとのこと。
- Cat 5e
- 通信規格: 1000 BASE-T
- 通信速度: 1 Gbps
- Cat 6
- 通信規格: 1000 BASE-T
- 通信速度: 1 Gbps
- Cat 6A
- 通信規格: 10G BASE-T
- 通信速度: 10 Gbps
- Cat 7
- 通信規格: 10G BASE-T
- 通信速度: 10 Gbps
- Cat 7A
- 通信規格: 10G BASE-T
- 通信速度: 10 Gbps
- Cat 8
- 通信規格: 40G BASE-T
- 通信速度: 40 Gbps
- Cat 5e
- カテゴリ: 数字が大きいほど、通信速度が速い。Cat 5e 以降は IEEE 802.3bt (PoE++) まで使えるとのこと。

ラック・ケース周り
- 要件
- ロマンのためにやるので、かっこいい感じにはしたい。
- PoE Switch がいい感じに置けるとなお良し。
- Raspberry Pi 5 は割と発熱しやすいようなので、排熱はちゃんとしておきたい。
- ロマンのためにやるので、かっこいい感じにはしたい。
- ラックに納めたいもののサイズ
- PoE Switch (NETGEAR GS305PP): 15.8 x 10.1 x 2.9 cm
- Raspberry Pi 5 (8GB): 8.6 x 5.6 x 1.6 cm
候補
GeekPi 4 Layers Acrylic Stackable Rack Case
- サイズ: 12.0 x 10.0 x 7.2 cm
UCTRONICS 19" 1U Rack Mount
- サイズ: 48.26 x 14.54 x 4.45 cm
UCTRONICS Upgraded Complete Enclosure for Raspberry Pi Cluster
- サイズ: 22.4 x 16.61 x 7.9 cm

Kubernetes クラスターを構築する上で参考にしたもの
- 3日間クッキング【Kubernetes のラズペリーパイ包み “サイバーエージェント風”】 | CyberAgent Developers Blog
- Kubernetesクラスタのクラスタ 〜 100台のラズパイでおうちKubernetesを繋げてみた〜 | CyberAgent Developers Blog
- おうちで「おうち Kubernetes インターン」を実施しました | CyberAgent Developers Blog
- Raspberry PI と kubeadm で自宅 Kubernetes クラスタを構築する #RaspberryPi - Qiita
- [挫折したエンジニア向け] Kubernetesの仕組みをちゃんと理解する (入門/基本編) - YouTube