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Snap Cameraで髭を消してNVIDIA Broadcastで背景を抜いてOBSで任意の背景を設定した仮想カメラでカメラ映りは抜群だ!

2022/12/03に公開

タイトルがすべてです。

本記事の対象者は NVIDIA GeForce RTX 2060 以上の NVIDIA 製 GPU を搭載した Windows PC ユーザーですが、macOS ユーザーでも NVIDIA Broadcast 以外のパートは適用できます。

Google Meet、Zoom、Microsoft Teams、Cisco Webex …と様々なビデオ会議ソリューションがありますが、ビデオ会議を実施する相手によって使われているソリューションが異なることはそう珍しくありません。そのたびにバーチャル背景を変えるのは面倒ですし、使用するソリューションによっては背景画像が設定できないこともあります。そんなときは汎用性の高い OBS の「仮想カメラ」を使うと捗るかもしれません。

髭を消したい

筆者は普段から髭を伸ばしていないので、時間帯によっては少しだけ伸びた髭が目立つことがあります。まずはこの髭を Snap Camera で消します。

Snap Camera は Snapchat の Snap, Inc. が提供しているフィルター機能を持ったバーチャルカメラアプリです。日常的に使いやすいものから、癖のある尖ったものまで、様々なフィルターを利用できます。
カメラソースとして使用する際には「Snap Camera」を選択します。

髭を消すためには Remove Beard by Snap, Inc. を使用します。

https://www.snapchat.com/unlock/?type=SNAPCODE&uuid=81f476238cf84615ba349efe82b36c27&metadata=01

Search Lenses に上記の URL を入力するとフィルターが表示されるので、フィルターを選択して Favorite しておきましょう。2 回目以降はお気に入りから使えるようになります。

Remove Beard 系フィルターは他にもありますが、個人的にもっとも精度が高かったのはこの Snap 社公式のものでした。

なお、このフィルターは最低限の美肌補正もかかります。ちょっとお疲れで調子が今ひとつなお顔の状態も良くしてくれます。筆者はもうこれ無しでは無理です:p

こんな手間を取らずとも、髭が気になるなら「ひげ脱毛」をして、お肌の調子が気になるなら日頃からお肌のケアを入念にすれば良いのでは?

背景を抜きたい

テレカンツールごとに背景の抜き方が変わるので、ここは NVIDIA Broadcast アプリを使います。

NVIDIA Broadcast は NVIDIA の GPU パワーで、マイクのノイズ除去とエコー除去、そして本記事の要であるカメラ映像の背景抜きをグリーンバックを使わずに高精度で実現するアプリです。
カメラソースとして使用する際には「Camera (NVIDIA Broadcast)」を選択します。

「カメラソース」に「Snap Camera」を設定すると、髭が消えて美肌補正がかかっている自分自身が映ります。

ここに「エフェクト」で「背景の削除」を選択し、右側のトグルで ON にします。搭載されている GPU のパワー次第ですが、問題がなければ「クオリティ」がオススメです。特に髪の毛の抜け感が違います。

NVIDIA Broadcast は常に被写体を真ん中に配置してくれる「オートフレーミング」機能もあるので、状況に応じて併用すると良いでしょう。画像では「オートフレーミング」を ON にしています。
なお、「オートフレーミング」を使う場合は標準状態よりも少しデジタルズームする形になるので、やや広角なカメラを利用していると都合が良いです。

任意の背景を設定してテレカンツールで共通して使える仮想カメラにしたい

Snap Camera で髭を消して美肌補正をかけ、NVIDIA Broadcast できれいに背景を抜きました。背景が抜かれている状態になっているので、最後に OBS Studio で好きな背景を組み合わせます。

OBS は「ビデオ録画と生放送用の無料でオープンソースのソフトウェア。」です。特に YouTube ライブなどの「配信」で使われていますが、今回は「ビデオ録画」にも「配信」にも使いません。

OBS の細かい使い方は省きますが、まずソースの追加→映像キャプチャデバイスで「Camera (NVIDIA Broadcast)」を選択します。現時点での見栄え NVIDIA Broadcast と同じ状態です。


映像キャプチャデバイスで NVIDIA Broadcast を指定する

次にソースの追加→グループ化からフォルダを作成して「背景」などにリネームします。そしてその中に任意の画像や背景色をセットします。動画を背景にすることも可能です。

OBS のソースはレイヤー構造になっているので、最上段に NVIDIA Broadcast を置き、文字通り背景となる最下段に背景画像や背景色の入ったフォルダを置きます。

あとは使いたい背景画像や背景色の右端に表示されている 👁 をトグルで切り替えることで完成です。

最後にコントールにある「仮想カメラ開始」をクリックすることで、もろもろを設定した完成した状態を「バーチャルカメラ」として利用できます。


単色の背景色や動画の背景、画像の背景を複数設定して、「仮想カメラ」を実行している状態

冒頭に挙げたようなテレカンツール、Google Meet、Zoom、Microsoft Teams、Cisco Webex などのカメラソースとして「OBS Virtual Camera」を選択してください。その際にテレカンツール側のバーチャル背景は設定すると 2 重でかかることになるので使いません。

もちろんテレカン時に OBS は起動したままです。あとは状況にあわせて背景をポチポチ切り替えてください。

余談ですが、映像キャプチャデバイスで NVIDIA Broadcast ではなく、いわゆる「アバター」を設定することで、即席 VTuber 配信環境の出来上がりです:)

まとめ

Snap Camera → NVIDIA Broadcast → OBS と 3 ステップ踏むことになり、なんとなく面倒に感じるかもしれません。しかし、一度だけ設定しまえば、テレカンツールの種類を問わずに常に安定した同じカメラ映りになります。複数のツールを横断して使うことによって生じるかもしれない「このツールの背景変更はどこだっけ?」のようなことが起こらなくなります。やったねこれでカメラ映りは完璧です!


現場からは以上です!

株式会社ZOZO

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