GitHub Copilot の利用方法（Visual Studio 2022 向け）

はじめに

このドキュメントは、Visual Studio 2022 上で GitHub Copilot を使い始める方を対象にしています。
基本的な使い方から、チャット機能や便利なコマンドまで、順を追ってわかりやすく解説します。

事前に以下をご確認ください：

• Visual Studio 2022 がインストールされていること

• GitHub Copilot 拡張機能がインストールされ、有効化されていること

• GitHub アカウント で Copilot の利用契約が完了していること

セットアップがまだの方は、まず Visual Studio の拡張機能管理画面から
「GitHub Copilot」を検索してインストールし、GitHub アカウントでサインインしてください。

GitHub Copilot Editsの使い方については、こちらの記事を参照してください。

https://zenn.dev/zead/articles/githubcopilot-edits-vs2022

コード補完

GitHub Copilot を有効にすると、コード入力中に自動で提案が表示されます。

• 提案を受け入れる：Tab キー
• 提案をスキップする/拒否する：Esc キー

補完の例

// メソッドのシグネチャを入力したとき
int CalculateDaysBetweenDates(

// コメントを入力したとき
var doc = XDocument.Load("index.xhtml");
// find all images

// メソッドやクラスの一部を入力したとき
JsonSerializer.

コメントの自動生成

/// を入力して Enter を押すと、Copilot がコメントの候補を提案します。

代替候補の切り替え

• Alt + .：次の提案に切り替え
• Alt + ,：前の提案に戻る

Copilot Chat

2種類のチャット方法

インラインチャット（エディタ内）

• Alt + / で表示
• コード編集の流れを止めずに質問できます

チャットウインドウ（専用パネル）

• Visual Studio の右上にある Copilot アイコンをクリックし、「チャットウィンドウを開く」を選択。

• よく使うショートカット：
  • Ctrl + N：新しいスレッドを作成
  • Ctrl + Shift + T：過去スレッドのドロップダウン表示

モデルの選択

ウィンドウ右下の AIモデルピッカー から選択可能。
通常は GPT-4o がデフォルトで設定されています。

スラッシュコマンド /

簡単なコマンドで、プロンプトを入力せずに共通タスクを実行できます。

コマンド	内容
/doc	コメントの自動生成（選択中コードまたは指定範囲）
/explain	コードの説明
/fix	バグ修正やリファクタリング
/generate	質問に基づくコード生成（スペル注意: "generate" ではなく "generete"）
/help	Copilot Chat の使い方ヘルプ
/optimize	パフォーマンス改善
/tests	単体テストの生成

---

ハッシュコマンド #

ファイル・クラス・メソッドをチャット内で直接指定できます。

例：

• #BasketService.cs：ファイル全体を参照
• #AddItemToBasket：メソッドを参照（ファイルと組み合わせて #BasketService.cs の #AddItemToBasket も可能）

---

アットコマンド @

スコープやコンテキストを指定できます。

コマンド	内容
@GitHub	リポジトリ全体を参照
@Workspace	ソリューション全体を対象にする
@VS	Visual Studio に関する質問

その他の拡張機能は GitHub Marketplace からインストール可能

気になる拡張機能

• Docker for GitHub Copilot

  https://github.com/marketplace/docker-for-github-copilot

• Mermaid Chat

  https://github.com/marketplace/mermaid-chart

---

チャット使用例

質問例	対象コンテキスト
#MyFile.cs の目的は何ですか: 66-72	ファイルの特定行範囲
#BasketService.cs のテストはどこにありますか?	指定ファイル全体
/#BasketService.cs 内の #AddItemToBasket を説明	メソッド単体
この @workspace にバスケットの削除メソッドは？	ソリューション全体
#TestCalculator が正しく動いているか確認するには？	テストメソッドの動作検証
#BasketService と #OrderService の違いは？	両クラスを比較
#AddItemToBasket は私の @workspace のどこに？	メソッドの位置特定

スレッド管理と昇格

スレッドの使い分け

• 関連する質問を続ける → 同一スレッドで継続
• 新しい話題 → [新しいスレッドを作成] をクリックして開始

インラインチャットの昇格

インラインチャットをウィンドウに「昇格」させることで、履歴と文脈を保持できます。

• [チャット ウィンドウで続行] をクリック
  

---

カスタム命令の有効化

1. [Tools] > [Options] > [GitHub] > [Copilot] にアクセス
2. 「(プレビュー) カスタム命令を .github/copilot-instructions.md ファイルから読み込む」を有効化
3. リポジトリのルートに .github/copilot-instructions.md を作成し、前提条件や指示を自由に記述可能

※ ただし、Visual Studio 2022ではまだ、正常に動作していない模様。(Visual Studio 2022 Version 17.13.6で確認)

おわりに

GitHub Copilot を活用することで、日々の開発作業をより効率的かつ快適に進めることができます。

本ドキュメントで紹介した使い方やコマンドを参考に、ぜひご自身のプロジェクトに取り入れてみてください。

さらに詳しい機能や最新情報については、GitHub Copilot の公式ドキュメント もあわせてご確認ください。

https://docs.github.com/ja/copilot