第2回リアルハッカソン@熱海を開催しました!
はじめに
こんにちは!
クラウド在庫管理ソフト「zaico」の運営を行う株式会社ZAICOでiOSエンジニアをしている@fuku0223です。
弊社では4半期に1回ハッカソンを開催しており、今回は第2回となるリアルハッカソンが6月に熱海の貸別荘で開催されました。
※第1回リアルハッカソンの模様はこちら!
リアルハッカソンとは何かといいますとその名の通りリアルで行うハッカソンです。
弊社では全社員フルリモートという働き方をとっており北は北海道から南は石垣島と社員の生息地は様々ですが、リアルハッカソン期間はほぼすべての開発メンバーが1箇所に集まり前半後半計4日間チームに分かれて開発を行います。
- オンラインハッカソン 2日間
- リアルハッカソン 2日間
というスケジュールで行い、最終日の午後から各チーム毎に発表を行います。
そしてリアルハッカソンのもう一つの醍醐味として遠方に住んでいる方も多いため希望者は前泊・後泊が可能ですが、夜はBBQを行い普段会えない開発メンバーとの交流を楽しみます。
これもZAICOがリアルハッカソンを行う理由の1つで、フルリモートで仕事を進めていく上で不便を感じる事はないです。が、やはりリアルで会って話してこそ感じる事ができるものがあると思っており、そこも含めて横のつながりをより強くして今後の業務がより円滑に進めればと思っています。
また、今回新しい取り組みとして開発チームの他にPdMチームも参加し、開発はできないが企画で勝負!! というハッカソンであってないような事にもチャレンジしてみました。
2日間どのような開発戦が行われたのかを懇親会の様子も交えてレポートしていきたいと思います。
実行委員の目線でレポートしましたので、会社でハッカソンをやる際などこの記事がお役に立てば幸いです。
リアルハッカソンに向けての事前準備
まずリアルハッカソンを開催するにあたり事前準備があります。
- 場所は?
- テーマは?
- チーム分けは?
といった事を決める必要があるのでリアルハッカソン開催の際は実行委員会を発足させ1つ1つ決めていきます。
場所
場所は第1回に引き続き熱海の某貸別荘での開催としました。
理由としては冒頭でもお伝えしたように弊社では全社員フルリモートという働き方をとっており日本全国に社員が点在しているので全員ほどよく集まれる場所がいいという事で
真ん中っぽいところで新幹線の駅がある = 熱海ですね!
に落ち着いたのと、良い環境の貸別荘が見つかったというのも理由の1つです。
2日間過ごすので開発に集中できる環境は非常に重要な部分ですよね。
テーマ
今回のテーマは
zaico × AI
です。
具体的には
- zaicoと連携して使える別プロダクト新規開発
- zaicoの機能開発
というように成果物にAIが組み込まれていることが必須です。
弊社開発チームではほとんどのメンバーが開発業務にAIを活用しており「ただ単に開発にAIを活用するだけではみんな日頃の業務で取り組んでいるのでチャレンジにはならない。さて、どうするか。」といろいろ議論を重ね、AIの組み込みを必須にしよう! という事となりました。
このテーマを決めた僕含めた実行委員のメンバーも「結構ハードル高くなるし開発できるプロダクトの幅が狭まらないか?」と思ったりもしましたが、ここはチャレンジ!ZAICOの開発チームならなんとかおもしろい事をしてくれると信じる事にしました。
チーム
今回は普段業務を行っているチーム(ZAICOでは神輿と呼んでいます)でのチーム分けとしました。
神輿では各プラットフォーム事にバランスよくチーム分けが行われているのと、4月から新しいチーム編成があったという事もあり神輿内での絆を強めるというのも理由の1つです。
今回行ったチーム分けは以下となります。
- チームTLH
- チーム関西
- チームほぼめがね
- チームSLG
- チーム華金
- チーム企画だけでごめんなさい
- チーム学習データ
- チーム心の友
の計8チーム、それぞれ3〜4人のチームでweb、モバイルとバランスの良いチーム編成としました。(チーム名は各チームが1日目に決めました)
オンラインハッカソン1日目、2日目
リアルハッカソンが開催される前の週に2日間準備をする期間が設けられています。
1日目にはテーマを決め、夕方に各チームどういった開発を行うのか中間発表を行います。
今回のリアルハッカソンにはPdMチームも参加しているのでチームによってはPdMチームとの壁打ち時間を設け、それぞれのアイデアをより明確化させていきます。
中間発表会では各チームどういったプロダクトを開発するのかをざっと発表し、フィードバックをもらいます。
やる事が固まった場合は1日目からすでに開発の準備を行っているチームもありました!
僕の所属するチームほぼめがねも1日目の午後にはほとんど決まっていたので早速環境構築や技術選定・調査を行っていました。
ちなみに僕は普段iOSエンジニアとして業務していますが良い機会だったのでバックエンド側にチャレンジする事としました。
2日目にはほとんどのチームが開発を行い始めており、僕のチームでもリアルハッカソン開始前までにはここまでは持って行きましょうというラインを決めて作業を進める事としました。
いよいよリアルハッカソン開催
前泊
この日は実行委員会4名が先発組としてお昼に熱海に到着し、レンタカーの受け取りや夜にBBQを行う予定なのでお肉やお酒の買い出しを行います。

買い出し中
16時17時頃から前泊メンバーが到着し始め18時からBBQ開始!
久しぶりの方もいればこの日が初めましてのメンバーいましたが、みなさん仕事の話から趣味の話、それぞれの家族の話と楽しい時間を過ごされていました!

