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事前予約でアプリをリリースしたら初日で人気アプリになった話

2024/09/11に公開

先月「ずんだもんボイス・ムービーメーカー」というアプリを公開しました。

https://apps.apple.com/app/id6479183761

https://play.google.com/store/apps/details?id=social.zunda.maker

弊社としては初めてアプリストアの事前予約機能を利用しました。

これはアプリの公開前でもストアに「事前予約ページ」を作ることが出来、事前予約をしていただくとアプリの公開後に自動ダウンロードされるようになる機能です。

今回、色々と知見を得られたので記事としてまとめていきます。

※「ずんだもん」はSSS合同会社の商標です。アプリのアイコンは坂本アヒルさんのイラストを使用しております。

事前予約期間

iOS … 7月30日〜8月20日(約22日間)
Android … 7月30日〜8月22日(約24日間)

Androidは事前予約と本公開で別々の審査が必要らしく、そのことを知らなかったためにiOSより2日ほど事前予約期間が長引いています。

iOSは8月20日公開に設定していましたが、実際は8月19日の23時ごろに自動ダウンロードが始まりました。

事前予約の推移

iOS

iOS版の事前予約数

目立つ動きをした日の数値を手動で入れています。
一番大きな動きをしているのが8月4日〜8月6日ですね。2日間で5倍くらい増えています。
これは App Store 内で「ずんだもん」と検索した時に、それまでは5番目以降をうろうろしていたのが急激に上がって2位か3位辺りで定着するようになったためです。
その後は公開まで落ちることはありませんでした。

ちなみに事前予約の流入経路はほぼストア内検索経由のみで、他の経路は多い日でも3予約しかありませんでした。
ただ、Xでそこそこリポストしていただけていたので、実際の数値と乖離があるように思います。

Android

Android版の事前予約数

Google Play で「ずんだもん」と検索した際の順位は、競合が少ないのですぐに4位以内に入っていた記憶があります。
ただし順位は1位〜4位辺りを長い間うろうろしていました。公開の一週間前くらいからは2位で安定しましたが、Androidは人によって検索順位が変わるため、あまり参考にならないと思います。

詳しくは後述しますが、iOS版を配信開始した際、Xで反響が大きかったので一気に事前予約数が増えました。
配信開始後も何故か事前予約されていますが、理由は不明です。

公開後一週間の推移

iOS

iOS版のダウンロード数(合算)

公開後は事前予約数+αのダウンロードが行われ、その後も安定して50〜60ダウンロードくらいされるようになりました。

iOS版のダウンロード数(ソース別)

公開後は、Xの宣伝用アカウントに固定していた事前予約開始時のポストが一気に拡散されました。

https://x.com/zunapp/status/1818060617863020884

大変ありがたいことに、およそ1.5万imp増、フォロワー30人増、50リポストくらいしていただけたと思いますが、三週間前のポストが拡散されるのを想定しておらず、メモできなかったため、はっきりとは判りません。

Android

Android版のダウンロード数

日本ではAndroid版のダウンロード数がiOSよりも少なめ(弊社では2〜3割程度が多い)ですが、競合が少ないのでiOSの半分程度ダウンロードしていただけています。

ただ、iOSと違って事前予約数538に対して326しかダウンロードされておらず、こちらの数値も少し怪しいです。
恐らく事前予約のキャンセル分が反映されていないのだと思います。

公開後のストア内順位と検索順位(ASO)

iOS

公開後、App Store では事前予約による自動ダウンロード分がそのまま順位に反映されたのか、公開してすぐにカテゴリーランキングに載りました。

App Store のユーティリティランキングで81位

(撮り忘れましたが、最初に見た時は確か75位くらいでした)

その後急速に落ちていき、2日目にはカテゴリーランキング圏外になりました。

そして、「ずんだもん」で検索した時の検索順位が奇妙な動きを見せました。

というのもDL数自体は1日50〜60台と、事前予約よりも少し良いくらいに落ち着いたのですが、検索順位はその後も怒涛の勢いで下がっていき、3目目辺りで上から20番目くらいに。全然関係ないアプリよりも下になりました。

アプリ名で検索しても検索順位最下位

このスクリーンショットは2日目にiPadで撮ったものです。
当時iPad版のストアではユーティリティランキング110位くらいでしたが、アプリ名で検索しても最下位でした。

しかし、公開してから4、5日目辺りから上がり始め、6日目には再び「ずんだもん」で2番目になりました。
その後はずっと2番目にいます。

事前予約の時も4、5日目に上がり始めたので、検索順位の仕組みが何となく垣間見える結果となりました。

Android

Google Play では公開してから検索順位が下がることなく、事前予約から本公開に切り替わって数値が伸びたためか、今は1番目に出るようになっています。

おまけ:事前予約期間に行ったSNS施策

忙しくてあまり出来なかったのですが、一応Xのアカウントを作りました。

https://x.com/zunapp/

流石にフォロワー0だと全く拡散されないので、7月頭〜事前予約を始める7月末までに、アプリに興味を持っていただけそうな方を時々フォローしていました。

https://x.com/zunapp/status/1818060617863020884

その後は、先ほども貼ったこのポストを引用リポストする形で進捗を8月の最初の頃に3回投稿しただけです。後はやはり時々フォロー。

ただ、ありがたいことにこのポストをリポストしてくださる方が何人もいらっしゃり、3000imp程になったので、そこそこ事前予約していただけたようです。
そのおかげか一週間ほどでストア内の検索順位が安定して上の方になりました。

一応TikTokのアカウントも作りましたが、こちらも1投稿しただけ…。

https://www.tiktok.com/@zundamonapp

SNS施策は以上です。

まとめ

今回は幸い多くのユーザーの方に需要のあるアプリを作ることが出来たようなので、事前予約を行わなくても最終的には同じくらいの水準に達していたと思います。

とはいえ早さに関しては段違いだと思います。
今回のように、App Store はDL数が検索順位に反映され始めるのが遅いので、公開してSNSで拡散していただけたとしても、順位に反映される頃には落ち着いてしまっています。

そういった事情を鑑みても、経験則なので不正確ではありますが、今くらいの検索順位になるまでに大体1ヶ月はかかっていたのではないかと思います。

通常のリリースの代わりに事前予約で公開しても特にデメリットがないので、事前予約されやすいジャンルのアプリ限定ではありますが今後も活用していこうと思いました。

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