認定スクラムマスターを取得した
はじめに
「スクラムを導入しているけれど、何だか自己流になってしまっている…」「本格的にスクラムを理解し、チーム全体で効果的に運用していきたい!」そんなモチベーションから、Certified Scrum Master (CSM) の資格取得を目指す方も多いのではないでしょうか。
私自身も、スクラムの導入を試みたものの、実際には"なんちゃってスクラム"になってしまい、もっと深くスクラムを学びたいと感じたのがきっかけです。そこで、アタラクタ社の認定スクラムマスター研修に参加しました。この研修では、スクラムの基本から実践まで体系的に学べるため、「スクラムを厳密に理解し、チームに良い影響を与えたい」と考えている方には非常におすすめです。
研修を修了すると、受講者はCSM試験を受験することができ、試験のチャンスは2回まで与えられます。このブログでは、研修内容や試験の流れ、そして合格のためのポイントについて詳しく解説していきます。これからCSM資格取得を目指す方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
Day1
チーム分け
5~6人でチームに分かれる
アイスブレイクも兼ねてチーム名を決めるワークを実施
この研修で何が学びたいかバックログ
この研修で学びたいことをバックログとして順位付け
スクラムのフレームワークを活用しているのが特徴的
スクラムについて
なぜスクラムでやるのか
クネビンフレームワーク
明白な領域:業務の一部:経理システムなど
込み入った領域:バックオフィス業務:ERP
複雑な領域:他部署や社外との連携:サプライチェーンマネジメント
カオスな領域:新規事業:R&D、スタートアップ
→ VUCAな時代。カオスな領域で勝負していく必要、それにあった開発手法を選ぶ必要がある
開発プロセスの時代の話
FPなどの機能見積もりは当たらなくなってきた。
ウォーターフォール時代:手戻りを嫌う=プロダクトを改善する機会を失う
引用:エンジニアリング組織論への招待 広木大地著 技術評論社 P.135の表を元に手を加え作成 (出典 CHAOS Report 2015 by STANDISH Group)
(ウォーターフォールを選ぶ理由もないので)「もうアジャイルでやってみてでいいんじゃない」という時代になりつつある
アジャイルソフトウェア開発宣言
software that works. :動くだけではだめで役に立つことが重要
スクラムイベントについて
Q:調査ごとをどう見積もるか
A:調査が必要な時点でREADYではない
時間を決めてスパイクすることも重要
- スクラムイベントを意味あるものにするために準備をしていくことが重要
Q:デイリースクラムって具体的に何をするの?
A:このまま進んで達成できそうかを確かめる
問題解決はデイリースクラムで話さない
→ 二次会として
スクラムの三本柱
- 透明性
- 検査
- 適応
Day2
プロダクトビジョン・プロダクトゴール・プロダクトバックログ
見積もり
- PBIを順位に従って横一列に並べる
- 完成が簡単なPBIは、開発者が下に動かします
- POは、難易度を見て順位を変更しても構わない
- 上下をサイズ(XL・L・M・S)に左右を優先順にする
- 左上の領域には入れない
-- サイズが入らないならそこで分割する
スプリント
以下のスプリントを2周実施
スプリントプランニング
- スプリントゴールは何にするか
- どのPBIを完了すればスプリントゴールが達成できるか
スプリント
- ペーパープロトタイプを作る
スプリントレビュー
- ステークホルダーにインクリメントをデモ
-- スプリントゴールは何で、どのようなフィードバックがほしいか
スクラムマスターはどう活動するか
- 時間が足りない
-- どうにかしてスプリントレビューまで連れて行く
Day3
スクラムについての学習とQAの時間
研修通しての気づき
スクラムのプロセスを踏襲すると作業効率自体は悪い
それほどプロダクトに向き合い、価値ある(使われる)ものを作ることが重要ということ。
残った開発時間で集中して作業できるように、障害を取り除くのがスクラムマスターの仕事
スクラムイベントは準備が重要
集まって考えるではなく。考えてきて持ち寄って作業する。
そうなるようにハンドリングするのがスクラムマスター
スクラムを回すために
きちんとスクラムフレームワークを回すためには、チーム全員にスクラムの習熟が必要
また、ステークホルダーにもスクラムの理解が必要だと感じた。
旧態全とした既存組織の延長でやるのは難しい。新規プロダクトで始めるときに選任メンバーを集めて関連者でスクラム合宿してからスタートするのが良さそう。
認定スクラムマスター試験
研修終了後当日から受験可能
設問に対して4つの選択肢から答えを一つ選択する形式。
時間制限あり(60分)、50問出題、37問正解で合格とのこと。(研修中に説明あり)
1回までは無料で再受験可能ということと、ドキュメント(スクラムガイドなど)を見ながら受験しても良いとのことだったので、研修終了直後から受験開始。
問題としてはおおむねスクラムガイドに沿ったものが出題された。例えば、POの役割の内間違っているものを選べなど。難易度はかなり優しめの印象。
結果
49/50で合格
おすすめ
研修の記憶が強く残っている研修直後に受験するのがおすすめ