週1社内でJSer.infoとCybozu Frontend Weeklyの読み合わせ会をしている話
はじめに
フロントエンドエンジニア組織の部署内[1]で毎週読み合わせ会を開催している。開始してから1年半が経ち、執筆時点では開催回数は70回を超えた[2]。
きっかけ
毎週、それまでは個人でJSer.infoを読んでいたのだが、ほかのメンバーとの実務に関する会話の中で「(この話題は)JSer.infoでも取り上げられていたなー」などと思う場面もあり、いっそのこと「皆でパブリックに読む機会を作るのが良いでは…」と考え、読み合わせ会を開始することにした[3]。
読み合わせ会とは
大まかには以下のような形式で実施している。
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開催方法: Slackのハドルを利用
所属部署のrandomチャンネルで実施 - 開催頻度と時間: 毎週1回、1時間程度
- ファシリテーター: 筆者(主催者)
-
参加者: 任意参加(出欠報告不要)・聞き専OK・発言自由
部署外や業務委託のメンバーが参加することもある - 形式: 画面共有しながら記事の内容を読み上げつつ所感を共有していく
読み合わせ会で利用しているサイト
読み合わせ会の中で利用させていただいているサイト(記事)は以下の通り。
最初の1年はJSer.infoのみを読み合わせていたが、徐々に所属部署の担当サービスに関わりの薄い文脈のトッピクスの読み合わせは薄めにして、Cybozu Frontend Weeklyも合わせて読むようにした。
トレンドによってJSer.infoとCybozu Frontend Weeklyでトピックスが重複することもあるが、それぞれの記事での視点や異なった補足があることもあり、参加者一同学びになっている(毎週ありがとうございます🙇♀)。
下準備
開始時間の1時間ほど前に以下のような感じで本日のお品書きを共有する。
@here 本日、n回目の読み合わせ会を実施します。
xx:xxからこのチャンネルのハドルで実施です。誰でも参加自由、聞き専OKです。よろしくお願いします!
- JSer.info:
- 2024-08-25のJS: WebdriverIO v9、Node v22.7.0(TS
enum
とnamespace
の対応)、Deno 1.46(Last 1.x)- Cybozu Frontend Weekly:
- 新たなWebブラウザ「Verso」など: Cybozu Frontend Weekly (2024-08-20号)
両サイトの更新がなかったり、業務都合などによりスキップすることもある。開催可否は主催者のさじ加減によるところが大きい。
進行
ファシリテーターがサイトを画面共有し、記事の各トピックスを読み上げる。進行中、ファシリテーター自身の知見や所感を述べる。それに合わせて参加メンバーも自由に意見や知見を発言したり、一緒に会話をしながら進めていく。直接発言せずにSlackのコメントで反応をしてくれる参加者も少なくない。
ファシリテーターである自分だけではなく、メンバーからの経験なども共有する場となっているため、当然ながら一人で読むよりも学びが多いように感じている。
読み合わせ会は勉強会なのか?
主催としては「勉強会ではない」と考えて実施している。
読み合わせ会を始めようと考えた当初、世間一般で「勉強会」という形式にハードルを感じて参加を見送る人もいると知った時期だった。そこで、あえて「勉強会」という形式とはせず、義務感が生じないような気軽に参加できる場をコンセプトとして会を作ることにした。
そのため、参加は自由として出欠連絡も求めておらず、また読み合わせの下準備なども不要としている。
参加者数
当初の参加者はだいたい3〜4名だったが、徐々に増えていき、現在は多いときには10名を超えることもある。現在でも少なくとも3〜4名は参加してくれている。
なるべく定例ミーティングの被らないような時間帯に設定しているが、急遽ミーティングなどが入ることもあり毎週の参加者数は変動する。
進行方法
開始当初はあまり意識していなかったが、参加人数が増えるにつれてファシリテーターとして進行の間や参加者への語りかけなどを意識した進行をするようになった。
参加者数や参加者のキャラによって、進行方法が変わってくる。
- レスポンスの多い参加者がいる場合、トピックスで補足や意見が飛び交うことが多く、タイムスケジュールを意識しないと時間内に収まらなくなる
- 参加者が少なかったりレスポンスの少ない場合、基本的にファシリテーターだけがずっと喋り続けることになるため、ペース配分を考えないとファシリテーターの息が続かなくなる
例えば、最初は『参加者数が少なく発言も少ない』状態でも、途中から参加者が増え『参加者数が多く発言も多い』状態になることがある。その際は、参加者の状況を見ながら進行方法を柔軟に変え、時間配分を調整していくことがあり、ファシリテーターとしての勉強になることも多くあると実感している。
今後の展望
今後も特に大きな変更は考えておらず、主催・参加者が義務感を持たないという軸を保ちながら、今後もゆるく続けていきたい。参加者からのフィードバックがあれば柔軟に取り入れたり、トピックスの取り上げ方に工夫を加えることは考えている。
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