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コーヒー濃度計“PAL-COFFEE (BX/TDS)”の検証

2023/09/04に公開

はじめに

購入したコーヒー濃度計ATAGO PAL-COFFEE(BX/TDS) に対して、食塩水を用いた検証を行なった。

TL;DR

  • 初回の測定は他の数値と比べてやや異なる値となった
    • マニュアルにも下記のようにあるので、水道水といえど室温との温度差が影響したかもしれない

      高温または低温のサンプルは、本器とサンプルの温度がなじむまで約20秒間置いてから測定するか、数回測定を繰り返してください。ほぼ安定した値になります。この値を測定値としてください

  • 後半はほぼ数値に変動がみられなくなるため、3〜5回など繰り返し実行すれば信頼できるデータが得られると思ってよさそう

利用機材

実験

  1. PYREX CP-8632に水道水99gを投入する
  2. (1)の水を用いてPAL-COFFEE (BX/TDS)を初期化
  3. (1)の水に食塩1gを投入する
  4. (3)の食塩水を10回測定する

    • 1回目の測定結果

結果

# Brix (%) TDS (%)
1 1.11 0.88
2 1.23 0.97
3 1.22 0.97
4 1.21 0.96
5 1.21 0.96
6 1.23 0.97
7 1.23 0.97
8 1.21 0.96
9 1.21 0.96
10 1.21 0.96

まとめ

実際に淹れたコーヒーを測定していても思うことだが、PAL-COFFEE(BX/TDS)は初回が温度の影響なのか違う値となりやすそうなので、マニュアル通りサンプルを置いたまましばらく放置してから使うとよさそうだと分かった。今回は多少雑な食塩水を用いたが、ATAGO社から公式で校正用ショ糖液が販売されているので、初回動作や温度の影響についてはこのような信頼性のある液体で追試してみたくなった。
最近はこの濃度計を用いてアイスコーヒーに投入する氷の量を決定するなど、得られた濃度を使って数値で自分の好みのコーヒーを作成したりしている。

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