isc-dhcp-clientがEOLなのでdhcpcdに移行してみた(Debian12)
最初に
Debianユーザーの中で、/etc/network/interfaces(intefaces.d/*)でネットワークとDHCPの設定をしている方がいると思います。IPアドレス取得時に呼び出されているのはisc-dhcp-clientですが、既にEOLとなっています。
Debian公式は
ISC は isc-dhcp のクライアントおよびリレー部分の維持を止めることを 決定したため、これらは 4.4.3 リリースより後は削除され、サーバコンポーネント のみが残る予定です。isc-dhcp-client (dhclient) の代替品の利用を 検討してください。
と発表しており、早期移行を進める必要があるようです。またinterfacesも併用したいので、dhcpcdを使用することにしました。
環境
Debian12.8
※ネットワークの作業をするため、SSH越しからの作業はオススメしません。
導入
まずdhcpcdから導入していきます。
sudo apt install dhcpcd
ただし推奨パッケージの関係でwpasupplicantが勝手に付属してくるので、いらないならば
sudo apt install dhcpcd --no-install-recommends
で導入可能です。
続いてinterfacesを弄っていきます。
競合を避けるため、dhcpでIPを取得しているインターフェイスの箇所を全部削除(コメントアウト)します。 今回はeth0が該当インターフェイスなので、それに関わる部分を全て消すかコメントアウトします。(IPv4もIPv6も)
auto eth0
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp
iface eth0 inet6 auto
hoge eth0 hogehoge
↓
#auto eth0
#allow-hotplug eth0
#iface eth0 inet dhcp
#iface eth0 inet6 auto
#hoge eth0 hogehoge
続いてdhcpcdが自動起動するようにします。
sudo systemctl enable dhcpcd
さてこれで設定は殆ど完了です。
あとは再起動するとdhcpcdがdhcpとdhcpv6,RAを取得してIPアドレスを自動設定できます。
ip a
でアドレスが付与されているか確認しましょう。
その他
静的設定したいときは、
interface eth0
static ip_address=IPアドレス
static routers=デフォルトゲートウェイ
static domain_name_servers=DNS1, DNS2...
また、resolv.confを上書きされたくないときは、
nohook resolv.conf
以上になります。
※ちなみにアカウントを作成してから初めての記事になります。(適当でごめんなさい)
参考サイト
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