UnityでMetaQuest3のVRアプリケーションを作成する(備忘録)
概要
最新バージョンのUnityで作成した3DアプリをMetaQuest3でBuild&Runしたかったので、備忘録もかねて手順をまとめておきます。
事前準備としてUnityアカウント、UnityHubとUnityはインストールされているものとします。
環境
- Windows 10 Enterprise
使用したソフトとバージョン
App | Ver | Remarks |
---|---|---|
Unity Hub | 3.7.0 | |
Unity | 2022.3.25f1 | Released 04/16/2024 |
手順
プロジェクトの作成
Unity Hubを起動し、New project
→ 3D
を選択し、プロジェクト名を入力したらCreate project
でプロジェクトを作成します。
今回は「VR_test」というプロジェクト名で作成しました。
ビルド設定
プロジェクトが作成出来たら、上記のような画面が出ると思います。
ここから左上のFile
→ Build Settings
と選択し、PlatformにAndroidを選択し、Switch Platform
を押します。
Unityをインストールするときに何も選択していなければ、おそらく下記のモジュールをダウンロードするように言われると思うので、そのまま画面に従ってダウンロードを進めます。
Oculus Integrationをインポート
この画面の上部メニューにあるwindow
→ Asset Store
を選択します。
どうやらAsset Storeはオンラインに移行したようです。
Search Online
を押し、Asset StoreのWebサイトに移動します。
Webサイトの検索バーにOculus Integrationと入力しページに飛びます。
参考URL : Oculus Integration
Open in Unity
を押すとUnity EditorのPackage Managerが開かれます。
私の場合はすでにダウンロード済みですが、ダウンロードしていない場合はDownload
ボタンを押してダウンロードします。
ダウンロードが終わったら、Import
ボタンを押しプロジェクトにOculus Integrationをインポートします。
このような画面が出てくると思います。インポートするパッケージを選択できますが、特に問題なければそのままImport
を押してインポートします。
インポートを進めていると、不要なアセットをclean upするか尋ねられます。特にこだわりもなければここもClean Up
を選択します。
その後、UnityをRestartするように促されるので、促されるままにRestartします。
Oculus Integrateの設定
Oculus Integrateのインポートが終わったら、この画面に戻ります。
この画面の上部メニューからEdit
→ Project Settings
→ Oculus
を選択します。
この画面でFix All
Apply All
をそれぞれ実行します。
アプリ作成
ここでは簡単なアプリを作成します。
まず、HierarchyタブにあるMain Camera
を右クリックしてdelete
で削除します。
次に、画面下部のProjectタブから Assets
→ Oculus
→ VR
→ Prefabs
→ OVRCameraRig
を選択します。
そしてこのOVRCameraRig
を先ほどのHierarchyタブにドラッグアンドドロップします。
次に、Hierarchyタブの「+」マークをクリックして、3D Object
→ Cube
を選択します。
選択するとHierarchyタブにCubeが追加されているはずです。
このような状態になっていればOKです。
OVRCameraRigが、Oculus3の本体を表しています。
しかし、このままではカメラとCubeの位置が重なっていて見えにくいです。
ggCubeを選択し、矢印をドラッグしてCubeの位置を変更しました。
Build & Run
ここまで出来たらいったんビルドしてみましょう。
MetaQuest3本体とPCをケーブルでつなげ、MetaQuest本体から「USBデバッグを許可」を押します。
上部メニューから、File
→ Build Settings
と選択し、Run Device
にOculus Quest 3を選択します。
候補に出てこなかった場合、Refreshを何度か押してみてください。
最後に、Build and Run
を押します。
ビルドすると、今回作成した「VR_test」プロジェクトがapkファイルとしてビルドされます。ビルドされたapkファイルは自分のわかるような場所に保存しましょう。
完成
お疲れさまでした。
MetaQuest3を装着すると、先ほど置いたCubeが見えるかと思います。
参考させていただいたサイト
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