ウェブアクセシビリティその1 ウェブアクセシビリティとは?
はじめに
私はウェブサイト制作会社でフロントエンドエンジニアをしています。自社ではウェブアクセシビリティに配慮したサイト制作を強みとしています。
ウェブアクセシビリティの認知度が増していると感じていましたが、以前参加した勉強会で、ウェブアクセシビリティを知っていたのは私以外にもう一人だけでした。これにより、ウェブ制作界隈の一部だけが盛り上がっているものの、世間的にはまだ認知度が低いと実感しました。
今回から、ウェブアクセシビリティについてコラム形式で情報を発信します。既存の情報をまとめ、皆さんに分かりやすくお伝えしたいと思います。よろしくお願いいたします!
ウェブアクセシビリティとは
アクセシビリティ
アクセシビリティ、特にウェブアクセシビリティは聞き慣れない言葉かもしれません。そのため、どのサイトでもこの言葉の解説から始まります。
アクセシビリティが高いとは、どんな人や状況でも使いやすい状態のことを指します。特定の人や状況のみを考慮した状態ではありません。似た言葉にユーザビリティがありますが、こちらは特定の人や状況での使いやすさを表します。
例として、原宿のスイーツショップとファミレスを使います。原宿のスイーツショップはインスタ映えを狙い、女子中高生をターゲットにしています。反対に、30代男性のサラリーマンが一人で入店するには敷居が高いです。これがユーザビリティが高い状態です。反対に、ファミレスは老若男女向けのメニューを提供しています。家族で行っても子供から大人、おじいちゃん・おばあちゃんまでが食事を楽しめます。これがアクセシビリティが高い状態です。
ウェブアクセシビリティの重要性
ウェブアクセシビリティとは、誰もが使いやすいウェブ環境を提供することです。ウェブサイトやサービスは情報取得の重要な手段であり、利用できないと不利益を被り、不平等が生じます。情報への平等なアクセスを実現し、より良い社会を形成するためにも、ウェブアクセシビリティへの取り組みは欠かせません。
ウェブアクセシビリティに配慮したサイト・サービスとは?
ウェブの技術進歩は早いため、個別対応では追いつきません。ガイドラインに準拠することがウェブアクセシビリティへの配慮となります。
一般的に使用されているガイドラインがWCAGです。WCAGは、W3C(World Wide Web Consortium)が発行したウェブアクセシビリティのガイドラインです。
具体例
どのようなことに配慮すれば良いのか一例を示します。
- キーボードのみで操作できること
- 画像には代替テキストが設定されていること
- コントラスト比を維持すること
参考サイト
ウェブアクセシビリティに配慮したサイト制作に役立つサイトです。
ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2
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