BBQの一コマ。まだまだこれからです。
今回の宿には大浴場もついていたので温泉に入ったり、周辺を探索がてら散歩にいったり、リビングで飲み直しながらお喋りしたりとみなさん明日から始まる開発詰めの2日間の事を忘れてそれぞれの時間を楽しまれていました。
リアルハッカソン1日目
リアルハッカソン1日目
前泊組は起床して実行委員が用意したホットドッグをオーシャンビューを見ながら貪り食いました。
メンバーの中には朝5時に起床して朝焼けを見ながらコーディングに勤しんでいたというおしゃれなのか変態なのかわからない猛者も。
確かにこの風景だとコーディングも捗るかも。(捗るのか?)

リビングからの風景
9時前に当日組が到着しさっそく各チームリアルハッカソン開始です。
どのチームも事前に開発を進めていた事もあり、かなり順調に作業は進んでいるよう。

せっかくのオーシャンビューを見る暇もなくひたすら開発
みなさん色々と意見を言い合い、時には集中して「シーン」という音が聞こえるぐらいの静寂になったり、頭を抱えたりと日々の開発業務を凝縮したような時間が流れていました。
僕自身もかなり集中していたという事もあり気づいたら「え?もう昼ご飯?」とみんなでお昼ご飯の焼きそばを食べ、昼食後はまた開発し気づいたら「え?もう夜ご飯?」という感じでした。
特に今回のハッカソンからAI駆動開発を取り入れているチームもありAIに指示を出し実装計画をレビュー、その後はひたすら画面を眺めてAIのコーディング完了を待つという場面があり、それもまたシュールというか異様な光景ではありました。
そのおかげもあり僕らのチームも他のチームも大方の作業はこの日で完了し、明日の午前を使ってプログラムの調整と発表資料の作成という感じです。
そして夜ご飯はカレーでした!
カレー好きの僕としては手作りカレーの中でも上位に入る美味しさでした。


後から聞いた話ではカレーを作りながらトマトを入れる入れないというバトルが繰り広げられていたみたい。。
リアルハッカソン2日目
とうとうリアルハッカソン2日目、発表当日です。
この日は昨日のカレーを朝からもりもり食べ、9時から開発スタート。
ただ、上記でもお伝えしたように大体の作業は完了しているので調整作業と発表資料作成という感じです。
僕らのチームも早々に資料を作成し、後はプログラムの微調整を繰り返していました。
昼食を食べ、13時から発表開始です。
各チームの発表時間は質疑応答を含めて20分。
その後オーディエンスが以下の評価基準にそってそれぞれの項目を5段階で評価し、その平均点が一番高いチームが最優秀賞獲得となります!
評価基準
- AIを活用できているか
- ZAICOの価値向上に貢献しているか
- 顧客ドリブンであるか
- ファーストインプレッション
- やりきっているか(企画内容の難易度✖️実装完成度)
今回リアルハッカソンに参加できずオンラインでの参加となったメンバーもいたのでGoogle Meetで繋いで発表会を行います。

どのチームもすばらしく「よくこの数日でここまで完成させた」と思える開発ばかりでした。
中でも最優秀賞に輝いたチーム関西のプロダクトについて簡単にご紹介させていただきます。
開発内容としてはAIエージェントを通して自然言語でzaicoに在庫登録・入庫・出庫を依頼し自動で作業を行ってくれるZAICO コンシェルジュの開発です!
人間が使い慣れた言語でzaicoアプリを操作できるようになるという斬新なプロダクトを開発していました。
また、開発だけではなくこのプロダクトをどのプランでどのような価格帯でどのように売り出していくのかといった提案まで盛り込んだ素晴らしい発表でした。
余談ではありますが、ZAICOのリアルハッカソンでは開発したプロダクトはもちろんオーディエンスに対してどのようにより魅力を見せつけるかというプレゼン力も多少絡んできます。
プロダクト・プレゼンの両方で素晴らしい評価を得たチーム関西、お疲れ様でした!
一通り発表が終わり帰宅組を順次駅に送迎し終えた後、後泊組はまたしてもBBQで打ち上げをしていたようです。

談話室にカラオケもあったので2次会ではカラオケ大会もしていたようですね。

感想、そしてこれからの開発について
今回のリアルハッカソンを通して大きく変わったと感じたのはやはりAIの活用方法かと思います。
今までの開発業務でもAIを活用しタスクをこなしていましたが、リアルハッカソン開始の数週間前にClaude Codeが発表され、弊社開発チームでも少しずつ導入しを開始していましたが、今回のリアルハッカソンでの作業のほぼすべてをClaude Codeにまかせていたというメンバーがほとんどでした。
AIに要件定義から実装計画書を出力させ、エンジニアはAIが作成した実装計画書を実際の仕様とずれていないかをレビューし、その実装計画書を元にAIに実装させるというフローで開発を行っているメンバーもおり、今までの開発の進め方というのが一気に変わったと感じました。
弊社開発チームでもリアルハッカソン開始前と開始後で開発の方法がガラッと変わり、今では開発チーム全員がClaude Codeを導入しています。
週次でAI関連の勉強会や、SlackでAI関連のチャンネルを作成して情報共有をし、もっと良い活用方法はないかと日々格闘しているところです。
また、リアルハッカソンを通して直接会う事の大切さも再認識し直近では関東在住者だけでコワーキングスペースを借りてのコワーキングデーも開催しました。
フルリモートでもコミュニケーションが気薄だと感じた事はないですが、直接会って話をするというのはチームとして同じ方向に進んでいく上で非常に大事な事だと再認識した第2回リアルハッカソンでした。
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