【資格勉強】基本情報技術者試験に1か月で合格する方法
はじめに
はじめまして、AIエンジニアを目指しているmitaです!
この記事の目的は基本情報技術者試験に1か月で合格する方法や取得するメリットを共有することです。
今後もキャッチアップした内容を共有していきますので、何かの形でお役に立てれば光栄です!

結論
- 基本情報は必須資格!
- 科目Aは過去問5年分を9割取れるまで繰り返す!
- 科目Bは得意不得意分かれる!プログラム未経験者は対策専門書を買おう!プログラム経験者はノー勉でもOK!
基本情報技術者試験を取得する意味
早速ですが本題です。
基本情報技術者試験を取得する意味は何でしょうか?
試験内容はアルゴリズム、セキュリティ、ネットワーク、ハードウェアはもちろん、プロジェクトマネジメントや経営戦略など多岐にわたります。
ですが直接業務で使用する内容はわずかですし、資格取得までにかかる労力が大きいのでタイパが悪いように感じます。本当に取得する必要があるものでしょうか?
...答えはYESです。
基本情報技術者試験を取得する意味は大きく分けて3つです。
- IT人材として最低限の知識を保持し、対外的な信用を得るため
- 幅広い知識に触れ、興味を持てる領域を発見するため
- ある程度高難易度の資格を取得することによって、安定した自己肯定感を得るため
本試験はIT人材の登竜門であり、基本的なIT知識・技能を評価する国家試験であり、システム開発や運用に必要な基礎理論から実践的スキルまでを問う試験です。
この資格を持っているだけで優秀な人材と思われたり、専門的な業務ができるわけではありませんが、
基本情報レベルを持つことが当たり前という風潮があったりします(特にエンジニアは)。
そのため、最低限知識があり努力ができる人材であることをアピールするためには必須の資格だと私は考えています。
IT業界で社会人を1,2年した後に基本情報の勉強を始めると、「俺はこんなことも知らずに仕事していたのか...」と驚愕することすらあります(実体験)。
また、試験を通じて幅広い知識に触れていると、ふとした時に知っている知識が業務で使われていることに気づくと思います。
やりたい仕事がすぐに見つかるわけではありませんが、情報への感度が高まることによって将来の選択肢が広がると考えています。
最後が一番大事で、自分は努力のできる子だという自覚が芽生えます。
他人と比較して生まれる相対的な自信は、自分より優秀な人と会った瞬間に崩れてしまいます。
ですが自己努力で生み出した資格合格という成果は、やればできるという安定した自信を生み出し、安定したパフォーマンスに貢献します。
以上のような理由で、基本情報技術者試験に挑戦する価値は大きいと考えています。
資格取得で得られる力
基本情報技術者試験ではITに関する幅広い知識を得ることができます。
具体的な内容は下記のようになります。
-
コンピュータサイエンスの基礎知識
コンピュータの仕組み・計算の原理・情報処理の方法を体系的に学ぶことができ、IT業界でキャリアを築くうえで基礎となる知識を習得できる。 -
プログラミング的思考
エンジニア/非エンジニア問わず、アルゴリズムを理解することができるため、プログラミングに対する過度な恐れがなくなる。 -
ビジネス視点を含めたITの全体像
IT業界で使用されている技術・知識を理解することで全体像が把握でき、将来の選択肢が増える。
繰り返しにはなりますが、基本情報技術者試験を取得しても専門的知識は身につきません。
しかし、IT領域を網羅した幅広い知識を習得できるため、専門的知識を身に着ける基礎を固めることができる資格となっています。
資格取得難易度
受験した感想として、科目A問題の60問中30問は過去問と異なる問題が、もう30問が類似問題が出題されていると感じました。
科目Bは特定言語で書かれているわけでなく、資源言語を交えたプログラムっぽい言語で書かれていて、落ち着いて読めば何をしているか読み解けるから時間との勝負といった印象です。
本試験は4択選択式の科目Aと長文読解を含む科目Bに試験がわかれており、科目Aが90分60問、科目Bが100分20問となっています。
令和5年度から今の形態になっており、過去は午前試験が150分80問、午後試験が150分5問だったそうです。時間も問題数も異なるため、古い情報には注意しましょう。
合格までに必要な勉強時間はおおよそ100時間~150時間で、IT完全未経験の場合は200時間程度です。
月30~40時間の勉強で3か月程度の期間をかけて受験する方が多い印象です。
合格率は科目Aが約60%、科目Bが約50%で、全体としての合格率は30~40%程度です。
G検定の合格率が80%程度なことを考えると、高難易度試験といっても差し支えないと考えています。
合格点はA,Bともに60%以上で、両方とも合格点を取る必要があります。
合格者は得点率60~65%のぎりぎり合格な方が多いそうです。
まとめると、過去問と時間との勝負になる試験で、難易度は高いですが、「やればできる」を体感するにはもってこいな資格です。
具体的な勉強の進め方
私が実践した勉強法は単純な過去問対策のみです。
使用教材は下記2つです。
上記を利用した科目Aの勉強法は下記のようになります。
- 参考書にざっと目を通してどのような知識が問われるのかを把握
