DDD 戦略的設計として実践してきた取り組みを紹介する
はじめに
こんにちは。計測プラットフォーム開発本部バックエンドブロックのディーノです。普段は ZOZOMAT,ZOZOGLASS,ZOZOFIT といった計測技術に関わるシステムの開発、運用に携わっています。
下記会社説明資料の 11 ページ目に計測技術の紹介があるのでご興味あれば覗いてください。
本記事では、計測プラットフォーム開発本部のプロダクト開発において、ビジネスチームと協業しながら実践した DDD の戦略的設計を紹介します。
この記事の想定読者
- DDD の戦略的設計について知っている方
- DDD の戦略的設計を実践してみたいが、実際に何をすればよいかイメージがつかない方
実践したこと
ここから、チームで実施した戦略的設計の取り組みついて紹介します。
ビジネスのドメイン分析
目的
ビジネスにおいて競合他社と差別化してお金の稼ぎ頭となるドメインを認識する。
アウトプット
やったこと
- プロダクトオーナーとアウトプットの叩き台を見ながら下記テーマを議論した。
- 議論テーマ
- 実際に営業活動をした際に感じた営業先のペイン
- 競合他社はどこか
- 競合他社と比較した優位性は何か
- 将来的にどういう方向でビジネスを発展させる予定か
ビジネスケイパビリティとビジネスプロセスの分析
目的
ビジネスの方法でなく内容に焦点をあてることでコアとなるビジネスケイパビリティを認識する。
アウトプット
やったこと
- ドメイン分析のアウトプットを参考に、ビジネスケイパビリティとビジネスプロセスを分けて図示
用語集
目的
ビジネスチームも含めチーム内のコミュニケーションコストを下げるため
アウトプット
用語自体はサンプルですが、ヘッダー部分は同じです。
確認済 | 記入者 | 単語 | 意味 |
---|---|---|---|
✅ | dino | 〇〇サービス | 私たちが提供するサービス |
☐ | 曾々栗太郎 | □□ アプリ | 〇〇サービスのユーザーが △△ のために利用するアプリ |
やったこと
- チーム内で用語集に記載している言葉の適用範囲を明確にした
- 営業活動をするメンバーが営業先の方と話す際は適用範囲外とした
- 単語同士の関連が伝わるように意味を記載するよう工夫した
- 定例ミーティングで時間が余った際に、チームで用語集を眺めて、気になる言葉について議論をした
最後に
DDD の戦略的設計で実践したことについて紹介しました。
どの取り組みに効果があるかは正直なところ、ビジネスのフェーズや環境に依存する部分が大きいと思います。ただ、実践をしてみて感じたのは、どのような状況であっても、ビジネスチームと開発チームの信頼感は醸成し続けるべきだと思いました。なぜなら、バックグラウンドや日々の業務で気にするポイントが異なるメンバー達が多大な時間を使い議論をし続けることは大変なことだからです。
私たちのチームがどうかというと、チームメンバーによって互いの信頼感を向上させる施策を実施していることもあり、ビジネスチーム含め継続して議論をしています。
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