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「ほんとにそれ前提?」と思えると、ちょっとラクになる話
この記事が役立つ人
- 様々な思考法について学んで実践したい人
- 駆け出しのエンジニア
前提とか仮定って言われても、ちょっと堅い感じするけど、
日常でもけっこう「それって本当にそう?」って問い直すだけで、気持ちが軽くなったりするんだよね。
たとえば──
🍳 「料理、私が毎日やらなきゃ」って思ってない?
疲れて帰ってきた夜、「今日も夕飯作らなきゃ…」って思う瞬間ってない?
でもちょっとだけ立ち止まって、「それって本当に“私が”“毎日”やらなきゃいけない前提?」って問い直してみる。
- たとえば「夫の方が先に帰るなら、彼が作ってもいいんじゃない?」
- 「週3回だけでも外食や冷凍食品でOKって決めたらどう?」
- 「子どもが高校生なら、任せてもいい日を作れない?」
こういう“問い直し”って、ちょっと心をゆるめてくれる。
🧠 無意識にある「思い込みフィルター」
人の頭の中には、ほんとうにたくさんの前提が隠れてる。
- 「真面目にやらないと、誰かに怒られる」
- 「ちゃんとしなきゃ、大人として失格」
- 「家族を支えるのが自分の責任」
これ、ぜんぶ“無意識の仮定”だったりする。
でもね、それってほんとに絶対?
ちょっと逆から見てみると、こんなふうにも言えるかも。
- 「たまにはズルしても、世界はちゃんと回ってる」
- 「ちゃんとしてる風に見える人も、裏ではけっこう抜いてる」
- 「誰かを支えるには、まず自分が倒れない方がだいじ」
🔄 逆の仮定で考えてみる
これは「前提をひっくり返してみる」っていうコツ。
たとえば…
-
仮定①:「家事は完璧にこなすべき」
→ 逆:「家事はほどほどでも、誰も困らない」 -
仮定②:「勉強は毎日コツコツ続けるもの」
→ 逆:「がっつりやる日が週2でも、意外と覚えてる」 -
仮定③:「迷惑をかけないように生きるべき」
→ 逆:「迷惑をかけ合って、生きていくのが人間」
この“逆から見てみる”だけで、頭の中のしんどさがほぐれることがある。
🌱「これって前提かも?」と気づく練習
最初からすべての仮定に気づくのはむずかしい。
でもちょっとずつ、こうやって問いかけてみると練習になるかも。
- 「それ、ほんとに私がやるべき?」
- 「なんでそう思ったんだっけ?」
- 「もし〇〇だったらどうなる?」
思考をやわらかく保つって、なんだか自分を守ることにもつながるんだ。
# モヤモヤを感じたときの思考処理フロー
入力: 思っていること → thought
関数: 仮定を見つける(thought)
もし thought に「〜しなきゃ」「〜すべき」などの言葉があれば
→ その背後にある仮定を取り出す
なければ → 何も返さない
関数: 仮定を反転する(assumption)
→ 「もし◯◯じゃなくてもいいとしたら?」という問いをつくる
関数: 反転した仮定を想像する(alt_assumption)
→ それが現実的かどうか、心の中でシミュレーションする
関数: 小さく試してみる(alt_assumption)
→ 一度だけ軽くやってみる
→ 「気持ちが軽くなった?」「問題は起きなかった?」をチェック
関数: 採用するか決める(result)
→ 軽くなっていれば「新しいやり方」として採用
→ モヤモヤが増えるなら保留
処理の流れ:
thought = モヤモヤしていることを入力
assumption = 仮定を見つける(thought)
もし assumption があれば:
alt = 仮定を反転する(assumption)
仮定を想像する(alt)
result = 小さく試してみる(alt)
採用するか決める(result)
そうでなければ:
「今回は仮定が見つからなかった」とメモ
🪷まとめ:前提に気づけると、選択肢がふえる
前提とか仮定って、“見えないメガネ”みたいなもので、
知らず知らずのうちに、ものごとの見え方を決めちゃってる。
でも、そのメガネに気づいて外してみると、
「あれ? こんな選択肢もあったのか」って、ちょっと世界が広がる。
たとえば…
ちょっと論理っぽく見てみよう
# 思考の柔軟性を高める仮定反転のプロセス
状態(出発点, モヤモヤしている).
% モヤモヤの原因を特定する
原因を探す(モヤモヤしている, 「〜しなきゃ」や「〜すべき」の思い).
% 仮定を見つける
仮定を発見(「〜しなきゃ」, 「私は○○であるべき」).
% 仮定を逆にしてみる
逆仮定(「私は○○であるべき」, 「○○でなくても、だいじょうぶ」).
% 仮定をテストしてみる
試す(逆仮定, 小さな行動).
% 自分に合うなら取り入れる
採用する(逆仮定, 気持ちが軽くなった場合).
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