- 過去問道場で最新の試験問題(令和5年免除が今ある最新です)を一通り実行
- 間違えた問題や迷った問題をメモしておき、知らない知識を補完
- 3をやりながら、知らなかった知識の周辺領域も関連性を考えながらキャッチアップ
- 2~4を過去5年分の過去問で実施
- 5を2,3周実行し、安定して9割取れるレベルにまで持っていく
上記を実行することによって試験範囲を網羅的にキャッチアップするとともに、試験形式に慣れ未知の問題にも感覚で対応できるようになります。
科目Bは、ある程度前提知識を必要とされるため、科目Aの対策にめどが立った後に取り組むとよいでしょう。
問題の内訳は、アルゴリズムの問題が18問、プロジェクトマネジメントなどの問題が2問となっているため、科目Aの対策を終えたプログラム経験者は苦労なく溶ける問題となっています。
私の場合は実務でJavaを使用したり、個人でPythonを触っていたりしたおかげで、参考書に乗っていた科目B問題13問を2周することで、本番で正解率87.5%を獲得しています。
逆にプログラム未経験者や、微経験者でアルゴリズムに苦手意識がある人は、科目B対策専門書において対策することをお勧めします。
実際に内容を見たわけではないので何とも言えませんが、下記のような参考書がありそうです。
科目Bのコツは問題文に乗っている数値や解法を利用しながら、具体的な数値を使ってプログラムを上からなぞることです。
開発現場でもデバッグやアルゴリズム理解の際には具体的な値を考えながら紐解いていきます。
一つ一つ焦らずなぞっていきましょう。
学習計画
大まかには下記のような流れで資格取得が可能です。約100時間で合格しています。
| 日付 | 勉強内容 | 勉強時間 |
|---|---|---|
| 1週目 | 科目A過去問1周目 | 30h |
| 2週目 | 科目A過去問1周目 | 30h |
| 3週目 | 科目A過去問2周目 | 15~20h |
| 4週目 | 科目A過去問3周目 科目B過去問 | 25~30h |
| 総勉強時間 | 100~110h |
週に30時間なので1日当たり4~5時間ほど勉強している計算になります。
これは通勤時間往復2時間と朝活夜活それぞれ1時間前後を勉強に使っていたためです。
過去問を2周した時点で9割近くとれていたので、3周目を省くことで80時間程度で試験に合格することが可能だと考えます。
基本情報過去問道場はWebサイトなので、スマホさえあれば勉強できるのが非常に便利でした。
試験範囲が広大で時間がかかる基本情報だからこそ、まとめて時間を取るのではなく、少しずつ学習を進めることをおすすめします。
AIを駆使した勉強法
私は勉強するときAI(主にChatGPT)を駆使してキャッチアップをします。
AIを使用する目的は自分の仮説の正否を確かめ、理解を深めることによって再現性のある知識を得るためです。
主な使い方は下記の3通りです。
- 知らない知識を教えてもらう
「行列式とは」「range関数は引数の数が異なることがあるがなぜ」
など、初見の知識について問うことで、素早く正確な情報を知ることができます。 - 知識と知識の関連性を教えてもらう
「行列式と逆行列の関係は」「内積と行列積の違いは」「numpyとpandasの相違点は」
など、知識のつながりを理解し、体系的にキャッチアップすることができるため、忘れにくく使いやすい情報を得ることができます。 - 自分の仮説の正否を教えてもらう
「行列積はベクトルの縮小を表しているのか?」「pandasの裏側ではnumpyが動いているのか?」
など、知識を蓄えていく中で生まれた疑問をぶつけることによって、アウトプットによる記憶強化と、より深い知識を吸収することが可能です。
また、問題をスクリーンショットしてそのままAIに投げて解説してもらうという方法もよくしています。
ChatGPTをはじめとする生成AIは、うまく使えば24時間質問ができるつきっきりの家庭教師になってくれますので、積極的に利用することをおすすめします。
試験当日
事前に試験日時と試験会場を自分で選択する形式です。
最短3日後などで受験が可能ですが、試験会場が埋まっていることが大半なので、余裕をもって受験1カ月前に予約を済ませておくことをおすすめします。
試験会場では身分証明書が必要になります。
紙とボールペンは試験会場が用意するため不要です。
特に科目Bでは紙を裏表使用することになると思いますが、試験管にお願いすれば追加の用紙もいただけます。
会場に持ち込めるのは目薬、メガネ、ハンカチ程度で、耳栓の持ち込みは会場によってまちまちです。
私が受験した新宿の会場は持ち込み禁止で、備え付けのヘッドフォンを耳栓代わりに着けていました。
科目Aは過去問を繰り返していると解く速度が上がり、30分程度残して完答することが可能です。
科目Bは過去問で慣れていないこともあり時間がかかりましたが、20問すべて見直す時間はありました。
対策さえしっかりしていれば時間は余りますので、落ち着いて試験に臨みましょう。
まとめ
基本情報技術者試験はIT領域で活躍するための知識を固めることができる資格です。
本資格は試験範囲が広く試験も難しいですが、その分得られる知識は多いので、資格取得を目指して頑張っていきましょう。
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