SLI,SLO

SLA
サービスレベルアグリーメント
アップタイム、応答性、責任などの測定可能な指標に関する、プロバイダーとクライアント間(ベンダーと対価を支払うお客様)の契約。
SLO
サービスレベル目標
アップタイムや応答時間などの特定の指標に関する SLA 内の合意。
SLA がお客様とお客様の顧客との間の正式な合意であれば、SLO はお客様から当該顧客に対する個々の約束。
顧客の期待値を設定して、ITチームとDevOpsチームが達成および測定する必要がある目標をチームメンバーに伝えるためのもの。
ある一定期間のパーセンテージの形で表される。
SLI
サービスレベル指標。ユーザー体験を対象とした定量的な測定値。
SLOへのコンプライアンスを測定する。
たとえば、システムが契約時間のうち 99.95% 利用可能であると SLA に規定されている場合、SLO は 99.95% のアップタイムとなり、SLI はアップタイムの実際の指標となる。これは 99.96% である場合も、99.99% である場合もある。

FCP(First Contentful Paint)
ユーザーがURLをクリックしてから、サイトがレンダリングを開始する(データを読み込んでブラウザで表示を開始する)までの時間を指す。
FCPは秒数で表し、速度の分類については、0~1 秒未満の場合は「高速」、1以上~2.5 秒の場合は「平均」、2.5 秒以上の場合は「低速」とされている。
LCP(Largest Contentful Paint)
ユーザーがページ内にアクセスしてから、メインコンテンツ(最大の要素)を見ることができるようになるまでの時間を指す。
ページ読み込みから2.5秒以内がGOOD(良好)、4.0秒以上かかってしまうとPOOR(不十分)と評価されてしまう。
FID(First Input Delay)
サイト内で最初にアクションを起こした時の反応の速さを指す。
FIDの値が小さいほど、高いユーザー体験(UX)を提供できている状態。
ユーザーが何らかのアクションを起こしてから100ミリ秒未満がGOOD(良好)、300ミリ秒以上かかってしまうとPOOR(不十分)と評価されてしまう。
CLS(Cumulative Layout Shift)
ページの安定性を計測する指標であり、ページ内で起こりうるレイアウトのズレや崩れを数値化した指標。
サイトによっては、画面の操作中に突然バナー広告が出現し、誤ってタップしてしまうことがある。その結果、興味のないサイトに飛ばされてしまい、ユーザー体験が損なわれる。
「ズレが生じた表示領域の比率 × 距離の比率」で計算し、0.1未満がGOOD(良好)、0.25以上だとPOOR(不十分)と評価されてしまう。