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Cloud9(linux2023)をTypeScriptが実行できる環境にする
やること
Cloud9を、TypeScriptが実行できる環境にするセットアップ手順です。
環境
用意したCloud9の情報です。
項目 | 設定値 |
---|---|
プラットフォーム | Amazon Linux 2023 |
インスタンスタイプ | t3.small |
パブリックサブネットに構築しました。
セットアップ手順
セットアップは簡単。以下のコマンドを実行するだけです。
nvm install node
nvm use node
npm install -g typescript
セットアップコマンド実行後の各モジュールのバージョンはこれでした。
$ npm --version
10.8.0
$ node --version
v22.2.0
$ tsc --version
Version 5.4.5
動作確認
本当にTypeScriptのスクリプトが実行できるか確認します。
用意したサンプルスクリプトはこれです。
example.ts
// example.ts
let message: string = "Hello, TypeScript!";
console.log(message);
このexample.tsを実行するのですが、実行にはひと手間必要です。このtsファイルからjsファイルを作成しそのjsファイルを実行します。
では、ここから検証になります。まずは、TypeScriptプロジェクトを作成します。
mkdir my-typescript-project
cd my-typescript-project
tsc --init
my-typescript-project ディレクトリ配下にexample.tsファイルを格納します。するとファイル構成は以下のようになります。
$ pwd
/home/ec2-user/environment/my-typescript-project
$ ls
example.ts tsconfig.json
TypeScriptファイルをJavaScriptにコンパイルします。
tsc example.ts
コンパイルすると example.js ファイルが作成されます。
$ ls
example.js example.ts tsconfig.json
作成されたjsファイルを実行します。
node example.js
以下が実行結果です。期待した通りに動いてくれました。
$ node example.js
Hello, TypeScript!
おまけ
コンパイルとjs実行を行うシェルスクリプト書いてみました。
exets.sh
#!/bin/bash
# TypeScriptファイルをコンパイル
tsc example.ts
# コンパイルされたJavaScriptファイルを実行
node example.js
以下はシェルを使ってスクリプトを実行したときの実行結果です。
$ ./exets.sh
Hello, TypeScript!
ちょっと改良して、シェルスクリプト実行時に、tsファイル名を引数として渡せるようにしました。
exets.sh
#!/bin/bash
# 引数として渡されたファイル名を使用してTypeScriptファイルをコンパイル
tsc $1.ts
# コンパイルされたJavaScriptファイルを実行
node $1.js
echo "$1.tsがコンパイルされ、$1.jsが実行されました。"
改良版シェルスクリプトの実行結果です。
$ ./exets.sh example
Hello, TypeScript!
example.tsがコンパイルされ、example.jsが実行されました
余談
TypeScriptファイルをJavaScriptにコンパイルしたときのjsファイルはこのようになっていました。
example.js
// example.ts
var message = "Hello, TypeScript!";
console.log(message);
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